傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

原発事故:3月20日の3号機の再溶融?・・・・もし、事実でも?

2011-12-28 13:02:17 | 社会

「オリーブ・ニュース」が3月20日に3号機が再溶融し、放射性プルーム(放射性雲)による汚染発生したことを取り上げています。
事故・検証委員会の中間報告で、3号機の再溶融を取り上げているのか不明ですが、当方は、再溶融が発生し、首都圏は汚染されたのではないかと推測しています。

「オリーブ・ニュース」が、3月20日~21日に、3号機が再溶融し、放射性プルーム(放射性雲)による汚染発生したと、コラム『【放射能プリュームはかく語りき】』、コラム『【放射能プリュームはかく語りき(続2】』で問題提起しています。

コラム『【放射能プリュームはかく語りき】』では、
”「3月15日のプリューム組成と3月20日のプリューム組成が異なっているのである。
すなわち、3月15日の放射能プリューム放出源と3月20日の放射能プリューム放出源は異なるとの推論が働く。

つまり、3月15日は2号機の圧力容器が破損し燃料が格納容器に落下、格納容器も損傷し、膨大な放射能プリュームを生じさせた。
3月20日には、3号機が再溶融し、同様に圧力容器が破損し燃料が格納容器に落下、格納容器も損傷し、異なった組成の放射能プリュームを生じさせたと考えている。
21日になり、3号機からは黒灰色の煙が上がっており、それは核燃料落下に伴うコアコンクリート反応であると見ている
。」”
と、『【放射能プリュームはかく語りき(続2)】』では、
”「3号機の圧力容器圧力は3月20日頃から上昇を始め、同日夜頃から激しく上昇し21日0:00過ぎに激しい圧力のアンダーシュートを記録している。つまり3号機は20日に再溶融が始まり、21時以降に圧力容器の破損が生じ、その後格納容器内に核燃料が落下したものと推定される。

この溶融核燃料落下の結果、3月21日午前2時頃に茨城県で大きな放射能プリュームが検出された。
この時に放出された放射能プリュームは、21日に首都圏で降っていた雨と遭遇し、現在の柏市近辺及び東葛地域中心に放射能雨をもたらしたものと考えられる。21日には黒灰色の煙が3号機から立ち上っており、それは溶融核燃料と格納容器下部にあるコンクリートとのコアコンクリート反応であると見ている。
(このときの3号機圧力容器は、爆発的破壊寸前の状況にあったものと認識している
。)」”
と、問題提起しています。

この3号機の再溶融については、朝日新聞が、10月24日に取り上げており、本ブログ「朝日新聞記事:放射能、2ルートで関東に・・・2ルートの日付が問題」で、
”「朝日新聞の記事『放射能、2ルートで関東に セシウム汚染図12都県分』で、放射性プルーム(放射性雲)による汚染が、
”「第一の経路は、2号機の炉心露出などで放射性物質の放出が深刻だった3月14日深夜~15日午後。プルームは関東平野にかけて広域に時計回りに流れる状況が15日未明まで続き、午後には北西へ向きを変えた。
・・・・・・・
第二の経路21日夜~22日未明。プルームは茨城沿岸から千葉を通り南下した。関東地方は広い範囲で雨が降り、茨城では沿岸や南部周辺に、千葉では柏市周辺に「ホットスポット」をもたらした疑いがある
。」”
と、汚染経路は二経路だったと報道を紹介し、2ルートより日付が問題と書きました。

朝日新聞は、この汚染2経路の報道の前、8月8日、記事『震災10日後、二度目の溶融か 福島3号機、専門家指摘』で、福島第一原発3号機が大震災の10日後に「再溶融」が発生していたと報道としておりました。

当方は、この8月8日の朝日新聞の報道について、本ブログ「朝日新聞記事:震災10日後「炉心再溶融」・・・個人ブログが先行して提起」で、この再溶融については、6月25日に、市井の岡田直樹様の個人ブログ「Space of ishtarist 」のエントリー『2011年3月20日、隠蔽された3号機格納容器内爆発』で指摘していたと書きました。

事故・検証委員会の中間報告を精読しておらず、3号機の再溶融については、どのように扱っているのか不明ですが、もし、3月20日~21日の3号機の再溶融で、放射能プリュームによる放射汚染が事実であれば、政府対策本部が忙殺理由で、情報公開していなければ責任大ですね。

もし、3月20日~21日の3号機の再溶融が事実であっても、今更、事実を公開できず、政府は「過ぎた事」(過去の事)にしたいでしょうね。


「追記」

28日 朝日新聞の記事『最高濃度は65万ベクレル 千葉・柏のセシウム検出土壌』で、

”「千葉県柏市根戸の市有地の土壌から高濃度の放射性セシウムが検出された問題で、環境省は28日、福島第一原発由来の放射性セシウムを含んだ雨水が濃縮して蓄積したとする最終調査結果を発表した。もっとも濃度が高かった場所の土壌の放射性セシウム濃度は1キロあたり約65万ベクレルで、中間報告時点の45万ベクレルより増えた。

 土壌の成分が周辺と同じで他地域から持ち込まれた可能性はなく、放射性セシウムの同位体の割合などからも原発事故由来であることが裏付けられたという
。」”

と報道。

柏市の「ホットスポット」は、3月20日~21日の3号機の再溶融によるものでしょうね。





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