今日、行きつけの喫茶店で「ジャパン・ジャズ」誌を見ていたらこの8月に、ブルー・ノート・レコードで録音技師をしていた有名なルディ・ヴァン・ゲルダーが亡くなり、追悼記事が掲載されていました。1924年の生まれですから享年92歳です。
ジャズファンなら耳タコですが、ヴァン・ゲルダーはブルーノート・レコードの1950年代から60年代の名盤を録音した技術者です。
LPの再生音はジャズをそこに楽器があるように聴かせる素晴らしいものです。
数多くのLPが出ていますが、例えば、ジョン・コルトレーンの「BLUE TRAIN」やキャノンボール・アダレイとマイルス・デビスの入った「SOMETHN'ELSE」などの名盤があります。
私は、残念ながらオリジナル盤は所有していませんが、オリジナル盤にはLPに「RVG」というルディ・ヴァン・ゲルダーの頭文字が刻んであるそうです。
また、直接ヴァン・ゲルダーが録音していないレコードでも彼の技術管理下で製作されたレコードもあります。
例えばストック・ホルムで録音されたオーネット・コールマンの「GOLDEN CIRCL」があります。このLPは、会場の雰囲気が伝わるとともにゾックとするような生々しい音がします。
ヴァン・ゲルダーは、マスター・テープのCD化に際しオリジナルの音を維持するためデジタル化作業にも携わったとのことです。
私も、久しぶりにブルーノート盤を聴いてみたいと思います。