あけぼの

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良いお医者さん、見つけてますか?

2016-10-11 07:53:01 | 旅行記、多文化教育、国際

毒蚊にやられた日医者に行った。駅前の立派なビル内にある新しい皮膚科だ。「蚊に刺されて腫れました!」。医者は筆者の顔を観察もせず、ましてや触りもせず、筆者の言葉にのみ反応し、「虫に刺されたんですね、薬を出します。塗り薬と飲み薬です」。筆者、「蚊の毒消し薬はありますか?」。医者、「蚊の毒消しは無い」という返事で、飲み薬は断り副腎皮質ホルモン剤の塗り薬だけ。この駅前ビルの医者は使用機器は新しいが診断能力は怪しく医療技術は低い気がした。もう利用しない方がよいだろう、と苦虫顔で帰ってきた。腫れは退くかな?

 一方、ワイフもこの日医院へ。親指の怪我が50日経っても治らない。イランで擦り剥き、大したことないと、帰国してからも放置し続けたのだが、どうも内部で化膿したまま表面が塞がったように見える。ひょう疽を疑い、切開して中の血膿を出さないと治癒しないだろうと小さな医院へ。看板は内科、外科プラス整形だ。専科で外科の看板は珍しい。医者は夫、窓口係は夫人、長年2人3脚をやってきたような古い医院だ。医者は丁寧に患部を診て、「これはひょう疽ではありません。切開手術の必要はないでしょう。主婦湿疹だと思います。家事で手が濡れるから治らないのでしょう。今すぐ皮膚科へ行きなさい。今日の費用は頂きません!」。保険証も印刷し、しっかり診断もしてくれたのに、専門医ではないから、というわけらしい。待合室では次々とやってくる患者が常連らしく、「お蔭さまで…」とお礼を述べ、窓口の夫人とニコニコ会話、信頼関係抜群のようだ。「医は仁術」を実践して来た良心的な医者なのだろう。すぐに移動した皮膚科も駅前ながらビルではなく小さな商店街の中の2階で極く古い医院、30年以上開業して来たシニア医師だったが、診断は先ほどの外科の医師と同じで、治療も信頼できた、とワイフはニコニコ顔で帰ってきた。(自悠人)

 写真1、この顔で皮膚科へ 2、30年分以上のカルテがある古い皮膚科