傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

事業仕分け:意義はあるが消化不良の試行錯誤の段階・・・政務3役パワーアップが先決!

2009-11-13 06:06:50 | 民主党・鳩山由起夫

鳩山政権の目玉政策の「事業仕分け」がスタートし、メディアは賛否両論あるが、税金の有効な配分の精査に意義ある手法とは思うが、まだ、試行錯誤の段階という印象ですね。
当方は、積年の自民党主導の政治で、既得権の政官業の社会が醸成され、公開による仕分け人による予算の「事業仕分け」は有効的という評価をしていますが、「事業仕分け」の内容をネット中継で断片的に見た限り、仕分け人が短時間で結論を出すのは、性急しすぎる側面があり、「事業仕分け」作業自体が消化不良ではないでしょうか?
小沢一郎幹事長が、「事業仕分け」作業に新人議員のアサインに難色を示したのは理解できますね。

民主党は事前に、民主党内部で一部議員で、事業仕分けを試行し、予算案で無駄が散見でき、予算案を精査することで財源が捻出できるという確証を持ち、事業仕分けを目玉政策に掲げた施策ですね。

「事業仕分け」は、国民が納得できる手段に、公開して予算案を精査する手法と思うが、現在行われている「事業仕分け」は、官僚との攻防戦であり、そこに民間人に関わり、居丈高な発言が目立ち、予算の是非が注目されており、本来の目的から脱線していますね。

「事業仕分け」が財務省主導という批判がありますが、当方は、財務省主導については、問題視していませんね。
個人でも、家庭でも、企業でも、自治体でも、国でも、キャッシュフローが肝要であり、キャッシュフローを預かる経理・財務部門の強い部門は、堅実で強い組織体であることは事実です。
経理・財務部門が自ら財源を捻出するのは、資金運用程度であり、稼ぐのも、使うのも、現業部門であり、現業を甘やかせば放漫経営になり、破産を迎えるだけですから。

当方が問題視するのは、政務3役がパワー不足ということです。
政務官の増員が先決であり、大臣秘書官も与党から選任させ、政務3役のパワーアップの法律改正が政権交代で最初にやるべきでしたね。
政務3役がどんなに優秀であっても、パワー不足であれば、既存官僚組織に依存せざるをえないのが事実で、その延長戦上で「事業仕分け」作業は政務3役による政策刷新を計るべきでしたね。
政権交代したのであり、まずは、「事業仕分け」は、政務3役が仕分け人となり、予算策定した官僚との攻防戦にすべきで、予算額より、政策妥当性・予算自体の是非を問う攻防戦が最初でしたね。

中途半端な事業仕分けであり、野党から批判あるのは一理ありますね。
NHKニュースで、
”「自民党の各派閥の会合が開かれ、鳩山内閣が進めている、来年度予算の概算要求のむだを洗い出す「事業仕分け」に対し、「公開処刑のようだ」という感想や、「劇場のように見せることにうつつを抜かしている」などといった批判が相次ぎました。

このうち麻生前総理大臣は「『仕分け人』という人が登場して、役人が出すものに対して、民間人が公開処刑のようにやっている。国会議員でもない民間人が何の資格でやっているのか疑問だ」と述べました。
また、伊吹元幹事長は「仕分け人はあまりに居丈高で、相手の意見をまったく聞かない雰囲気だ。昔の大蔵省主計局の評判の悪い主計官でも、あんな一刀両断の態度はとらない。事業の優先順位は、立場や所得などで違い、慎重に判断する必要がある」と述べました。
高村元外務大臣も「鳩山政権は新たに50億ドル規模のアフガニスタン支援を約束したが、積み上げた数字ではなく、税金のむだづかい以外のなにものでもない。
鳩山政権は、大きなところでまちがい、大勢で作業を行って、『事業仕分け劇場』を見せることだけにうつつを抜かしている」と述べ、鳩山内閣が進めている「事業仕分け」を批判しました
。」”
と報道しています。当然でしょうね。

やはり、脱官僚主導から政治主導を掲げて政権交代したのであれば、政務3役と現行官僚との身内の攻防戦を公開すべきであり、それが最初の「事業仕分け」にすべきでしたね。
そして次の段階が、政務3役と民間人の仕分け人となった「事業仕分け」すべきで予算案が練れてゆく過程にすべきですね。
明らかに、政務3役がパワー不足による消化不良状態であり、「事業仕分け」の目的も、機能も消化不良ですね。

マアー、過渡期という事情もあるが、鳩山首相が掲げた「所信表明」の「コンクリートより人」「新しい公共」の「生活第一」の方針に基づき、政務3役は、予算策定方針を明示し、政策を見直し、予算案を策定が基本形と思うが、現在の「事業仕分け」作業は、官僚追及し、無駄の捻出しかみえないのは、仙谷由人行政刷新相の野党体質から抜け切れておらず、大きな組織長の運営ノウハウの欠如でしょうね。

行政刷新は、無駄の発掘が第一でなく、「生活第一」の方針に、現行の行政組織から刷新であり、過去は過去として割り切るべきで、現行組織の粗探しより、生活者第一の組織に、政務3役に指示することであり、政務3役は方針に基づき、刷新案の策定が最初の仕事で、併行して現行予算案の「事業仕分け」で政務3役と官僚との意見交換の精査の公開の場にすべきでしたね。

仙谷由人行政刷新相の独りよがり個人的な問題が、独断で新人議員を事業仕分けにアサインし、小沢幹事長から意義を問われ、民間仕分け人の人選で亀井大臣からクレームが上がりるのです。
事業仕分けは、政務3役と仕分け人(民主党議員)が主役になるべきであるのに、パワー不足の政務3役不在で、官僚と仕分け人(民間人)とでは、政務3役に余計な負担を負わせることになり、政治主導、官僚活用が遠のくだけですね。
予算の透明性という画期的な手法であるので、紆余曲折あるが、事業仕分けは政治家の使命であり、再来年度の予算策定が本番であり、人選を含め工夫が必要でしょうね。

小沢幹事長が、新人議員を参画させない事が正解だったということですね。


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