名古屋市長選は、開票早々、河村たかし氏が当確の報道。
この度の名古屋「トリプル投票」は、名古屋市長選の河村たかし候補が既存の固定概念へ仕掛けた「挑戦」であり、社会変革の契機になることを期待しますね。
それにしても岡田幹事長は墓穴をほり、政治力を失い、後任は仙谷代表代行ですか?
名古屋市長選、愛知県知事選、市議会解散の是非を問う住民投票の「トリプル投票」は、河村たかし氏、大村秀章氏、賛成票が3倍の大差で圧勝したことは、名古屋市民、愛知県民が既成政党、既成県議会を否定した証であり、地方自治の固定概念に刺激を与えましたね。
当方は、名古屋市長選では、河村たかし氏が優位と報道があったが、沖縄知事選、阿久根市長選で、先鋭的な候補が敗戦したこともあり、既存勢力は安定的な底力を持っており、名古屋市長選では、河村たかし氏が接戦で勝利すると推測していたが、河村氏、大村氏、市議会解散の賛成がトリプルスコアで圧勝するとは想定外でした。
それにしても、民主党執行部はお粗末で、岡田幹事長の政治音痴が顕在化しましたね。
本ブログ「名古屋市長選の結果次第で菅政権は崩壊に向う・・・日本再生の契機!」で、「現代ビジネス」に「週刊現代」の記事『愛知県知事選 名古屋市長選 民主「歴史的惨敗」か』の、
”【「2人(名古屋市長選挙の候補者・河村たかし氏、愛知県知事選の候補者・大村秀章氏)の選挙戦はすでに圧勝ムード。世論調査では、河村氏は民主党候補の石田芳弘氏にトリプルスコアの勢いだし、大村氏も民主、自民などの対抗馬を大きくリードしている。」”
と、河村氏が優勢とし、
”「民主党を支える愛知の連合幹部は、結果次第では岡田降ろしもやむなしと断言する。
「愛知は15小選挙区を完勝した民主王国。ここで市長選も知事選も負けるようなことになれば黙ってはいられない。岡田を替えなきゃ4月の統一地方選だって大敗だろう」”】”
と紹介しましたが、「週刊現代」の予想通りの結果になり、岡田幹事長の責任は問われますね。
また、本ブログ「岡田幹事長:このままだと貧乏くじを引かされ、政治力を失う」で、
”「メディアの報道では、河村候補が優勢とあり、民主党が全力で取り組みしても石田候補が敗戦すれば、岡田幹事長の責任問題は顕在化するでしょうね。」”
と、名古屋市長選で敗北すれば、岡田幹事長は責任が問われ、党内政治力は失うとし、仙谷代表代行が幹事長に任命されるでしょうねと書きました。
仙谷代表代行にとっては、名古屋市長選も愛知県知事選も部外者であり、敗戦でも無傷であり、岡田幹事長の後任は確実でしょうね。
マアー、仙谷代表代行にとっては、名古屋市長選の勝敗も想定内ということで、菅・仙谷コンビは無傷ということですか。
名古屋市長選の結果に接して、民主党内の責任問題は別にして、社会変革は「常識的な正論」では実現せず、「非常識の単純解」へのエネルギーが変革を促すと実感しました。
片山総務相が、「いびつな戦い」と河村氏の手法を痛烈に批判 し、「独裁になる」と批判したと報道があるが、地方自治の改革をライフワークする片山総務相には、河村たかし氏流は「非常識の邪道」に思えるのでしょうね。
片山総務相は、東大卒で、自治省に入省し、鳥取県知事を二期務め、地方自治に関しては精通しており、ご立派な見識の持ち主と思うが、内容は「常識的な正論」というのか「正論めいた常識論」であり、変革の方向性とはなるが変革を起動することはありません。
変革には、単純明快な「御旗」とそれを率先垂範する先導者(異端児?)がいて、変革は起動します。
先導者の情熱・熱情が変革を成功させるのです。
河村たかし氏の公約は、最大の市民サービスは「減税」であり、自らの給与を減額し、議員の世襲化回避に、議員給与の減額をも掲げ、その公約実現に、議会と対決したが、市民が河村氏を支持したのです。
変革の成功には、既得権勢力とのパワーゲームに勝つことであり、「常識的な正論」では勝てないのです。
名古屋「トリプル投票」で、民主党執行部が大敗したのは、「数が力」を否定する岡田幹事長の頑な原理主義が主要因であるが、民主党の支持母体「連合」が市民感覚から遊離していることも露呈しましたね。
当方は、労働組合については、懐疑的で、本ブログでも書きましたが、組合は組合員の為の存在から、御用組合化し、組合幹部の為の存在になり、無用・不要という思いがあります。
「連合」は、正規社員の組合組織であり、組織率も20%前後であり、従前の組合の存在意義が問われているのに、旧感覚の組合幹部の為の硬直化した団体に成り下がっており、そのような旧態の団体に、民主党は最大支援団体として依存せざるえない構造的な問題が内在しています。
市民感覚から遊離した支援団体「連合」と独りよがりの守権意識の菅・岡田執行部では、来る「統一選」は記録的な大敗するのは確実ですね。
それでも、菅・仙谷コンビは生き残るでしょうね。
市民感覚から遊離した名古屋市長選に、去勢された民主党議員から、何ら異議・異論が聞こえてこないからです。
「追記」
① 「現代ビジネス」の「週刊現代」の『小沢に管に仙谷「そんなに嫌いなら、別れたら」 民主党政権 「腐ったみかんの方程式」』(罵り合い、憎しみ合い、粛清に血道をあげる)で、岡田幹事長が仙谷代表代行と距離を置き始めていると記述。
”「菅首相はもうすぐ自滅する。その場合、首相は破れかぶれ解散を打とうとするかもしれないが、政府も官邸も党も掌握した仙谷氏が、そんなマネは許さない。用済みの菅首相を引きずり降ろし、子飼いの前原誠司外相を総理に立てる・・・。」”
と、仙谷代表代行がポスト菅に前原誠司外相をと。
”「岡田氏は原理主義者である。法に則って強制起訴が決まっている以上、小沢氏は排除されるべきだー。菅首相と仙谷氏は、原理原則に弱い岡田氏に、小沢氏のクビに鈴をつける役目を押し付けた。
しかし、気がつけば自分は、党本部の部屋まで追い出され、やっているのはただの使い走り.......。このままいけば、2月6日の愛知県知事選と名古屋市長選、4月の統一地方選の大敗の責任も、押し付けられる。
どんなに鈍い人間でも、ここまでくれば、さすがに気付く。「自分はただの捨て駒に過ぎない」と。」”
と記述していますが、既に、名古屋「トリプル投票」は結果をみれば、時遅しですね。