傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

「Chikirinの日記」様のブログから諸々を連想(雑感)

2011-11-18 04:45:48 | 独り言

当方は、ブログ「Chikirinの日記」様のブログは特異な切り口の内容で好感しています。
先のエントリー『「TPP」より 「11月27日」』は、大阪府・大阪市のダブル選挙結果で、地方から体制改革の契機になることを婉曲的に示唆した内容ですね。

ブログ「Chikirinの日記」様のエントリー『「TPP」より 「11月27日」』 の出だしは、橋下 徹・堺屋 太一 共著の『体制維新――大阪都』(文藝春秋)の第一章の堺屋太一氏が「日本の現状をどうみるか」と、「今、日本に必要な改革とは何か」について、「今、必要な改革」とは、「人事でも政策でもなく体制」という一言に凝縮されているとし、”「ちきりんはこの章を読んですぐに本を閉じてしまいました。」”と書いております。

文章作成は、「起承転結」が肝要と学んだ当方には、この切り出しは、『体制維新――大阪都』は読むに値しないという酷評なのかと先の読みたくなる出だしですね。
実際は、「ちきりん」様は、堺屋太一氏に感化された体験を紹介し、 TPPの自論を述べ、江戸幕府の末期に、国論を二分の「開国」問題に転じ、開国の主導者は「薩長」の地方人であったとし、

”「今の東京と地方の格差同様、当時の江戸も、日本の中では圧倒的に文化的で、高度に発展した都市でした。江戸の人達は、まさか江戸以外の都市から次世代の日本を率いるリーダーがでてくるなんて考えてもいなかったんじゃないかな。」”

とし、11月27日の大阪のダブル選挙が体制改革の契機になるかもと結んでいます。

橋下徹・堺屋太一 共著の『体制維新――大阪都』の第一章の「今、必要な改革・・・体制」を読んで、本と閉じたという「起」で始まり、現在、国論を二分にしているTPP問題の自論をのべ、明治維新は地方からだったと転じ、大阪のダブル選挙を「結」にする「起承転結」の模範的な文章構成ですね。
ブログの主旨は、「ちきりん」様は、堺屋太一氏に感化されたとし、堺屋太一氏と共著の橋下 徹・前知事には、婉曲的に期待していることを示唆していますね。

当方も堺屋太一氏には感化され、本ブログ「政権交代:「救国維新」の取り組みを願う・・・自民党は万年野党へ(1)」で、
”「長い物には巻かれろの適当な人間である当方が、社会変革の必要性を痛感したのは、堺屋太一氏の提起した「明治維新に匹敵する『救国維新』が必要だ」に刺激を受けたからですね。」”
と書き、堺屋太一氏には啓発されています。

一方、橋下徹氏については、辛口のブログ「世に噛む日日」様がエントリー『教育は強制?倫理の崩壊を招く橋下流「教育論」』で、橋本徹氏の教育論について、
”「「強制」は安易な教育法だ。
暴力や恫喝で子供に言うことをきかせることは、楽であり、簡単であろう。
そこには、「教える側」のなんの努力も向上心も見出せない。一種のサボタージュと呼んでいい。
そして、言いたいのは、教える側の大人が「そんなにエライのか」ということだ。
そこには、「オレは賢い」という得手勝手な思い上がりがある。
実は、安易な「強制」という手法に走る、こらえ性のない短気者であるに過ぎないのに
。」”
と批判的な意見を述べておりますね。

当方は、橋下 徹氏の教育論については、本ブログ「「地方分権・地域主権」!・・・現場の声ですが?」で、

”「橋下知事は、全国学力テストの市町村成績の公開要求から文化省に「バカ官僚」と物議をおこしましたが、橋本知事は基礎力を重視しており、基礎力で躓くと、学校なんて地獄、授業はほとんど拷問で、だから外にいってヤンチャに走り、大阪府の中学生の犯罪率はワーストワンは、大阪の教育と因果関係があるという認識しており、

”「調査によると、当然ながら、授業がわかると感じている子ほど、将来に対しての夢や希望を持ってる。
つまり全国学力テストで都道府県中、小学校41位、中学校45位の大阪府の子供は、夢も希望を持ってる率が全国でも低いんですよ
。」”

と発言しています。

そして、橋下知事は、日本の伸びない理由を「国の事業や予算を民間の感覚でみると、驚くべき無駄ばかり」と言っており、それは、「ペーパーテスト試験に受かった優秀な官僚が、生きた経済原則や、人間の行動心理、金の効果的な使い方、何にも知らない」と官僚批判しています
。」”
と、橋下徹・前知事の見解には、賛同しています。

マアー、教育問題については、ブログ「社会科学者の時評」様のエントリー『■ 教育偏差値55の意味 ■』を接すると、ブログ「世に噛む日日」様の批判も理解できるが、現実の教育現場の劣化は、想像の域を超えているのでしょうね。

先の「47都道府県の「幸せ度」ランキング」でも、大阪府は最下位であり、橋下徹・前知事は、もう、過去の延長線上の協調路線ではなく、「破壊と創造」の過激な改革路線しかないという思いなのでしょう。
「ちきりん」様は、永田町・霞ヶ関の政治体制の改革は、地方の体制改革が契機となるとし、大阪のダブル選挙の結果を注目しているのでしょうね。

世の中、複数変数の連立方程式であり、何事も賛否両論があり、TPP参加問題の是非も、大阪のダブル選挙も、諸々の観点で賛否両論あり、両論とも一理あるが、何を持って、最適解を導き出すかは個人の問題になりますね。


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