5月29日 昨夜は音を立てて風が荒れ狂った。眩しい初夏の季節なのに、天候の変化が激しい。今朝はもう天候回復、曇ってはいたけど、静かな早朝。5時過ぎいつもの散歩へ。【緑道】の山肌には野の花達が優しい微風に揺れていた。どんな小さな草花も愛しい。
この辺りは4時半ごろには太陽が顔を出す。太宰府より1時間位日の出が早い、その代わり日暮れも早いんだなあ。今はいいけど、晩秋の頃の早い夕暮れは悲しく寂しい気持ちに襲われる。今は私の大好きな若緑輝く初夏、今のうちに動かなきゃあ!!
先日初めて歌舞伎町あたりに行った。まずは次の画像を御覧じませ。【筋書きより拝借)勘九郎・七之助・虎之介・鶴松君の面々。やっぱり妖しい美しさは、七之助君かしら。
【筋書き・・プログラムから拝借)
夜の街で有名な「歌舞伎町」は何故歌舞伎町という町名になったのか?江戸時代に芝居小屋があったのか?いや、【中村座・森田座・市村座】江戸三座と言われる芝居小屋があったのは、かつての角筈一丁目と西大久保一丁目辺りの町名が歌舞伎町と命名されたのは昭和23(1948)年。戦後、娯楽街として歌舞伎を上演する劇場を建設する予定だったため「歌舞伎町」と名付けられましたが、計画はとん挫し現在に至ったそうである。私は大沢在昌の【新宿鮫】という本(なかなか面白かった)で、この夜の街を知ったが、今はもっと変化しているのだろう。異世界という感じであった。
その歌舞伎上演が今迄なかった歌舞伎町で〈中村屋〉が舞台に立った。その発想が面白い。歌舞伎町タワーにある【ミラノ座】で。こじんまりとした劇場で舞台と観客席も近く、花道がないので、客席から役者さんが登場したリ、観客には嬉しい親近感満載の公演だった。楽しい舞台で、日頃の憂さを忘れたひと時であった。
【演し物】
・正札附根元摺(しょうふだつきこんげんくさずり)(荒事の豪快さと華やかさ)曽我物の踊り
・流 星(りゅうせい)雷の夫婦喧嘩に流れ星が観るに見かねて仲裁に入った様子を、おりしも七夕、牽牛星と織姫星に報告する
という楽しい踊り。勘九郎が「流れ星」となって、雷夫婦・おばあさん・子供の4人を踊り分ける。踊りは定評のある
勘九郎。見ていて心地よい。
勘太郎と長三郎の兄弟が。勘太郎はもう中学二年。背も高くなって、見事に踊る。指の先まで神経が届いて感心だ。
・福叶神恋噺(ふくかなう かみのこいばな)上方落語「貧乏神」に題材をとった新作落語。七之助の貧乏神「おびんちゃん」楽しい人情噺、世話物。七之助の軽妙であでやかな演技や台詞に観客席は笑いの渦。楽しい新作歌舞伎だった。
歌舞伎好きな方は こちらもどうぞ http://blog.livedoor.jp/okuni_n_2012/ (歌舞伎観たまま感じたまま)
娘と車で行ったので、歌舞伎町は外から覗いた、そんな感じだったが、道にはでっかいホストさんやホステスさんの看板が掲げられ、広大なゲーセンには昼間というのに、ネオンなどがキラキラ・ギラギラ。夜ともなれば、不夜城のごとくきらびやかになるのだろうか。いずれにせよ、私のような世代の者には縁のない街だ。