バッハの世俗カンターターであるコーヒーカンターターが面白く好きです。
内容は、・・・・・コーヒーが大好きでやめられない娘に、父親がコーヒーをやめないと結婚相手をさがさないぞと脅かし、娘はそうならやめると言いながら、内心コーヒーを飲ませてくれない相手とは結婚しないぞと決めている・・・・・
というような愉快なものです。
バッハの時代は、ロンドンのコーヒーハウスは女人禁制で、ドイツでも「女性はコーヒーを飲むものでない」とされていました。 このような風潮に反発する女性の声を取り上げ作品にしたのが詩人のピカンダーでした。
コーヒー事情を風刺して『おしゃべりをやめて、お静かに』(1732年頃)という作品にバッハが曲を書いたものです。
アメリンク、エディット・マチス、エマ・カークビーのそれぞれソプラノの作品を聴きました。いずれも秀作でしたが私の好みはアメリンクのLPでした。
アメリンク(LP)
エディット・マチス(LP)
エマ・カークビー(CD)