先回入手したアンプジラを壊したので性懲りもなく二台目を入手しました。壊したアンプジラは修理見積もり中ですが復活するかどうか?です。
今回も同じアンプジラⅡAですが、外観を見るとヒューズの部分が赤色になっています。
中の部品を見ましたがトランスはEIコアむき出しでケースがありません。前回のものは白いケースが被せてありました。
電源の大型電解コンデンサーの色が前回はブルーで今回は赤色です。生産ロットで使用する部品が変えられたのでしょうか。
今回のものは、メータが片方だけが動いたり動かなかったりと不安定で、もう片方はめったに動きません。音質に影響のないことなので割り切って入手しました。
ただし今回のアンプは各部メンテされているようです。
「基板上の電解コンデンサーをすべてオーディオ用に」「SP端子・RCA入力端子は金メッキタイプに」「入力の撚り線をシールド線に」などネックになる部分に手が入れられています。こうしたメンテナンスの効果か電源投入時の直流発生は小さく安定性は前回のものより良いようです。ただし長時間(数時間)それなりのパワーで聴いていると突然雑音が入ったりします。このことは同じアンプジラを使っている方のブログで冷却が大切と言っておられましたが熱に弱い部分があるようです。
また、外観は製造後40年近く経過し天盤・サイドパネルは傷が多く、ビス類も殆ど錆ていましたので、傷・錆のあるパネルとビスをラッカーで再塗装しビスの一部は新品に交換しました。これで見栄えはかなり良くなりました。
今日も数時間聴き込み中ですが、基本的な評価は前回述べたように力強さと柔らかさを持ったスケールの大きい再生音でこれまでの評価と一致しますが、プリアンプによって相当音が変わりました。
私の手持ちプリアンプは、自作SRPP三段(無帰還)の球のプリと、DENONのPRA-2000の二台ですがPRA-2000はあまり相性が良くないようで、音が薄くあまくなり立体感で劣りました。自作プリは力強く音像もしっかりしていました。
CDとLPを試聴しましたがやはりLP時代の商品ですからLP再生に向いていると思います。
アンプジラの再生音は、低域の再生が優れていて音場が従来のアンプより広がりスケールが大きくなります。逆に低域のエネルギーが大きくなる分、高域の例えばシンバルなどは従来のアンプより控えめに聞こえてしまいます。自作のパワーアンプとの比較で球の良いところは弦楽器や木管楽器のクラリネットなどが聴きやすいことでした。