郵便不正事件で、前田容疑者がFD改竄した背景が見えてき、大阪地検特捜部の意図的な村木元局長の冤罪つくりは確定的であるが、当方が解せないのは、誰が、上村元係長に証明書発行を指示し証明書を偽造させたのかが見えず、郵便不正事件の真相解明は、まだ、序の口ですね。
前田容疑者の証拠品のFD改竄が露呈し、特捜検察の捜査あり方が問われる契機になり、前田容疑者はじめ特捜部の扱った事件の見直しの必要性が問われる事は、検察の浄化になりますね。
ただ、郵便不正事件については、「週刊朝日」(10/8号)でも前田容疑者のFD改竄が重点的で、郵便不正事件の全体像については追及不足と思いますね。
9月30日の朝日新聞の記事『「検事「上司の決裁通らないのが怖かった」 改ざん疑惑』でも、前田容疑者のFD改竄の背景・経緯は報道されているが、誰が、上村元係長に証明書発行を指示したのか?、厚生労働省には、政治家案件が存在したのか?については、一切、報道されていないですね。
特捜検察の構図は、「凛の会」の倉沢邦夫会長が石井一議員に口添えを依頼し、石井一議員が村木厚子元局長の上司だった塩田幸雄部長に口添えし、塩田幸雄部長が村木厚子課長に証書書発行を指示し、村木厚子課長が上村勉担当係長へ証書書発行を指示したという内容でした。
検察構図のある石井一議員は口添えを否定し、村木厚子課長も否定したとなれば、倉沢邦夫会長は誰に口添えを依頼したのか?、上村勉元係長は誰から証明書を発行を要請されたか?が不明ですね。
上村勉元係長は、「凛の会」の倉沢邦夫会長からの証明書発行の要請が煩わしく、独断で証明書を偽造したと語っていると報道されましたが、異動してきた上村勉元係長は、前任者は証明書発行を難渋していたのに、何故、倉沢邦夫会長の要請に応じたのかが解せないのです。
上村勉元係長が発行せざるを得ない何らかの「力」を感じたからでしょうね。
ノンキャリア官僚の悲哀でしょうね。
当方は、特捜検察も、厚生労働省も組織防衛が働いており、郵便不正事件の全体像は解明は、まだ、「序の口」と思っています。