私的CD評
オリジナル楽器によるルネサンス、バロックから古典派、ロマン派の作品のCDを紹介。国内外、新旧を問わず、独自の判断による。
 



ヴィヴァルディは、生前ヴァイオリンの名手として自作の作品の演奏を行っていた。今日最も良く知られているヴァイオリン協奏曲は、240曲を超えている。さらに2つのヴァイオリンのための協奏曲も28曲有り、華麗に2人のヴァイオリニストが競い合うのを楽しむことが出来る。今回はそれらの2つのヴァイオリンのための協奏曲の内の6曲を、ヴィクトリア・ムローヴァとジウリアーノ・カルミニョーラの競演で聴くことの出来るCDを紹介する。 . . . 本文を読む

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モーツァルトの交響曲は、第40番と第41番をすでに紹介したが、1788年の夏の短期間の内に作曲したもう1曲の第39番と1786年に作曲した第38番を紹介する。第38番には「プラーハ」という名称で呼ばれることがあるが、その作曲の動機とプラーハとは無関係のようだ。しかし、実際にはこの交響曲はプラーハで初演された。今回はこの2曲を、アカデミー・オヴ・エインシェント・ミュージックの演奏で紹介する。 . . . 本文を読む

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以前にも2度取り上げたことのあるアルファ・レーベルの「様々な楽器を伴う協奏曲( Concerts avec plusieurs instruments)」と言うシリーズのCDは、バッハがライプツィヒ時代の1729年から1741年にかけて指揮を引き受けていたライプツィヒ大学の学生からなる「コレーギウム・ムジークム」と行っていたツィンマーマンのコーヒーハウスでの演奏会を想定したユニークな選曲の企画である。今回はその第IV巻を紹介する。 . . . 本文を読む

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ハックブレットあるいはダルシマーという楽器は、共鳴箱に張った弦を撥で打って奏する楽器で、一見したところ非常に単純な楽器である。実際、ヨーロッパ各国で民族楽器としていまでも用いられている。しかし単に民族楽器的な用途だけでなく、宮廷に於ける歌唱の伴奏などにも用いられていたことが分かっており、その独特の響きは、非常に魅力的な楽器である。今回はこのハックブレットによって、ルネサンスからバロックに至る時代の様々な小曲演奏したCDを紹介する。 . . . 本文を読む

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ベートーフェンの交響曲第7番は、第5番、第6番が完成してから約4年後に作曲された。この作品においてもベートーフェンは、古典的な交響曲の基本構成は維持しながら、その表現に於いてさらに新たな試みを行った。この第7番をオリジナル楽器編成で演奏したCDを今回は紹介する。 . . . 本文を読む

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バッハの3曲のヴィオラ・ダ・ガムバとチェンバロのためのソナタは、一貫して構想されたものではなく、自筆譜が存在するのはソナタト長調(BWV 1027)のみで、他はバッハ死後の写譜しかなく、作曲年の判定は難しい。これらの3曲のソナタは、既存の他の編成あるいは他の旋律楽器のための作品からの編曲だと主張する意見もあるが、ト長調のソナタに2つのフラウト・トラヴェルソと通奏低音のためのソナタ(BWV 1039)という作品がある以外は、推定の域を出ない。今回は、アネル・ビュルスマがヴォイロンチェロ・ピッコロ、ボブ・ファン・アスペレンがポジティフ・オルガンを演奏して収録したCDを紹介する。 . . . 本文を読む

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ヨーロッパ各国に現存するオルガンは、最も古いといわれるイタリアのボローニャにある聖ペトロニオ教会のオルガンなどかなりの数があるが、製作当時のままで今日まで残っているものは少ない。今回紹介する1610年エザイアス・コムペニウス製作のオルガンは、様々な条件が揃って、すべてのパイプを含めて残っており、しかも現在も演奏が可能である。今回はこのオルガンによるルネサンスと初期バロックの宮廷音楽、舞曲を収録したCDを紹介する。演奏には問題があるものの、この貴重なオルガンの音を聞くことが出来る。 . . . 本文を読む

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音楽作品を、それが作曲され、初演された当時の楽器、奏法、ピッチなどに基づいて再現する事は、およそ1960年代から先駆的な試みがなされ、今日では様々な問題を含んでいるとはいえ、広く行われるようになった。その再現に当たっては、多方面の歴史的な探求が求められ、その結果多様な演奏が生まれる様になってきた。今回はその中でもある意味極端な編成によって演奏されたモーツァルトのピアノ協奏曲2曲を収録したCDを紹介する。 . . . 本文を読む

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バッハの世俗カンタータには、様々な機会に作曲されたものがあるが、かなり私的な演奏機会のためと思われる作品が一つのグループを成している。今回紹介するCDに収録されている2曲も、その様な演奏機会のために作曲された可能性が高い。さらにいずれもソプラノ独唱のみの作品で、アンナ・マグダレーナが歌った可能性もある . . . 本文を読む

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ホルンは古代の角笛を起源としているが、真鍮で作られたコルノ・ダ・カッチャあるいはヤークトホルンは、17世紀の初め頃に登場し、単に狩りだけでなくやがて芸術的音楽でも用いられるようになった。今回紹介するCDには、主として18世紀前半のホルンを含むソナタや協奏曲が収録されている。 . . . 本文を読む

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