今日は、所用で下呂市小坂町へ出かけた帰路念願の「お美津稲荷」へ寄りました。
子供のころはこの稲荷の民話は聞いたことがありませんでしたが退職して下呂へ戻ってから「JA飛騨」ニュースの民話コーナや先輩が書かれた歴史本など読んで初めて知りました。
場所は、JR上呂駅交差点から国道41号を車で2kmくらい北へ行った地区の右の山斜面にありました。
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大きい立派な社を思い浮かべて登りましたがなんとビニール波板の半透明の引き戸のある建屋の中にあるではありませんか。
またすぐ左に民家のような家屋があり周辺が囲まれていて、何か他人さまの家に入る感じでした。
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賽銭箱にお金を入れるとお経が流れる仕組みになっています。
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上り坂と社の右には女性の名前を刻んだ石碑がいくつか祀ってありました。願掛けか・成就のお礼の奉納でしょうか?
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【民話の概要】
その昔、飛騨街道の上呂橋場と尾崎橋場には宿屋や飯屋が軒を連ねて、そりゃ賑わっとったんやって。なかでも、宿場で働くお美津という娘はきれいと評判で、近在の衆の人気を集めとった。
上呂橋場の北には、「さいらの」という寂しい原っぱが広がっておって、いつの頃からか、飛騨街道きっての親分ギツネが棲みついておった。
このキツネは人間の女に化けるのが得意でな、美しいお美津に化けては、鼻の下を長くした若者たちをたぶらかした。それで、さいらのの「お美津ギツネ」と呼ばれるほど有名になったんやと。
そのお美津ギツネには、子分の女ギツネとの間にかわいい子ギツネもおったんやが、ある日、子ギツネが遊んどる間に、猟師の勘八に捕まえられてまったから大変や。
親分の一大事に、飛騨各地から子分たちが駆けつけて、高山の浄見寺野で子ギツネをどうやって助けるか相談をした。どのキツネも口を尖らかいて議論したけど、なかなか名案も出ず、夜明けまでかかったんやと。
ある晩おそく、勘八の家に坊さんが訪ねてきたんやと。坊さんは、生け捕りにした子ギツネが見たいっていうもんで、その通りにすると、子ギツネを抱いた坊さんはねんごろに念仏を唱え始めた。
勘八も神妙に念仏を聞いておると、いろりの火が消え、気づいた頃には坊さんもキツネもおらなんだ。
詳細は下記を参考にしてください。
http://azusaya-hidatakayama.blog.so-net.ne.jp/2008-06-23…