畏るべし我と仏陀は同等で同価値だった 朝の日届く
薬王華蔵
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わたしは仏陀ではない。しかし、仏陀がわたしたらんとする。完成者の仏陀は、完成を成し遂げているが、仏陀だけが特別だ、ということをしない。仏陀は、平等主義に徹している。
故に、両者は同等で同価値を共有しているのだ。朝の日がわたしにも届いて来ることで、それが知れる。畏るべし畏るべし、地上のすべてが、これに倣う。仏陀を礼拝するようにして、わたしを礼拝してかかる。風も光も水も空気も、わたしを礼拝してかかる。
わたしの再認識である。それほどのわたしであったか、という驚きである。
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煩悩迷妄のわたしごときを朝の光は、仏陀と対等に扱って、輝かしにかかる。
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県文学賞にこの作品を投稿した。落選だった。短歌の範疇に入らなかったのだろう、きっと。
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