12日放送のNHK番組『鶴瓶の家族に乾杯』で、笑福亭鶴瓶サンが被災した女子小学生へ投げかけた問いが、ネットで話題になっていますね。
当方も、偶然、当該番組を視聴しており、笑福亭鶴瓶サンの問いは、「口は災いの元」ではないが失言の類であったことは事実ですが、番組的にはフォローアップした内容であり、ネットで話題にする問題ではないですね。
当方は、そのことより、NPOが小学生らの学習環境を支援している現実に、頭の下がる思いでした。
再放送が、3月20日(火) 午前0:58~午前1:41(19日の深夜)にあります。
12日放送のNHK番組『鶴瓶の家族に乾杯』で、笑福亭鶴瓶サンの問いについて、「J-CAST」が記事『父なくした女の子に「お父さんはどこ?」 NHK「家族に乾杯」、鶴瓶の何気ない言葉でハプニング』で、「livedoorニュース」が記事『NHK「鶴瓶の家族に乾杯」で鶴瓶の″失言″がカットされず放送』で取り上げておりました。
両者とも、笑福亭鶴瓶サンの問いは、被災した子供の心を傷つけたとし、笑福亭鶴瓶サンの失言によるハプニングを、何故、番組はカットせず放送したのかという趣旨の記事ですね。
12日放送のNHK番組『鶴瓶の家族に乾杯』は、高橋尚子サンと笑福亭鶴瓶サンが岩手県に訪ねた内容で、番組後半に、笑福亭鶴瓶サンが陸前高田市に、高橋尚子サンが大槌町に訪れ、笑福亭鶴瓶サンが仮設住宅の近くで女子小学生らと出会い、小学生は、笑福亭鶴瓶サン(芸能人?)とわかり、「ワアー、明日、学校で自慢しよう!」と高揚し、笑福亭鶴瓶サンが小学生と同行すると、NPOが子供の学習の場にバスを提供しており、NPOの人間から、仮設住宅では自習環境が厳しいことと子供は被災した心の傷は何十年経っても残るという内容が放送される。
笑福亭鶴瓶サンの失言?軽言?によるハプニングは、このバスの中で発生する。
「J-CAST」の記事を転載すると、
”「芸能人が地元に来てはしゃぐ小学5年生の女の子に鶴瓶さんが、「何人兄弟か?」と聞く。女の子とその友達は「一人っ子」と楽しそうに返事。続いて鶴瓶さんが「お父さん、お母さんはどこにおる?」と聞くと、友達が「悲しいこと言わないでください」。女の子が「お父さんが消防団で、津波に流されて……」と話し、机に突っ伏してしまった。
友達は女の子の肩をトントンと叩き励ます。鶴瓶さんはとっさに「ごめん!○○ちゃんごめん!」と何度も謝る。しばらくして女の子は顔を上げ、鶴瓶さんと再び楽しそうにおしゃべりしていた。」”
とあるが、視聴していた当方も、瞬間的に、「ヤバイな」と「ドキ」としました。
番組のその後については、「J-CAST」の記事を転載すると、
”「放送していいか、母親に了承得る
スタジオで、鶴瓶さんは「(相手が)子どもだと思って明るくなってしまった」と涙ながらに語る。両親について聞いたとき、「悪いことを言った」と思ったが、その後、女の子が明るい顔で鶴瓶さんの方を向いてくれて救われたという。
このシーンを放送することで傷つけてしまったらいけないので、番組では事前に女の子の母親に放送してもいいか確認した。母親は「子どもたちも喜んでいるので、どうか放送してください」と答えたという。女の子には鶴瓶さんが悪かったと思っていることをスタッフが伝えた。
最後には後日収録された女の子からのメッセージが紹介された。鶴瓶さんの印象について「(最初は鶴瓶さんではなく)TKOの木下かと思った」。「鶴瓶さん、前は来てくれてありがとうございました。私たちも勉強にしっかり取り組みます。高田はいいところなのでまた来てください」と笑顔で語っていた。」”
とあるように、笑福亭鶴瓶サンは、心痛な表情で弁明しており、「口は災いの元」の事柄であったが、番組的には、卒なくまとめていましたね。
当方は、番組『鶴瓶の家族に乾杯』での感想は、この場面ではなく、仮設住宅での自習環境が悪く、NPOらの支援による外部の学習環境で、小学生ら自習して場面が印象にのこりました。
高橋尚子サンが大槌町に訪れた場面でも、夕刻、暗闇の中、とある仮設?の飲食店を入ると、近隣の場所に、子供の自習の場があり、弁当をお願いに来た人間と出会い、高橋尚子サンが子供の自習の場を訪ねると、幾人の男子高校生が自習しており、教育科を専攻の女子大学生が補助している場面が紹介されました。
東日本大震災の被災者は、避難所が閉鎖され、皆、仮設住宅らで生活していることや、教育環境の復旧が遅れていることはニュースで認識していましたが、仮設住宅では自習環境が厳しい現実とそれを支援するNPOが存在することを再認識した次第です。
被災者は、生活環境が悪化し、子供たちは自習環境でもハンディをもち、NPOらが支援している現実は、「ガンバレ!」の掛け声で済む話ではないですね。