今朝のおれの即興詩 「星がきらきらしている」
死んで行くんだもんなあ/いなくなってしまうんだもんなあ/おれが此処からいなくなってしまうんだもんなあ/探すだろうなあ/落ち葉の下まで探す/そこにもいない/あっちに行く/あっちへ行ってまた落ち葉を掻き分けてごそごそ探す/探してももいない/いよいよおれは途方に暮れる/
最後の最後に思いついて/生きていた頃に好きだったあの子に声を掛ける/するとあの子が霧の中に出て来て/にっこりする/バイバイをする/無言で手を振る/すると不思議なことが起こる/蒼白だったおれの顔が明るくなる/火が灯った提灯のようになる/ああよかった/そう呟いておれは消える/
あたりが静かになる/おれは消えたのに/消えないものがある/提灯のようなものが灯っている/火が灯っている/明るくなっている/星空が見える/満天の星がきらきらしている/星がおいでおいでをしている/おれは死んで消えて行ってしまったはずなのに/星がきらきらしている
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