のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

非常のライス

2018年09月11日 | 日記・エッセイ・コラム

 夜、地区の防災訓練の会議をしました。

 当日は防災士の試験なので私は参加することができませんが、役場の防災担当も来て訓練の打ち合わせをしました。役場が非常用に備蓄していたアルファー米と水を「もうすぐ期限切れになるから皆さんで使ってください。」と持ってきたので、炊き出しのメニューが変更になりました。

 アルファー米を試食すると言う方向になり、炊き出しと言ってもお湯を沸かすだけになるようです。

 アルファー米が非常食。なんかこの考え方には違和感を覚えました。今日は里山だったのでゆっくり座ってお昼を食べられたので、コンロとコッヘル持って行ってアルファー米で昼飯を作ったのですが、あれは私にとって非常食ではなく日常の食材なんですけど。

 災害などでおばちゃん達が「どうすりゃいいのかねぇ。」「えらいことになっちゃったねぇ。」と泣きがらおむすび作って、ナメコの味噌汁と沢庵のふた切れも出てくれば、「災害の炊き出しなんだなぁ」と感慨深く味わえる。

 うどんでも出てくれば、今日は災害だねぇ、有難いねぇとしみじみ味わえるのが非常食。野菜たっぷりのすいとんなんかも炊き出し向けだと思うな。

 アルファー米が非常食だの、うまいのまずいのなんて言っているのは日頃の怠惰と自堕落の心がけが足りないからで、腹はへってるけど食事を作るのが面倒な時には最高に便利です。

 どうも世間様の非常と私の日常はレベルが同じみたいです。

 9.11テロ事件から17年ですか。あの日も火曜日でした。

 9時ごろだったと思いますが、「何かの映画?」という感覚でNHKを見てました。

 私が最後にニューヨークに行ったのはまだ貿易センタービルが健在だった頃で、1999年の一月でした。友人がセントラルパークの西側、ジュリアード音楽院付近に住んでいて、ユー・ガット・メールのロケ地になった店や建物が点在してました。まだ日本でその映画が公開される前だったので、説明されても何がなんだかわからない。早速映画館に連れていかれて、日本での公開前に見ることができました。

 この時、スターバックスにも連れて行った貰ったんですが、まさかこれほど日本でも店舗展開するなんて思ってもいなかったので、アメリカ的な味気ない喫茶店だなと思いました。メニューも難解だからいまだに一人で行ったことがない。

 AOLなんてプロバイダー、まだあるのだろうか?一頃日本でも流行った気がしますが、あの映画の影響だったんでしょう。

 当時、この友人が働いていたオフィスが最初に飛行機が突っ込んだビルにありました。私が訪ねて行った年の秋に出向から帰ってきたので難は避けられました。

 テロを災害と呼ぶのもおかしな気分ですが、日常と非常は紙一重かもしれない。

 

コメント (10)
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