傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

墓、葬送は他人事で済まないですね!(雑感)(追記)

2013-08-23 06:18:17 | 独り言

20日、BSプライムニュースが『少子化時代のお墓事情 都市化過疎化と死生観 新しい供養のカタチは』(動画)で、少子化・核家族の社会で死生観も多様化している現下でのお墓事情を取り上げ、まだ先の事と思っていたが、当方の墓をどうするか考える契機になりました。
火葬することで納骨する墓が必要になり、その墓を誰が維持管理するのか考えると墓は無用の長物にも思えてきます。

『少子化時代のお墓事情 都市化過疎化と死生観 新しい供養のカタチは』の番組紹介は、
”「死んだら家の墓に入る。この事が、今、当たり前ではなくなっている。その背景にあるのは、核家族の浸透だ。
 日本の墓の多くは、代々継承者を決め、永続使用することになっている。だが、それは、戦前の家制度が前提となっているシステムだ。そういった中、散骨や樹木葬といった墓を必要としない考えが広がり始めている。
 葬送や墓に詳しい専門家を迎え、現代の墓事情を聞く。
ゲスト: 島田裕巳 宗教学者  
     井上治代 東洋大学教授
」”
であり、島田裕巳氏は自然葬(散骨)の推奨者で墓無用論者であり、井上治代女史は樹木葬(桜葬)の推奨者であり墓を男系継承の慣習には疑問視していております。

当方の事情は、両親は、生前に、本家が檀家になっているお寺が墓地販売した際に墓地を手当しており、数年前に父親が死去した際はそのお寺に葬儀をお願いでき大儀なく事が済み、現在、終末医療中の老母が亡くなっても父親の墓に納骨すればよく、正直、子供孝行の親だなーと思っていました。
先のお盆の時、夫婦間で「お墓」が話題になり、「誰が親の墓を守ってゆくのか?」、「(自分らの)墓をどうするか?」になり、親の墓の継承は長男(兄貴夫婦)に委ねれば良いが、慣習的には次男の自分は別途墓を用意しなければならず、子供は嫁いだ娘一人であり娘に墓の維持管理させるのも負担が大きいなあーという思いになり、墓については悩ましい問題と意識するようになりました。

偶然、BSプライムニュースの『少子化時代のお墓事情 都市化過疎化と死生観 新しい供養のカタチは』を視聴し、要は火葬し遺骨をどうするかの葬送は多様性となっているが、一方では、長男の家督相続の特権に墓を守ることの慣習が根強く残っており、また、仏・霊の仏教的な考えも一般常識化しており、残された人間に負担を感じさせない葬送が肝要と思いましたね。
島田裕巳氏は遺骨も無用の極論を発言しており、死後の葬送は残された人間に任せるとし、井上治代女史は自然に帰ることを原点に、死後何らかの思いでを墓石の形式にこだわらず象徴的な存在(場所ら)が家族の共通意識をもつ土着的な考えの重要性を提起しており、番組『少子化時代のお墓事情 都市化過疎化と死生観 新しい供養のカタチは』には啓発されましたね。

世の中、身近で手ごろな墓地探しに難渋の話がある一方、過疎地では供養されない墓の放置が話題になっており、墓の移転手続きは複雑であり、好き勝手に埋葬もできず、墓については世間並みが無難と思っていたが無難が難題ということを痛感しましたね。
マアー、遺骨ダイヤモンドもどきものが商品化されており、自分の墓については娘一人に後を委ねるのも酷と思うし、墓は無用と思うこの頃ですね。

「追記」

28日、NHKニュースの『樹林墓地抽せん会に多数応募』で、東京都の「樹林墓地」の抽選会を報道。転載すると、

”「樹木の下に遺骨を共同で埋葬する東京都の「樹林墓地」の抽せん会が28日行われました。
2回目のことしは募集の枠が去年の3倍余りに増えたのに対し10倍に当たる応募があり、引き続き高い人気になっています。

東京都は樹木の下に遺骨を共同で埋葬する「樹林墓地」を東京都の多摩地区にある都立小平霊園に初めて整備し、去年から募集を行っています。
ことしは2回目の募集が行われ、28日、東京都庁で抽せん会が行われました。
樹林墓地は自然葬への関心が高まっているうえに管理費がかからないことなどから人気が高く、今回は、募集の枠を去年の500人分から1600人分へと3倍余りに増やしました。
これに対しておよそ10倍に当たる1万5833人分の応募があり、引き続き高い人気となっています。
会場には応募した人たちおよそ200人が訪れ、抽せんの様子をじっと見つめていました。
そして、抽せんが終わり、当選番号が書かれた紙が張り出されると、訪れた人たちは自分たちの番号があるか確認し、当選した人の中には涙を浮かべながら喜ぶ人の姿も見られました。
当選した70代の男性は「海への散骨と比べて土に還る方がよいと思って申し込みました。当選してよかったです」などと話していました。
一方、70代の女性は「落ちてしまいました。来年も申し込みたいと思います」と残念そうに話していました。
東京都は来年から樹木の下に共同ではなく個別に埋葬する「樹木墓地」の募集も始めることにしていて、墓地の多様なニーズに応えていくことにしています
。」”

また、当方は視聴しておりませんが、2012年12月5日(水)放送の番組「クローズアップ現代」の『お葬式が出せない どうする“葬送の場”』で葬儀の日程に難渋して現下を放送していました。
番組内容を転載すると、

”「葬儀の常識が覆されている。去年の死亡者数は126万人と10年前に比べ30万人増え、斎場や火葬場は各地で混雑。亡くなった後、葬儀まで1週間以上待つ遺族が増えているのだ。遺体をどこに安置するか?忌引きの休みは足りるか?驚き戸惑う遺族。「安置室の費用がかさんだ」「自宅で遺体が変色し可哀想だった」「心の整理がつかず疲れきった」。背景として、都市部では低価格・短時間での葬儀にニーズが高まり、通夜から火葬まで行える「火葬場併設斎場」に予約集中。一方、高齢化するベッドタウンなどでは火葬場そのものが不足する。近隣の迷惑施設である火葬場の新設や改築は難しい状況も見えてきた。葬送の場をどうするのか?長く待つ遺族や各地の実態を取材、対策を考えていく。」”

で、放送内容
  葬儀まで1週間以上も 戸惑う遺族
  “予約がとれない”混みあう火葬場
  家族の遺体を預け、思い悩んだ遺族
  ようやく迎えた最期のお別れ
  葬儀まで1週間以上も その実態は
  “火葬場は迷惑”建設に反対する住民
  どうする火葬場 自治体の苦悩
  住民自ら考える“見送りの場”
テキスト化しています。

葬送についても、世の中、後世に負担を掛けたくないというのが時流なのですね。



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