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まるぞう備忘録

無題のドキュメント

【発酵食品】 手前味噌作りは簡単?or 大変?

2020-06-01 09:46:16 | まるぞうレシピ

やっぱ手前味噌は美味しいよ。

 私の友人であるAさん。うちの会社が契約している優秀なプログラマーさんですが、彼もまた料理好きであります。理系技術者で料理好きな人は多いのかもしれません。それは、
・いろいろ情報を集めて仮説を作るのが楽しい。
・その仮説をもとに実験実証するのが楽しい。
・美味しく出来たときは人に食べてもらうのが楽しい。

 仕事の人間関係と異なり、料理は黙々と丁寧な手作業が重要であることも、ストレスの解消として、自分に向いていると思います。



味噌作りが大変か。検証してみた。

 そんな彼が「まるちゃん、味噌作ったことある?俺さ、ずっと自分んちの味噌は俺が作ってるんだけど、美味しいんだよ。文字通り『手前味噌』。自分で作る味噌が一番美味しい。しかも作るのは簡単。」

 我が家もヨメが長年自家製味噌を作っておりました。でもヨメは「作る手間が本当に大変。買った味噌の方が簡単で美味しい。」という結論から、味噌作りをやめてしまいました。

 味噌作りはAさんの言うように簡単なのか。ヨメの言うように大変なのか。実際に検証してみました。

 「手前味噌」という言葉に非常に惹かれます。本人や家族が手間暇かけたぬか床が、本人や家族の腸を整えるという仮説。味噌も本人や家族が手間暇かけた分、その本人や家族の身体に優しい味噌(発酵食品)となる。この仮説を検証してみようと思いました。



味噌作り大変な理由1
季節を選ぶ。


 私が味噌作りをしたいというとヨメは反対しました。味噌は寒い時期い仕込むもの。こんな暖かくなってからは無理。
 しかし調べると味噌の発酵は15℃以上。つまり冬に仕込んでも、気温が上がるまではずっと寝ているということになります。ただし寝ている期間が長いほど、熟成された味になるらしい。ということです。

 私の結論は「どちらにしろ15℃以上が2ヶ月以上必要なのだから、いつ作り始めても大丈夫」であります。夏場だと2ヶ月で味噌が出来ます。が、熟成された味となるのは1年ほどかかるということです。

結論:「味噌作りは季節は選ばない」。思い立った時に仕込めばいい。ということになります。



味噌作り大変な理由2
大豆を水に一晩浸すのが手間。


 さあ今日味噌を仕込もうと思っても、大豆は一晩水に漬けて置く必要があります。これは納豆も同じですね。週末は味噌を仕込むぞ、納豆を仕込むぞという場合は、それまでに大豆を買って前の晩から水に浸しておく必要があります。

結論:これは仕方ないですな。



味噌作りが大変な理由3
圧力鍋が必要。


 ネットを見ると多くの人が「大豆を煮るのに圧力鍋を使う」とあります。我が家な数年前に大々的に持ち物を処分してしまったため、圧力鍋もありません。
 昔ながらのお鍋でコトコト煮ることと煮ることにします。

じゃ~ん。

 大豆1kgを一晩水に漬けるととんでもなく膨らみます。2.4kgほど。ちょっと先行きに不安を覚えます。納豆の時に使った無水鍋は使えないので、我が家で一番大きい土鍋で煮込みます。

 圧力鍋なら20分ほどだそうです。
 前回私の無水鍋は大豆1.2kgで1〜2時間でした。
 今回土鍋で2.4kg大豆で2〜3時間ほど。

 煮大豆を味見して口の中でほろりと崩れるぐらいがタイミングです。うむ。やはり煮大豆は美味しい。このまま食べたい。

結論:圧力鍋はあった方が手間はかからない。それぞれの家庭でのお鍋事情に合わせて。我が家の調理器具だと乾燥大豆1kgは多かったかな。次回は500gで仕込もう。



味噌作りが大変な理由4
清潔に保たなければならない。


 麹菌は納豆菌のように強くありません。不衛生な環境で仕込むと味噌の熟成途中でカビが生えてしまいます。
 前の晩から納豆を食べるのは控え、台所付近の生ゴミを片付け、35度焼酎を霧吹きに入れ、作業の前や途中でシュッシュ。ひと作業終わるごとに手を洗い、焼酎アルコールをシュッシュ。

結論:以前の私なら面倒くさいなあ。と思うでしょうが、コロナパニックを経験した今の我々ならこれらの作業も苦にならないことでしょう。



味噌作りが大変な理由5
フードプロセッサーが必要。


 味噌作りで一番大変なのは煮大豆を潰す作業。Aさんはフードプロセッサーがあるので、この作業はあっと言う間でしょう。
 我が家にはフードプロセッサーがないので、ヨメはビニール袋に入れた熱々の煮大豆を軍手で潰していったと言います。
 とにかくこれが大変。

 私も煮大豆をビニール袋に入れて手で潰して行きます。

 アチアチなので清潔なタオルをビニールに巻いて。
 もうね。プチプチを潰す感覚。無になってお豆を潰していく。熱々だと潰しやすいですが冷めて来ると潰しにくくなるので、のんびりも出来ません。

 この作業のためだけでもフードプロセッサー買っても良いかもしれない。しかしこれのためだけに物を増やすのはなあ。ということで毎年ヨメは葛藤していたようです。
 そして結論は、この作業が大変だから味噌作りはやめたということです。うむ。

 新しく道具を購入せずに、今ある調理道具を使って、簡単に煮豆を潰す方法はないかしらん。
 たとえばビニール袋を二重にして、木製のまな板(厚み2センチくらい)を立てて潰していくと手で潰すよりずっと簡単に出来ることを発見しました。


 休日心を無にして行うには丁度良い作業であると思います。山登りと一緒です。頂上を急ぐのではなく、ただただ一歩一歩積み重ねていく。そうするといつの間にか頂上に着く。

結論:フードプロセッサーがないとやはりそれなりに大変。しかし作る量が少なければそれほど大変でもないと思う。まな板を使うのと随分楽にできる。やはり次回は今回の半分くらいでやってみよう。



味噌作りが大変な理由6
麹と混ぜるのが大変。


 乾燥麹1kgと塩430gを混ぜます。この時点で我が家で一番大きいボウルを専有しています。やばい。


 我が家で一番大きい土鍋満杯の煮大豆と、一番大きいボウルほぼ一杯の塩麹をどうやって混ぜるのか。
 ヨメはだから大変なのよ。横で言います。うむ。

 我が家で一番大きなお皿に積み重なれた潰した煮大豆に

 塩麹を小分けにしながら

 かき混ぜていきます。全部一気に混ぜるとさすがにこの大鍋から溢れるので、とにかくこぼれないように。慎重に慎重に。

 均等に混ざったら、また塩麹を足して均等に混ぜていく。この作業も黙々と。丁寧に。
 生麹ではなく乾燥麹を使っていますので、この時に大豆の煮汁を足していきます。空気が入るとそこにカビが入ると言います。であるなら少し緩いくらいの方がいいのでは。緩い方が空気が内部に溜まりにくいと思います。

結論:これもまた量が多いと大変。プロのように大きなボウルがないから。我が家の調理器具だとやはり今回の半分くらいが丁度良いかな。



味噌作りが大変な理由7
瓶(かめ)に仕込むのが大変。


 陶器の大きな味噌瓶も数年前に処分してしまったので、今回はビニール袋で仕込みます。

 ボールの形でぎゅっぎゅっと固く固く握ってビニール袋に並べます。

 そしてそれを上から潰します。とにかく空気が入っているとそこで菌が増殖するので。

カビが生えないように味噌の上面に軽く塩をして、焼酎アルコールをシュッシュ。アルコールが乾いたらビニールの口を締めます。

 冬は15℃以上。夏は35℃以下の場所で大切に発酵させます。早ければ9月頃には手前味噌を食べることが出来ます。



結論
味噌作りは大変なのか?


 味噌はヨーグルトや納豆や発芽玄米のように35℃以上の高い温度が必要なわけではありません。その15℃〜35℃の室温で良いので、その意味では簡単です。
 大変なのはとにかく仕込む量が多いと大変だ。という結論です。仕込む量を半分にして作る頻度を倍にする方がずっと簡単。

 たとえば冬の寒い時期に1年分仕込むと思うと相当な重労働となります。そういう場合はフードプロセッサーも必要でしょう。
 しかし家庭で手前味噌を作るのであれば、一回の仕込み量を乾燥大豆500g(一袋)程度にしておく。それでもできる味噌の量は1.8kgにもなります。
 味噌の仕込みも1年に数回。こまめにローリングで行うのが良いのではないか。



手前味噌も家族の腸にきっと美味しいでしょう。

 ここ数ヶ月私が試した、乳酸菌漬け、ぬか床、自家製納豆、手前味噌。きっと今年の冬から来年の春にかけて。自分や家族が作ったこれらの発酵食品たちは、身体に美味しいと思います。今回の外出自粛でぬか床ブームになったのは良いことだと思います。
 次回、私が住んでいる街が(今回よりも厳しい)本格的なロックダウンになっても。多くの人々は、日本古来の発酵食事を楽しめることでしょう。
 家族の腸が美味しいと感じる。お母さんの味。



今回の味噌作りは下記サイトを参考にしました。
池田屋醸造「味噌の作り方」
https://www.ikedayamiso.com/html/page2.html




おまけ(読者の方によって教えて頂いたこと)
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今まで私は菌が人の心身に影響すると思っていたのですが人が菌に影響してそれがまた人に影響してるなんてチョットショックでした。イライラしている時に糠味噌は混ぜないほうがよさそうですね。菜箸でかき混ぜてみました。うーん、これもどうなの〜?って思いながら菜箸グルグルしちゃいました。

→ 実験としてイライラしている時も素手でかき混ぜる価値はあると思います。普段は自分の思考を観察することはありません。でも素手でぬか床をかき混ぜる時は、自分が何を考えているかを観察することが出来ます。
自分が発している感情が菌に影響与えている。という状況で、イライラした自分を観察できるのは貴重です。これが良い練習になると思います。

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次亜塩素酸には通常の次亜塩素酸と安定型次亜塩素酸と呼ばれるものがあるそうです。
安定型次亜塩素酸は、次亜塩素酸が発癌性物質を持ち、不安定なのに対し、
安定型次亜塩素酸は分解しにくく、ウイルスや菌などを除菌する効果があるそうです。
また安定型次亜塩素酸を販売しているメーカーは日本食品分析センターなどで
分析されたデータを公開しています。
個人的にはこれは使えるのかな、と思うのですがいかがでしょうか。
具体的な製品名など挙げて回し者などと思われるのも嫌なので、安定型次亜塩素酸と
検索していただくと出てきますのでご確認頂ければと思います。

→ これは次亜塩素酸水でしょうか?次亜塩素酸ナトリウムでしょうか?該当するものが見つかりませんでした。
「安定型次亜塩素酸」と検索すると次亜塩素酸ナトリウムが出てきます。次亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸水はまるっきりの別物だし。
次亜塩素酸水だと「安定化次亜塩素酸水」とうたっている商品はありますが。これのことでしょうか? やはりその説明ページのURLがないと、判断は難しいです。よろしくお願いします。

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こちらネットの記事ですが、昔ながらの自然由来の界面活性剤が有効だそうです。
長い歴史の中で使われているものには大いなる知恵があるのですね。先人に感謝です。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/71902

→ 合成洗剤の界面活性剤に対して、自然素材の界面活性剤[C18:1]は、1000倍のウイルス破壊力があるというデータは衝撃的ですね。

シャボン玉石けんは昔から気概のある企業でした。応援しています。商品は品薄なのでリンクを貼りませんが、興味のあるかたは検索してみてみてください。

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もう少ししたらスーパーでお刺身買って食べたいな。ずっと生ものを我慢してるので。でも普通に売っていて普通に買っている人達も沢山いたのでそんなに神経質にならなくても良かったのかな。サラダはお湯で洗って食べていましたが、お刺身はさすがに無理なので楽しみです。

→ コロナウイルス対策ということであれば、普通のスーパーで清潔に売られているものは(お刺身を含めて)問題ないと思います。お湯で洗う必要もないです。
コロナとは関係なく、葉物の外葉は流水で洗うことは必要と思いますが。

重要なことはCOVID-19は飛沫で感染する。トイレ以外は、唾液の飛沫です。だからお惣菜コーナーやパン屋さんなど、商品がむき出しになっていてトングでお客さんが自分がとる方式が危険です。
ただしお客さんがマスクが必須であるお店は、お客の唾液の飛沫が飛ばないので、危険はずっと低くなります。


今日の夕飯は夫が初めて親子丼を作ってくれました。失業して私のパートで食費と光熱費はなんとか出せています。
これからどうなるか不安ですが毎日ブログを楽しみにしています。

→ ありがとうございます。どんな社会になっても人が必要とされる仕事はなくならないです。お互い頑張りましょ〜。

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税金中抜き丸投げ問題、どうなると思います?

→ 社会で起きることは、たとえそれが理不尽なことであっても私達一人ひとりの心の総和であるという仮説です。変わっていくとするなら、それもまた一人ひとりの心から。と思います。

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子供が通っているプールが再開されるのですが、コロナ対策の一つに、次亜塩素酸水を噴霧しますとあるのです。
更衣室にもプールにも噴霧するのかなぁ?
週一回なら、そう影響はないのかなぁ?
だいたいプールって、普段から塩素が気化しているものなのかなぁ?

→ 次亜塩素酸水噴霧は、週一回のレベルならば問題ないと思います。

ただしプールやジムに関して。
・人がマスクをはずす場所
・外気をとりいれにくい場所
・隣の人と距離が近い場所
という点で、三密になる更衣室が危険だと思います。これからしばらくコロナが収まっている間は大丈夫でしょうが、今後子供の間で感染が広まる兆候があったら気をつけるべきと思います。

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