傍観者の独り言

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小沢議決は、「政治とカネ」でなく、「外国人参政権」阻止が動機?・・・「検察審査会」を利用、世論操作?

2010-05-02 11:49:47 | 検察・メディア

小沢幹事長の陸山会の政治資金事件で、検察審査会の「起訴相当」の議決を、「政治とカネ」の問題とし、メディアは喧伝し、世論を誘導しているが、検察審査会への申立者は、韓国人や朝鮮人などを対象に与えられた特権の撤廃を掲げる「在日特権を許さない市民の会」(在特会桜井誠会長であり、「外国人参政権」が容認する小沢幹事長を「朝敵小沢」と見なし、「打倒小沢」「小沢失脚」の目的で、検察審査会に申立したと思いますね。

「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の言動に協同しているのが、検察であり、大手メディアであり、検察審査会を利用したに過ぎないですね。
要は、現在の小沢幹事長の「政治とカネ」問題は、検察のシナリオで、メディアも補助員(弁護士)も協同で、世論操作の成果に過ぎないですね。

当方は、司法には無知の素人であり、専門家の意見を参考に整理すると、検察が「小沢潰し」への画策と憶測できますね。

1) 検察は、検察審査会の利用を預言

佐藤優氏は、「【佐藤優の眼光紙背】特捜検察の預言」で、
”「筆者(佐藤優氏)は、2月6日夕刻、都内某所で石川氏と会った。そのとき石川氏は、起訴の3日前、つまり2月1日に取り調べを担当した副部長から、小沢幹事長が不起訴になるという話を聞かされたという話に続け、筆者にこう尋ねた。

 「佐藤さん、副部長は『小沢先生が不起訴になっても、検察審査会がある。そして、2回起訴相当になる。今度は弁護士によって、国民によって小沢先生は断罪される』と言っていました。そんなことがあるのでしょうか?」

筆者は、「あの人たちは、無駄なことは言わない。本気でそうしようと考えているのだと思う。検察官の預言として聞いておいた方がいいね」と答えた。
」”

と、2月1日に、検察側は、検察審議会で起訴相当の議決を預言しており、そして、

”「検察も目的は、国民により小沢幹事長を断罪し、その政治生命を絶つことだ。そのためには、検察審議会の場を最大限に活用し、ポピュリズムに訴える。国民を利用して、官僚支配体制を盤石にすることを考えているのだと思う。特捜検察官が石川氏に伝えた預言が成就するであろうか。実に興味深いゲームが展開されている。」”

と佐藤優氏は、今後の展開を予想しています。

2) 「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の桜井誠会長が「検察審査会」に申立、即受理

在日特権を許さない市民の会」(在特会桜井誠会長が「検察審査会」の申立を、ブログ「Doronpaの独り言」の2月5日付けのエントリー『検察審査会へ不起訴不当の審査申し立てを行いました』で、
”「小沢一郎の不起訴処分が決定した2月4日の夕刻、検察審査会事務局では、審査申し立ての手続きについて説明を受けた」”とあり、
”「本来であれば告訴・告発人でなければ審査の申し立てはできないのですが、小沢一郎は国会議員という立場であり、なおかつ被疑事実も「政治資金規正法違反」という公金に関わる問題であるため、全国民が被害者という立場で申し立てを行うことができることを確認しました」”
と、申立が可能し、
”「本日13時過ぎに東京検察審査会事務局を訪れて申立書を提出し、その場で正式に受理されました。」”
と書いています。

申立の理由に、
”「小沢一郎という巨悪を眠らせてはいけないこともありますが、外国人参政権実現のために誰よりも積極的なこの民主党大物政治家の動きを止めなければならないからです。一連の小沢ショックとも呼べる政局の中で、外国人参政権問題は一時期に比べてかなり下火になってきた感があります。しかし、同問題の中心にいる政治家が不起訴になったことで、またぞろ外国人参政権法案の国会上程を目指した動きが加速する可能性があるのです。」”
と、外国人参政権実現の阻止への言動の一端と書いていますね。

検察は、2月1日に、小沢幹事長の不起訴と預言し、「検察審査会で、国民によって小沢先生は断罪される」と預言しており、2月4日の在特会の桜井誠会長の「検察審査会」への「申立」の動きは、検察にとっては、大歓迎であり、2月5日には、申立書の即受理に便宜を図ったのでしょうね。
深読みすれば、在特会の桜井誠会長の思いは、外国人参政権の阻止であったが、検察側は、小沢幹事長を確実に起訴できるように、被疑事実を先導し、即受理したのでしょうね。
検察側は、在特会の桜井誠会長の反小沢の活動は既知で、桜井誠会長に積極的に側面支援したのでしょう。

3) 検察委員会の善良な市民の「起訴相当」決議の違和感

弁護士阪口徳雄氏のブログ「小沢氏起訴相当の議決書全文(政治とカネ212) 」で、
”「この議決に感情的な表現を感じると述べた。
≪極めて不合理で不自然で信用できない≫
≪執拗な偽装工作≫
≪絶対権力者である被疑者≫
≪秘書に任せていた言えば政治家本人は問われなくても良いのか≫
≪市民目線から許しがたい≫
≪これこそが善良な市民の感覚である≫

最後のことばなどは傲慢そのもの。

起訴するかどうは、感情であってはならない。
証拠をどう評価するかである。
」”
と、
”「もし弁護士(元裁判官)が議決書の作成を補助したというならお粗末な内容」”
と、『冷静さを欠く内容』と思われる議決書は、検察審査会に強制起訴権限を付与したせっかくの改革が国民から支持されないと危惧しています。

審査補助員である弁護士(米澤敏雄氏)の資質を疑問視しています。
同様に、上脇博之氏も、ブログ「検察審査会の小沢一郎「起訴相当」議決には2度驚いた!」で、”「「情況証拠」しか挙げられていないのに小沢氏の「共謀共同正犯」を結論づけているからだ。」と驚いたと書いていますね。

4) 審査補助員の弁護士(米澤敏雄氏)の資質?

上脇博之氏は、ブログ『検察審査会の小沢一郎「起訴相当」議決における審査補助員と自称「審査申立て人」についての雑感』で、キャリア豊富の米澤敏雄弁護士の議決書の作成を「補助」したのに、”「何故、議決書が感情的で「情況証拠」にのみ基づいた「起訴相当」の結論になったのだろうか」”と疑問に、3つの可能性として、

① 審査委員11名全員が補助員を無視し、感情むき出しで結論もその理由を書いた
② 補助員の弁護士が「情況証拠」でも十分「起訴相当」議決が可能だという考えを持っていた
③ 補助員の弁護士は、日ごろは理性的だが、この事件では、何らかの理由で自らの感情に基づいて「補助」してしまった

と可能性を提起し。②、③ではないかと書いています。

当方は、米澤敏雄弁護士については、無知であるが、略歴は、弁護士になる前は大学の教員、その前は裁判官、その前は検事であり、検察の「独善的な正義」の持ち主で、「小沢幹事長は、看過できない極悪人」という心情から、「起訴」あるべしという思いで審査員と先導した可能性があると思っています。

5) 検察の「独善的な正義」とは。

伊藤博敏氏がコラム『「市民感覚の正義」と検察の「素朴な正義」がひとつになる危うさ・・・小沢捜査に執念を見せる特捜部』で、検察の「素朴な正義」と市民感覚の「正義」が合体する怖さを論評しています。

伊藤博敏氏の検察の「素朴な正義」を、「権力を利用して不正を働くような強者への怒り」とし、
”「検察の暴走を、捜査権と公訴権を持ち、マスコミ本流の「司法記者会」を味方につけているという傲慢さが生んだといっていいと論じ、その暴走の起因は、「法」ではなく「正義」という感情から発する」”
とし、
”「検察審査会もまた市民目線の「正義」で判断を下すのでは、「グレー」に色分けされた被疑者は、感情によって起訴されることになる。「法」ではなく、「正義」という感情が被疑者を追い詰めることが正しいのかどうか」”
と書いています。

要は、検察の「素朴な正義感」は独善で、検察権力の暴走につながるということですね。

6) 被疑事実が軽微な微罪

郷原信郎氏が、検察審査会の「起訴相当」議決に関して、被疑事実が”「土地の取得の時期が2ヶ月ずれていた。土地の代金の支払いの時期が2ヶ月ズレていた」”という軽微な虚偽記入であり、国会議員を起訴に値する事実とは思えないと発言しています。

不動産取得の原資4億円の不記載、原資の一部5000万が水谷建設から裏献金などが被疑事実となっておらず、たかが、時期のズレの虚偽記載の共謀共犯で、起訴するに値するかということですね。

7) 報道機関の世論誘導

報道機関は、検察審査会の申立人を、「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の桜井誠会長であることを知っていながら、「市民団体」と報道しているのか不可解ですね。
「在日特権を許さない市民の会」(在特会)は、設立目的が、
”「1991年に施行された「入管特例法」を根拠に、旧日本国民であった韓国人や朝鮮人などを対象に与えられた特権です。在日特権の根幹である入管特例法を廃止し、在日をほかの外国人と平等に扱うことを目指すことが在特会の究極的な目標です」”
で、特に外国人参政権法案に強烈の反対の意思を表明している民族主義色彩の濃い8000余名の会員を抱える団体で、反民族的な政党・議員・メディアらには批判活動しています。

報道機関によっては、民族主義の色濃い団体とは、上手に付き合うことは得策であり、「在日特権を許さない市民の会」(在特会)で報道する事の損得を考えれば、「市民団体」でお茶を濁していたほうが、無難ということですね。
また、「検察審査会」の「起訴相当」議決については、議決内容には精査しても、報道せずに、「起訴」だけを強調する報道することは、世論操作・誘導ですね。

当方の総括は、検察の「素朴な正義感」が「小沢は、権力を利用して不正を働くような強者だ!」と思いから、「法」より「感情」が先行し、情報リークをメディアが同調し、佐藤優氏の”「検察も目的は、国民により小沢幹事長を断罪し、その政治生命を絶つことだ。そのためには、検察審議会の場を最大限に活用し、ポピュリズムに訴える。国民を利用して、官僚支配体制を盤石にすることを考えている」”の流れを作ることと思いますね。
それに、検察は、「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の桜井誠会長の私憤を「検察審査会」の活用に便宜を図り、検察あがりの米澤敏雄弁護士に一役買ってもらっていると憶測しています。

それにしても、メディアの「起訴相当」が「政治とカネ」の問題化させ、世論を誘導しているのは、検察とメディアの協同作業ですね。

「参考」

① ブログ「ゲンダイ的考察日記」様のエントリー「検察ファッショ戦慄の裏側

② 「在特会」の桜井誠会長のブログ「Doronpaの独り言」の2010年04月17日(土) エントリー『天元の一石

桜井会長は、4月17日時点で、検察審査会の決議を楽観的な観測を記述しております。





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