傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

予算委員会質疑評価:朝日新聞は偏向評価、菅政府の不整合が露呈

2011-02-02 12:13:09 | 民主党(菅政権)

昨日(2/1)の衆院予算委員会を断片的にTV視聴したが、菅政府は菅首相の独りよがりと経験不足による未熟であり、自民党は長年の政権与党の経験により現実的・実務的という印象でしたね。
朝日新聞が自民党議員の質疑評価を記事にしているが、偏向そのものですね。

昨日の衆院予算委員会での自民党議員の質疑を断片的に視聴したが、菅政府は政権運営の未経験による情報不足と菅首相の独りよがりよる政策の一貫性のなき答弁は整合性が無いと思いましたね。
一方、自民党議員の質疑は、政権与党として実務経験が豊富で、長期ビジョン(国家の計)の必要性の意識は強い印象を持ちましたね。

石原伸晃幹事長は、小沢一郎氏の証人喚問を要求と与謝野馨議員の議員バッチ返上を問い、菅首相のリーダーシップを追及。
石破茂政務調査会長は、自民党が下野したことは自民党再生の好機とし、社会保障と税の一体改革について、「案を作る段階から一緒に協議するのは連立だ。連立はするつもりはない」と否定し、「マニフェストと反するならもう一度国民に信を問うのは当然だ」と解散総選挙を求め、与謝野馨議員の変節を追及。
鴨下一郎議員は、菅首相案は民主党の衆知の案なのか質し、鳩山前首相、小沢一郎氏に相談したかとし、民主党の年金案を質し、与謝野薫議員の変節を追及。
野田毅議員は、政府が税制抜本改革の法案の本年度に国会提出を確認し、「4年間は消費税を引き上げないとしてきた民主党の主張」に反していることを指摘し、4月まで「社会保障案をまとめられなかったら責任を取るか」と迫ったが、菅総理からは言質をとれず。
塩崎恭久議員は、景気対策と成長戦略は異なるとし、菅総理が経済成長の「第3の道」として新たな需要や雇用の創出を挙げながらここに来て、「平成の開国」と称してTPPへの参加を唐突に打ち出していることは「キーコンセプト」が無いと批判。
成長戦略における一貫性の無さを「朝令暮改」と指摘し、これが日本国債格下げの背景にあると。
また、「社会保障と税の一体改革」ではなく、「社会保障と財政の一体改革」にすべきと。
甘利明議員は、リーマンショック後の日本経済の復活の遅れ要因を質し、菅総理の成長戦略の方向性に疑問を呈した。その上で、「生産性の向上が経済成長の原動力」であることを強調しながら、企業の国際競争力を強化するため、高付加価値産業の育成に向けた経済政策が重要と。
稲田朋美議員は、与謝野馨議員の無節操を追及し、与謝野馨議員より「民主党は厳しく言えば無知だった。政権をとれば金庫の中は分かる。政策は現実的になる」と、菅首相より「過大に見積もっていたところもある」と言質をとる。
柴山昌彦議員は、旧自由党時代の組織活動費15億円問題で藤井官房副長官を追及し、藤井官房副長官より「認識していない」と言質をとる。

当方が興味を持ったのは、甘利明議員の質疑ですね。
甘利明議員は、菅首相が東アジアの経済力を日本の成長に同期させるとし、自ら動き、ベトナムの原子力発電を受注したと喧伝しているが、自分が大臣時代に策定した戦略の案件に過ぎず、東アジアの各国は、日本の先進技術を習得し、自国の発展に寄与を要望であり、そのための日本留学の施策を立案し、現在も進行形であるとし、成長戦略の肝要は、施策の基本設計と持論を述べたことです。
大企業は、海外転出は機会をうかがっており、菅政府を静観しているだけだと。
また、甘利明議員は、菅首相は科学技術分野には予算を増額したと喧伝しているが、実態は予算品目を移し変えによる部分が包含されており、菅首相の話は、虚偽だと追求していました。

ところが、朝日新聞の質疑評価の記事「野党は攻撃?協調?」は、「対決型」・「対話型」・「中間型」と分類し、質問力(5点満点)での評価は、鴨下一郎議員(対話型)・柴山昌彦議員(対決型)は4点で優秀賞、石原伸晃幹事長(中間型)・稲田朋美議員(対決型)は3点、塩崎恭久議員(対話型)・甘利明議員(中間型)は2点で「もう一歩賞」、石破茂政務調査会長(中間型)・野田毅議員(対話型)は2点と。

野党の自民党とすれば、小沢一郎氏の証人喚問、旧自由党時代の組織活動費の不透明さ、与謝野馨議員の無節操と菅首相の任用、民主党の社会保障案の位置づけを追求するのは当然であるが、現下の日本社会の再生で最重点テーマは、第一は「国家の計」であり、「国家の計」のもとでの「成長戦略」・「景気対策」であり、「社会保障」・「財政健全化」です。
大局観のある質疑は、甘利明議員の個々施策の根幹になる基本設計が先決という意見ですね。
当方の評価であれば、朝日新聞が低評価した甘利明議員・塩崎恭久議員・野田毅議員を高評価しますね。
朝日新聞の評価は、小沢一郎氏の「政治とカネ」事案、与謝野馨議員・菅首相の無節操を重視した偏向評価ですね。

当方は、日本社会は、積年の自民党主導の政治により政官業の既得権の硬直化社会が形成され、老人性骨粗鬆症に陥り、日本の再生には「破壊と創造」が不可避という思いで、小沢一郎氏の剛腕による「破壊」を期待し、政権交代を待望したが、鳩山前首相は自滅し、野心家で独りよがりの菅首相は、民主党の衆知を集める組織力を発揮せずに、個人プレイがリーダーシップと誤認し、国民が期待した政権交代による「国民生活第一」の社会変革へ取り組みに一貫性がないことです。
民主党の政権与党としての未熟さをも露呈しましたね。

当方は、IT分野は「疎い」が、過去、コンピュータシステムのリプレース事案に関係した際に、メーカー営業マンから、「システムは完成した時点から陳腐化が始める」と言われ、バーションUPとシステム維持管理の重要性を認識しました。
何事も、出来た時点から陳腐化が始まり、新陳代謝が不可避であり、政権交代・世代交代も社会変革の必然性からであり、変革の担い手は若い熱情・情熱であり、社会変革の最大の障害は「年寄りの跋扈」です。

与謝野馨議員については、本ブログ「与謝野馨氏の政策通の自負は、「年寄りの跋扈」に過ぎない!」で、与謝野馨議員は優秀な実務家で、政策通の自負は「年寄りの跋扈」に過ぎず、「財政健全化し、国が貧す」の「最大不幸社会」への先導者に過ぎないと酷評しましたが、予算委員会の答弁と聞いて再確認した思いです。


1 コメント

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政治研究会(名前検討中 (村石太レディ&いけにえ)
2012-01-28 12:33:16
消費税 あげないと 国は やっていけないのだろうか?国家財政は いくらあるのかなぁ
税金 歳出 歳入 消費税
事業仕分けは もう 終わったのだろうか?
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