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革袋があれば自己が外へ溢れ出していかない その1

2018年04月05日 20時01分08秒 | Weblog

わたしは革袋で閉じられている。バスタブの湯がわたしの中に入ってくることはない。一滴の水をも中へ入れないし、内側の一滴も外に漏れない。お風呂に入って、湯船に全身を浸しながらそんなことを思った。

これが苦悩する煩悩当体なのか。悲しんだり喜んだり、恐がったり興奮したり、欲望したり失望したりしている物体なのか? そう思ってしげしげ眺めた。それは革袋によってしっかり閉じられていた。

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