加藤清正。

※出典:wiki
朝鮮での虎退治、地震加藤、梅毒で鼻欠ける、日本の関羽等々、様々なエピソードに彩られているこの人物。
こんな彼に、いい話なんだけど、所々「?」が入る話があったのでご紹介します。
『長雪隠』
清正が熊本城にいたある夜、雪隠(トイレ)へ行った。

※熊本城 出典:wiki
小姓が2・3人手洗い場に控えていた。清正は、いつも雪隠に行く時は高下駄を履いて入っているが、今夜はしきりに下駄をとんとん踏みならす音がする。
小姓達は何事かと思って不思議に思っていると、清正が「忘れていて思い出したことがある。早く庄林隼人を呼んできてくれ。」という。
庄林は夜中の上に、風邪で寝ていたが、清正の使いとともに髪ぼうぼうの状態で登城した。
清正は昔から痔のためトイレが長く、まだ雪隠から出ていなかった。
庄林は「ただいま参上しました。」
というと、清正は雪隠の中から
「お前を呼びだしたのは他でもない。お前の家来に20歳くらいでいつも茜色した袖無しの羽織を着ている者がおるが、何という名だ?」
というので、
庄林は、「出来助と申し賢い者なので草履取りにしており、かなり使えます。」
というと
「そいつのことだ。
いつぞや川の畔で能をお前と一緒に見にいった時、出来助が小便するのを見たら、鎖帷子を着込み、脚絆のかわりに脛当てをつけていた。天下が治まり皆平服が当たり前なのに、下僕としては珍しい心掛けと感心して名前を聞こうと思っていたが、他事に取り紛れて忘れておった。
今晩便所で能の足踏みをしていたら、川の畔の能を思い出して、奴を思いだした。彼に褒美をしてこそ武備の心がけが上達するというもの。よくよく考えれば、人の人生などわからん。忘れている間に儂か庄林が死ねば、このことが無になってしまう。それで夜中だがお前を呼びだしたのだ。大儀であった。早く帰って出来助にこのことを聞かせ、同僚の妬みを買わない程度に褒美をしてやってくれ。
また、お前の家中も何だろうと思っているから、暖かい酒を振る舞って返してやれ。」
といって麦の塩漬けを肴に酒を与えた。
庄林は清正の心配りに涙し、「殿もお休みください。」と言いうと清正も寝床へ向かった。
庄林は近習たちに「殿は長雪隠だから風邪など引かぬよう、気を付けてくれ。」といい、家に帰って出来助に清正の言葉を伝え、60石に取り立て近習としたところ、出来助はありがたさが身に染みて、いっそう奉公し、度々比類無い働きをみせたとさ。
いい話なんですが、シチュエーションが・・・。
しかも、痔でトイレが長いとかばらされてるし、トイレで能のステップ踏んだりしてるし、しかも、家臣を呼びにやってもまだトイレ出てきていなかったりとつっこみどころ満載。
話の中でも出来助が小便するところをなんで見ていたのかも疑問です。さらにこの出来助、主君(庄林)とその主君(清正)がいるところで平気で小便してたわけですよね。
そういや、庄林に話している最中トイレに清正は居たわけですから、
「他事に取り紛れ…(ぷぅ。)…て忘れておった。今晩便所で能の…(ぶりっぶりぶりゅぅ)…イテテテテ、足踏みをしていたら、川の畔(がさがさがさ)の能を…あいてぇ!うわ、紙真っ赤!…思い出して、奴を…。」
みたいな感じになっていた可能性もあるわけです。
それに足が痺れなかったんですかね?まぁ、痺れ予防に能をやっていたのかもしれません。
いい話なんだけど、どうでもいい事を考えさせられてしまう話ですな。(了)

※出典:wiki
朝鮮での虎退治、地震加藤、梅毒で鼻欠ける、日本の関羽等々、様々なエピソードに彩られているこの人物。
こんな彼に、いい話なんだけど、所々「?」が入る話があったのでご紹介します。
『長雪隠』
清正が熊本城にいたある夜、雪隠(トイレ)へ行った。

※熊本城 出典:wiki
小姓が2・3人手洗い場に控えていた。清正は、いつも雪隠に行く時は高下駄を履いて入っているが、今夜はしきりに下駄をとんとん踏みならす音がする。
小姓達は何事かと思って不思議に思っていると、清正が「忘れていて思い出したことがある。早く庄林隼人を呼んできてくれ。」という。
庄林は夜中の上に、風邪で寝ていたが、清正の使いとともに髪ぼうぼうの状態で登城した。
清正は昔から痔のためトイレが長く、まだ雪隠から出ていなかった。
庄林は「ただいま参上しました。」
というと、清正は雪隠の中から
「お前を呼びだしたのは他でもない。お前の家来に20歳くらいでいつも茜色した袖無しの羽織を着ている者がおるが、何という名だ?」
というので、
庄林は、「出来助と申し賢い者なので草履取りにしており、かなり使えます。」
というと
「そいつのことだ。
いつぞや川の畔で能をお前と一緒に見にいった時、出来助が小便するのを見たら、鎖帷子を着込み、脚絆のかわりに脛当てをつけていた。天下が治まり皆平服が当たり前なのに、下僕としては珍しい心掛けと感心して名前を聞こうと思っていたが、他事に取り紛れて忘れておった。
今晩便所で能の足踏みをしていたら、川の畔の能を思い出して、奴を思いだした。彼に褒美をしてこそ武備の心がけが上達するというもの。よくよく考えれば、人の人生などわからん。忘れている間に儂か庄林が死ねば、このことが無になってしまう。それで夜中だがお前を呼びだしたのだ。大儀であった。早く帰って出来助にこのことを聞かせ、同僚の妬みを買わない程度に褒美をしてやってくれ。
また、お前の家中も何だろうと思っているから、暖かい酒を振る舞って返してやれ。」
といって麦の塩漬けを肴に酒を与えた。
庄林は清正の心配りに涙し、「殿もお休みください。」と言いうと清正も寝床へ向かった。
庄林は近習たちに「殿は長雪隠だから風邪など引かぬよう、気を付けてくれ。」といい、家に帰って出来助に清正の言葉を伝え、60石に取り立て近習としたところ、出来助はありがたさが身に染みて、いっそう奉公し、度々比類無い働きをみせたとさ。
いい話なんですが、シチュエーションが・・・。
しかも、痔でトイレが長いとかばらされてるし、トイレで能のステップ踏んだりしてるし、しかも、家臣を呼びにやってもまだトイレ出てきていなかったりとつっこみどころ満載。
話の中でも出来助が小便するところをなんで見ていたのかも疑問です。さらにこの出来助、主君(庄林)とその主君(清正)がいるところで平気で小便してたわけですよね。
そういや、庄林に話している最中トイレに清正は居たわけですから、
「他事に取り紛れ…(ぷぅ。)…て忘れておった。今晩便所で能の…(ぶりっぶりぶりゅぅ)…イテテテテ、足踏みをしていたら、川の畔(がさがさがさ)の能を…あいてぇ!うわ、紙真っ赤!…思い出して、奴を…。」
みたいな感じになっていた可能性もあるわけです。
それに足が痺れなかったんですかね?まぁ、痺れ予防に能をやっていたのかもしれません。
いい話なんだけど、どうでもいい事を考えさせられてしまう話ですな。(了)