2019年11月
2019年の晩秋に滋賀県湖南市にある天台宗阿星山 長寿寺を訪れた時の様子を再録します。
前に紹介した常楽寺とともに天台宗湖南三山の中のひとつです。
山門から境内に至る参道に覆いかぶさるように生えているモミジの木々も色付いてました。
参道にはどういう訳か、色んな置き物が配置されていて、それを見るのも面白かったりします
国宝の本堂
世継ぎの無かった聖武天皇の子宝祈願を僧 良弁が阿星山中で行ったところ皇女が誕生し、常楽寺と同じく聖武天皇の勅願寺として建立されたと伝えられています。
平安時代には常楽寺とともに阿星山五千坊と呼ばれるほどの天台仏教園を形成していました。
鎌倉時代には源頼朝が、室町時代には足利将軍家が祈願所として諸堂を造改修したと云われ、古くから権力者の信仰の対象ともなっていた名刹です。
手水舎の周りのモミジがめっちゃ綺麗でした
本尊は50年に1度ご開帳される秘仏本尊の子安地蔵菩薩像で、子授かり、安産のご利益があります。
本堂裏手の小高い丘にある三重塔跡の礎石。
その昔、長寿寺には三重塔がありましたが、織田信長によって安土城郭内に建立された臨済宗妙心寺派の寺院 遠景山 摠見寺(総見寺)に移築されました。
その三重塔は今でも総見寺にあり、国の重要文化財となっています。
山門横の長寿庵では地元の人による竹灯籠の展示が行われていました。
この辺りの郷土のおやつ、いもつぶし。
二番米に里芋やさつま芋を入れて炊いてから、すりごぎで少しついて丸め、表面を焼いたものに甘味噌を塗ったまさにスローフードですね
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