傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

最高検の検証報告への疑問・・・誰が上村元係長に強要したのか?

2010-12-26 21:23:05 | 郵便不正事件

郵便不正事件は、前田主任検事の証拠品FD改竄が露見し、村木元局長は無罪になり、前田主任検事らが逮捕・起訴され、最高検が検証報告書を発表し、朝日新聞が報告書の要旨を報道しているが、郵便不正事件の構図は、実行犯の上村元係長の単独犯だあったという内容。
当方の郵便不正事件の疑問は、誰が上村勉元係長に証明書発行を強要したのか、厚生労働省には政治家案件が存在したのかであり、無罪になった村木元局長を内閣府・政策統括官に転出させるのは、「見えない営々と築かれた官僚パワー」が存在していると邪推していますね。

最高検の検証報告では、前田主任検事の証拠品FD改竄せざるえなかった内部環境、改竄が内部問題でなっていたが公判を続けた内部チェック体制が機能不全らを問題視していますが、郵便不正事件の検察の描いた構図は、「凛の会」の倉沢邦夫会長が参院議員(倉沢会長の旧知の民社党の石井一議員を想定)に、証明書発行の口利き依頼が起点で、参院議員が村木元局長の上司の元厚労省の元部長に証明書発行を依頼し、元部長が村木元局長に発行を指示し、村木元局長が部下の村上元係長に作成を指示し、村上元係長が作成した(偽造)証明書を村木元局長に手渡し、村木元局長が倉沢邦夫会長に証明書を手渡したということです。

不可解なのは、郵便法違反で広告会社、利用企業、日本郵政の人間が逮捕され、初めて、証明書の偽造が発覚したのであり、村木元局長が関与していれば証明書を偽造する必然性がなく、証明書を偽造発行した村上元係長は、誰に証明書を発行を強要されたかが問題ですね。
要は、倉沢会長側は、村木元局長抜きでも証明書を欲したことで、ノンキャリアの上村元係長が貧乏くじを引き、証明書を偽造したのです。

郵便不正事件は、証拠品FD改竄の問題の他に、村木元局長が知らない世界で、証明書発行の政治家案件が存在したことです。
偽証明書の実行犯の上村元係長は、異動して前任者が抱えていた証明書発行の事案を引き継ぎ、「凛の会」が証明書発行の資格条件を有しないとことが判っていたが、「見えないパワー」から証明書発行を強要され、煩わしい事案を早め処理したく、証明書を偽造し、倉沢邦夫会長に手渡したのでしょうね。

問題は、実行犯のノンキャリアの上村元係長が感じた「見えないパワー」です。
当方は、検察が描いた倉沢会長が参院議員(石井一議員)に、証明書発行の口利き依頼の構図が間違っていたと推察します。
確かに、倉沢会長は石井一議員とは旧知であり、郵便料金割引を話題にしたとは思うが、倉沢会長は厚生労働省に影響力を持つ人間」に口利きを要請し、その「人間」が村木元局長の元上司の部長を紹介し、元部長は、村木元局長に証明書の発行を打診したか、村木元局長の実直な性格を知っており、自分の息のかかる部下の官僚に「倉沢会長の話を聞いてやれ」と直接指示したのでしょうね。
部下は、「凛の会」は証明書を発行する値しないと抱えていたが、異動してきた上村元係長に、元部長の政治家案件?と引継ぎしたのでしょうね。

ノンキャリアの上村元係長は、倉沢会長に執拗に強要され煩わしいと同時に、上司にはイイカッコしたいという思いもあり、不正証明書を発行したのでしょうね。
上村元係長の不正行為はノンキャリアの悲哀であるが、ワル村木元局長の元上司の部長(塩田幸雄元部長)であり、厚生労働省に影響力を持つ人間」(木村義雄元副大臣か?、飯島元小泉秘書か?)ですね。

最高検は、郵便不正事件はFD改竄した前田主任検事とその上司の個有な問題で終息させたいのでしょうが、検察の描いた構図は、当初から無理があったのか、途中で、見えないパワーが働き、村木元局長をワルに仕立て上げた構図にしたのでしょうね。
当方は、後者であったと思いますね。
検証報告書では、前田検事は、上司から「なんとか村木までやりたい。前田君、頼むな。それが君のミッションだから」と言われ、村木の検挙が最低限の使命と感じたとあるが、検察トップにも、「見えないパワー」が働き、ワルのすり替えに村木元局長を候補を示唆したのでしょうね。

「みえないパワー」は、まさか、前田検事が証拠品FD改竄し、それが露見するとは思わなかったので、より安全策に、村木元局長を内閣府・政策統括官に転出させ、菅首相直属の「待機児童ゼロ特命チーム」の事務局長に担ぎ出し、不正証明書の事案を遠ざけたかったのでしょうね。

「みえないパワー」とは、営々と築かれた官僚組織であり、政治と互恵関係の官僚パワーであり、郵便不正事件でも官僚組織の保全機能が働いているのです。
飛躍すれば、三井環氏の検察裏金事件で、検察は小泉首相に「借り」を受け、それ以降、三井環氏の言う「けもの道」に歩んでいるのでしょうね。
常識的に考えて、村木元局長が証明書に関与すれば、偽証明書に関与などありえず、村木元局長以外のパワーが働いたと考えるの素直です。
前田検事のトップが、「なんとか村木までやりたい」と指示したのは、「見えないパワー」が働き、本命に注目が浴びないようにしたのでしょうね。
西松献金事件らの一連の小沢潰しも、検察が「けもの道」を歩んでいるのです。
「見えないパワー」の想定外の誤算は、前田検事のFD改竄の露見で、村木元局長が無罪になり、「けもの道」を歩んできた検察組織は組織防衛をせざるを得なくなったのでしょうね。
大坪特捜部長、佐賀特捜副部長をワルにせざるを得なくなったのでしょうね。
まるで、三井環氏の検察裏金事件の写し絵をみる思いです。





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