のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

カバーバージョン

2009年01月25日 | 日記・エッセイ・コラム

 30年ほど昔のことなのでそこそこ年配の方でなければ記憶に無いと思いますが、小山ルミという歌手がいました。ソビエト歌謡を元に日本語の歌詞をつけたポップスを唄っていたので、ロシア人と日本人の間に生まれたのだろうか?と思っていましたが、アイルランド人の父親と日本人の母親の間に生まれた2世だったようです
 ゲバゲバ90分という良い子が見てはいけないテレビ番組に出演していたので、私などこちらのほうが馴染みでした。

 ソビエト初のワルツと言われている「На Сопках Маньчжурии(満州の丘に立ちて)」をベンチャーズが「さすらいのギター」と銘打って8ビートのリズムに乗せて世に広めたので、こちらのほうが聴きおぼえがある方が多いかと思います。
 このベンチャーズ版にさらにおよそ原曲から程遠い猟奇的な日本語の歌詞をつけて唄っていたのが小山ルミで、バブル以前の高度経済成長時代の香りが漂っています。

 

 ロシアのロマの名曲「Цыганочка(二つのギター)」もこれまた原曲とは程遠い、と言うより、そんな細かいこと無視して、そりゃもう醜悪極まりない日本語の歌詞をつけて唄っています。
 イケイケドンドンだった時代の日本を象徴するかのような唄に仕上がっています。

 懐かしさもありますが、こんな時代があったんですね。  

コメント
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