9月27日
この日は前述の通り、滞在中の催しの関係者の方にご挨拶したり、また飛び込みで上演をお願いしたり、と忙しく立ち働いていました。おかげさまでこの日にいくつもの上演の機会が決まって、ようやく胸をなで下ろしたような有様。午後もかなりまわってから、前回は女川までしか訪れなかった牡鹿半島を視察しました。前回は南三陸の方から南下する感じで女川まで行ったのですが、このたびは石巻から牡鹿半島の西側を行き、ぐるっと廻って女川に到るルートを選んでみました。

…もう、いきなりこんな感じ。震災から半年を経て今回は市街地ではだいぶ瓦礫の撤去が進んでキレイになっていましたが、それだけに地盤沈下の深刻な影響があちこちで強烈な印象を ぬえに与えました。ここはもとは漁港だったのです。船を係留する大きなフックが並んでいる、ここから先が海だったのですね…
こちらは鮎川浜の少し手前の地域。同じく水没した港湾施設。

崩れてしまった家…じつは平屋ではありません。1階が完全に潰れてしまって、そのうえにまるでこれが1階であるかのように、2階部分が乗っているのです。

こちらは鮎川浜。このあたりの被害は甚大でした。海に没した…これは道路なのです。向こうに盛り上がって見える部分が橋で、小さな川が海に注ぎ込むところに架かっていました。そこを越えてこちらに向けて通じていた道は、いまは海の中に通じる道になってしまいました。周囲の家屋も壊滅状態…


牡鹿半島の先端にある御番所山から見た金華山。うっとりするほど美しい眺め。でもこの近くの展望台には大きな地割れが…あちらも無傷ではありますまい。

ここにはかつて大きな施設があったのか、巨大な駐車場だけが残されているような場所。いまは瓦礫置き場となっています。こういう風景はあちらこちらにあって、その巨大さにもあきれるのですが、今後、これらの瓦礫を再利用するための選別は…手作業で行うほかないのだそうです…

ところが、こうして半島の東側に廻ったところでいくばくもなく、道路は台風による土砂崩れのため通れない状態でした。

この現場に近づくまでも、道路が片側車線だけ倒木でふさがっていたりする箇所はいくつもあったので、イヤな予感はあっったのですが、道に通行止めの看板さえない。市街地から見れば牡鹿半島は僻地で、まだまだ復興どころか、瓦礫の撤去どころか、道路の保全さえも捨て置かれている現状が、ここにはありました。
こうして、もと来た道を引き返して石巻まで戻りました…が、途中で野生の鹿が レイちゃん(ぬえの愛車)の前を横切りました! さすが牡鹿半島! …横切ったのは牝鹿でしたけどね。
ようやく鮎川浜の「おしかホエールランド」まで戻ったとき、美しい夕焼けを見ました。夕闇の中に周囲の光景が沈んでゆくと…ああ、平和なんだなあ…と、思いこみたくなりました。
この日は前述の通り、滞在中の催しの関係者の方にご挨拶したり、また飛び込みで上演をお願いしたり、と忙しく立ち働いていました。おかげさまでこの日にいくつもの上演の機会が決まって、ようやく胸をなで下ろしたような有様。午後もかなりまわってから、前回は女川までしか訪れなかった牡鹿半島を視察しました。前回は南三陸の方から南下する感じで女川まで行ったのですが、このたびは石巻から牡鹿半島の西側を行き、ぐるっと廻って女川に到るルートを選んでみました。

…もう、いきなりこんな感じ。震災から半年を経て今回は市街地ではだいぶ瓦礫の撤去が進んでキレイになっていましたが、それだけに地盤沈下の深刻な影響があちこちで強烈な印象を ぬえに与えました。ここはもとは漁港だったのです。船を係留する大きなフックが並んでいる、ここから先が海だったのですね…
こちらは鮎川浜の少し手前の地域。同じく水没した港湾施設。

崩れてしまった家…じつは平屋ではありません。1階が完全に潰れてしまって、そのうえにまるでこれが1階であるかのように、2階部分が乗っているのです。

こちらは鮎川浜。このあたりの被害は甚大でした。海に没した…これは道路なのです。向こうに盛り上がって見える部分が橋で、小さな川が海に注ぎ込むところに架かっていました。そこを越えてこちらに向けて通じていた道は、いまは海の中に通じる道になってしまいました。周囲の家屋も壊滅状態…


牡鹿半島の先端にある御番所山から見た金華山。うっとりするほど美しい眺め。でもこの近くの展望台には大きな地割れが…あちらも無傷ではありますまい。

ここにはかつて大きな施設があったのか、巨大な駐車場だけが残されているような場所。いまは瓦礫置き場となっています。こういう風景はあちらこちらにあって、その巨大さにもあきれるのですが、今後、これらの瓦礫を再利用するための選別は…手作業で行うほかないのだそうです…

ところが、こうして半島の東側に廻ったところでいくばくもなく、道路は台風による土砂崩れのため通れない状態でした。

この現場に近づくまでも、道路が片側車線だけ倒木でふさがっていたりする箇所はいくつもあったので、イヤな予感はあっったのですが、道に通行止めの看板さえない。市街地から見れば牡鹿半島は僻地で、まだまだ復興どころか、瓦礫の撤去どころか、道路の保全さえも捨て置かれている現状が、ここにはありました。
こうして、もと来た道を引き返して石巻まで戻りました…が、途中で野生の鹿が レイちゃん(ぬえの愛車)の前を横切りました! さすが牡鹿半島! …横切ったのは牝鹿でしたけどね。
ようやく鮎川浜の「おしかホエールランド」まで戻ったとき、美しい夕焼けを見ました。夕闇の中に周囲の光景が沈んでゆくと…ああ、平和なんだなあ…と、思いこみたくなりました。