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王維の詩を読む。今日は王維に助けを借りよう。さみしい。何があったというわけではないが、こころの中へも空っ風が吹き込んで来る。
「歎白髪」 王維
宿昔朱顔成暮歯 須臾白髪変垂髫 一生幾許傷心事 不向空門何處錆
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「白髪を歎ず」 王維
宿昔(しゅくせき)の朱顔 暮歯(ぼし)を成す 須臾にして白髪 垂髫(すいちょう)を変ず 一生幾許(いくばく)ぞ 心を傷(いた)ましむる事のみ 空門(くうもん)に向かわずんば何れの處にか錆(け)さむ
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朱顔=紅顔。 暮歯=暮年、老齢。須臾=たちまちのうちに。垂髫=童子の髪。空門=仏教の空という悟りへの道。錆=消す。
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