宇利城シンポジュームが開催されました。
宇利城麓の中宇利多目的集会施設で50名以上の地元の方々にお集まり頂き、盛況に開催されました。
今回のシンポの目的ですが、基調講演で安形会長が言われた
「宇利城について解説できる地元の人が一人でも増えると良い。」
ということに尽きます。
本日の参加者の方は宇利城に登ったことがある方が結構お見えで、関心の高さが窺えました。
基調講演の後、宇利城址保存会の森さんから今年までに行われた宇利城保存活動について報告がありました。
本丸からの眺めがよくなり、歩きやすいように階段が付けられる等、地道ながらも宇利城の魅力を高める活動について知ることができました。
さて、その後がシンポジューム(シンポジウムではなくジュームという拘りが個人的には好きです。)。
なんと言ってもシンポ最大の目玉は、地元中宇利出身で㈱ジェイテクト社長の安形哲夫氏。
来場者も昔を知っている安形社長を見に来た、という方も多かったのではないかと思います。
本日は一城好きとしての立場でのご参加。日本百名城を選定したことで知られる日本城郭協会の会員でもあり、各地の城を訪れているということで宇利城についても解説をしていただきました。
御馬平で敵兵が2分割されて本丸などへ攻めかかる兵を分散させる機能や尾根を断ち切る堀切について全てを掘ってしまうのではなく片側に細く土橋として残す形態、尾根伝いの防御などを城のことをあまり知らない方にもわかりやすく説明されるのを聞いて、これは本格的に踏査されている城好きだということがよくわかりました。
また、城のまわりの状況について説明する際、字名などの超地元な話をされていても、聴衆の方達も普通に『あ、あそこね。』的な反応をされているのが個人的には面白かったです。
地元の方同士だからこそ通じる話、というのも本日の「地元の方に宇利城をより好きになって欲しい」という目的に適っていました。
地元ラジオ局パーソナリティの原田さんには、どちらかというと聴衆の方に近い感覚で参加してもらい、城好きだけにわかる話にならないように話を整理してもらう役割をしていただきました。
また、地元の東郷や千郷といった新城市の他地域の状況をお話いただき、八名地区や中宇利区との比較の参考となりました。
やっぱりしゃべりが本職だけあって、聴衆を盛り上げるのもさすが、といったところ。
そして、古宮城を含む作手亀山城下町の景観復原に取り組んでいただいた大学四年生の吉田さんからは、景観に関する話から宇利城の下に広がる街並みに関する視点をいただき、安形社長と宇利城だけでない麓集落全般の景観に関する話で盛り上がりました。
安形社長からは、宇利城だけでなく附近の比丘尼城や慈眼寺館といった全体的な保存状態が良好な中宇利区全体で保存を考えていくと面白いのではないか、というご意見も頂きました。
パネリストの皆様が大変に素晴らしく、一般の人には馴染みが薄い「土の城」がテーマであるにも関らず、結構会場からは笑いが起きるなど、ただ単に話をするだけでなく聴衆を沸かす話をしていただきました。
しかも、よくパネルディスカッションではパネリストが暴走気味に時間超過で話すことが多いにも関らず、本日のパネリストは全て明快かつ簡潔にまとめて話をしてくださるおかげで、当初予定していた時間が大幅に余ってしまい、ファシリをしている身としては時計を見ながら冷や汗がだらだら流れて止まりません。
あまりにさくさく話が進んでいくので、こちらも当初予定に無いことを聞いてしまったりしてパネリストの方々もさぞ迷惑しただろうな、と、思いながらも、私自身が大変楽しんで話を聞いていました。
後で時間があったならばフロアから質問を受け付ければよかったのに、と、指摘されて
「ああ、その手があったか。」
と、事前には想定していたにも関らず、慣れないファシリということもあって、完全に頭から飛んでました。
自分自身は反省すること多々あり、従来どおりの裏方仕事に徹しようと心に誓ったところです。
しかし、パネリストや聴衆の皆さんが素晴らしかったことに助けられてなんとか最後までたどり着きました。
また、今回は市民活動として開催されており、会場準備などをしてくださった皆さんに感謝申し上げます。
忙しい中、わざわざ他行事から駆けつけてくださった地元代議士の今枝議員や区長さん始め地域の役員さん方にも感謝申し上げます。
宇利城、古宮城、亀山城は国道301号で繋がり、国道151号と交差して、野田城、新城城、長篠城とも繋がります。
新東名も開通しましたので、長篠・設楽原の戦いの跡へ訪れたついでにどこか城を訪ねるのも面白いかと思います。
是非奥三河へ。
宇利城麓の中宇利多目的集会施設で50名以上の地元の方々にお集まり頂き、盛況に開催されました。
今回のシンポの目的ですが、基調講演で安形会長が言われた
「宇利城について解説できる地元の人が一人でも増えると良い。」
ということに尽きます。
本日の参加者の方は宇利城に登ったことがある方が結構お見えで、関心の高さが窺えました。
基調講演の後、宇利城址保存会の森さんから今年までに行われた宇利城保存活動について報告がありました。
本丸からの眺めがよくなり、歩きやすいように階段が付けられる等、地道ながらも宇利城の魅力を高める活動について知ることができました。
さて、その後がシンポジューム(シンポジウムではなくジュームという拘りが個人的には好きです。)。
なんと言ってもシンポ最大の目玉は、地元中宇利出身で㈱ジェイテクト社長の安形哲夫氏。
来場者も昔を知っている安形社長を見に来た、という方も多かったのではないかと思います。
本日は一城好きとしての立場でのご参加。日本百名城を選定したことで知られる日本城郭協会の会員でもあり、各地の城を訪れているということで宇利城についても解説をしていただきました。
御馬平で敵兵が2分割されて本丸などへ攻めかかる兵を分散させる機能や尾根を断ち切る堀切について全てを掘ってしまうのではなく片側に細く土橋として残す形態、尾根伝いの防御などを城のことをあまり知らない方にもわかりやすく説明されるのを聞いて、これは本格的に踏査されている城好きだということがよくわかりました。
また、城のまわりの状況について説明する際、字名などの超地元な話をされていても、聴衆の方達も普通に『あ、あそこね。』的な反応をされているのが個人的には面白かったです。
地元の方同士だからこそ通じる話、というのも本日の「地元の方に宇利城をより好きになって欲しい」という目的に適っていました。
地元ラジオ局パーソナリティの原田さんには、どちらかというと聴衆の方に近い感覚で参加してもらい、城好きだけにわかる話にならないように話を整理してもらう役割をしていただきました。
また、地元の東郷や千郷といった新城市の他地域の状況をお話いただき、八名地区や中宇利区との比較の参考となりました。
やっぱりしゃべりが本職だけあって、聴衆を盛り上げるのもさすが、といったところ。
そして、古宮城を含む作手亀山城下町の景観復原に取り組んでいただいた大学四年生の吉田さんからは、景観に関する話から宇利城の下に広がる街並みに関する視点をいただき、安形社長と宇利城だけでない麓集落全般の景観に関する話で盛り上がりました。
安形社長からは、宇利城だけでなく附近の比丘尼城や慈眼寺館といった全体的な保存状態が良好な中宇利区全体で保存を考えていくと面白いのではないか、というご意見も頂きました。
パネリストの皆様が大変に素晴らしく、一般の人には馴染みが薄い「土の城」がテーマであるにも関らず、結構会場からは笑いが起きるなど、ただ単に話をするだけでなく聴衆を沸かす話をしていただきました。
しかも、よくパネルディスカッションではパネリストが暴走気味に時間超過で話すことが多いにも関らず、本日のパネリストは全て明快かつ簡潔にまとめて話をしてくださるおかげで、当初予定していた時間が大幅に余ってしまい、ファシリをしている身としては時計を見ながら冷や汗がだらだら流れて止まりません。
あまりにさくさく話が進んでいくので、こちらも当初予定に無いことを聞いてしまったりしてパネリストの方々もさぞ迷惑しただろうな、と、思いながらも、私自身が大変楽しんで話を聞いていました。
後で時間があったならばフロアから質問を受け付ければよかったのに、と、指摘されて
「ああ、その手があったか。」
と、事前には想定していたにも関らず、慣れないファシリということもあって、完全に頭から飛んでました。
自分自身は反省すること多々あり、従来どおりの裏方仕事に徹しようと心に誓ったところです。
しかし、パネリストや聴衆の皆さんが素晴らしかったことに助けられてなんとか最後までたどり着きました。
また、今回は市民活動として開催されており、会場準備などをしてくださった皆さんに感謝申し上げます。
忙しい中、わざわざ他行事から駆けつけてくださった地元代議士の今枝議員や区長さん始め地域の役員さん方にも感謝申し上げます。
宇利城、古宮城、亀山城は国道301号で繋がり、国道151号と交差して、野田城、新城城、長篠城とも繋がります。
新東名も開通しましたので、長篠・設楽原の戦いの跡へ訪れたついでにどこか城を訪ねるのも面白いかと思います。
是非奥三河へ。