傍観者の独り言

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天皇会見問題:宮内庁長官の批判の意図?・・・独りよがり!

2009-12-16 09:55:46 | 政治

天皇陛下と中国の習近平国家副主席との面会が、慣例?、内規?に逸脱し、実施されたことで、羽毛田宮内庁長官が会見で批判したことより、小沢幹事長が異議を唱え、野党から、批判を強めていると報道されています。
羽毛田宮内庁長官は、何故、慣例なり、内規なりを持ち出して、批判したのか不可解ですね。
慣例なり、内規などは、水面下の運用の便宜上の決め事の類なのに、特例があってしかるべきなのに、それを水面上で批判する意図がわかりませんね。

天皇特例会見では、自民党の元総理からも政府に打診があったとか?、外務省は異例ルートで宮内庁に打診してたとか?と報道されていますね。
NHKニュースでは、『副主席面会 野党が批判強める』で、

”「天皇陛下と中国の習近平国家副主席との面会が、慣例上の期限が過ぎたあとの要請で決まったことに対し、自民党や共産党など野党側は、皇室と政治の関係について配慮に欠けた対応だとして政府・与党への批判を強めています。

15日に行われた天皇陛下と中国の習近平国家副主席との面会は、慣例上1か月前までに申し入れるというルールの期限を過ぎてからの中国側の要請を政府が受け入れて実現しました。
これについて、宮内庁の羽毛田長官が「二度とあってほしくない」と批判したのに対し、民主党の小沢幹事長は、「天皇陛下の国事行為は、内閣の助言と承認で行われるものだ。それが政治利用なら何もできない。
民主主義を理解していない発言で、辞表を提出してから発言すべきだ」と反論し、対立が続いています。
これについて、自民党の谷垣総裁は「天皇陛下の象徴たる地位と矛盾がないよう、慎重に配慮すべきだが、今の政府・与党の首脳には、そうした意識が欠如している」と批判しました。
また、共産党の志位委員長が「天皇と外国の賓客との会見は、憲法の国事行為にあたらず、政治的性格を与えてはならない。
小沢幹事長こそ憲法をよく読んでほしい」と述べたほか、公明党の山口代表も、政府は疑義を招くような対応を慎むべきだという認識を示しました。
今回の問題で、自民党内には国会で閉会中に審査を行って追及すべきだという意見も出ており、野党側は政府・与党への批判を強めています。
」”

と野党が批判を強めていると報道しています。

ブログ「社会科学者の時評」様が、『■ 天皇の行為はすべて政治的行為 ■』で、「天皇という存在じたいが “政治的なもの” 」とし、

”「【憲法-天皇-国事行為などの関連物もろもろが〈政治そのもの〉であるにもかかわらず,天皇を政治的に利用するな,というごとき〈支離滅裂な議論〉】”

”「政治的存在である天皇を政治的にあつかいながら, 政治的利用をするななどとわけの分からぬことが, 声高に語られる不思議の国:ニッポン」”

と、天皇の存在自体が政治的であるのに、与野党の天皇特例会見の「政治的に利用云々」論争を「支離滅裂議論」と切り捨てていますね。

社会科学者の時評」様は、日本国・国民の「象徴である天皇」は、憲法第7条に規定された「国事行為」には、「外国から要人が来日したとき「天皇が接受する」とか「会見する」とかという文言が含まれる条項はない」とし、
”「そうするといままで「日本の天皇〔や皇族たち〕」が外国の要人に会っていた経緯・事情は,憲法の規定にはない,「国事行為」には当てはまらない「逸脱の〈違反行為〉」であったか,あるいは「国家の裁量」で宮内庁と調整しながら超法規的=恣意的に運用してきたか,などと理解されるほかない。」”
と、従来の海外要人とも会見は、「国家の裁量」で宮内庁と調整しながら超法規的=恣意的に運用してきた論じていますね。

そして、秋篠宮の政治的発言(-天皇家の仕事について-)を事例紹介し、

”「秋篠宮は別途,宮内庁「長官の私見」を強調していた。けれども「皇族の役割」に関して「規定がはっきりしない」事情のなかで,宮内庁は,あたかも「虎の威」ならぬ「皇室の威厳」を振りかざすような態度でモノをいう習性がある。
つまり,この宮内庁関係者は「偉大なる人物の代理人」であるかのように偉ぶりながら振る舞っている
。」”

と、暗に、「この宮内庁関係者」(羽毛田宮内庁長官)を「偉大なる人物の代理人」であるかのように偉ぶりながら振る舞っている。」と酷評いていますね。

社会科学者の時評」様は、「天皇の行為すべてが政治的行為であるほかない。この天皇の関与するすべての行動が政治的なのであり,それ以外のなにものでもない」とし、

”「秋篠宮も触れていたように平成天皇に健康問題があるならば,ただちに「退位」すればよいのである。皇太子に摂政役を果たさせてもよい時期である。外国要人との会見ルールとして宮内庁長官が決めた「事前1カ月ルール」は,天皇の健康状態を配慮して適用が始まったと説明されていたのであれば,なおさらそのようにいってよい。

 小沢幹事長は,今回の問題について「天皇は,内閣の助言と承認により,国民のために」「国事に関する行為を行ふ」という憲法上の規定「国事行為」を強調し,内閣=民主党中心の政権が中国要人と天皇の会見の場を設営する権限があると主張した。この見解は正当である。
天皇という存在は政治的なものであり,政治的にしか存在しえない。
この問題を,宮内庁の自作自演でしかない「日本の政治のデリケートな部分」がある(自民党谷垣禎一総裁)などと理解するのは,日本国憲法のイロハを理解できぬ者の,無知ゆえの科白である。

 ましてや,今回の天皇をめぐる出来事をとらえて「前代未聞だ」などと,おおげさにのたもうた自民党関係者は,頑迷固陋の典型的事例と処断されてよい。
日本国の政治家たちは,天皇問題になると引きつけを起こし,思考停止となってしまい,正常で常識的な判断が不可能になる。
これは,日本における天皇・天皇制がもたらしている病弊現象である。
このさい,陛下・殿下ということばの意味を,あらためて考えてみるのもいい。
」”

と、宮内庁、自民党を酷評していますね。

適当な当方は、憲法論などの尖った意見は持ち合わせはなく、象徴天皇制には、寛容な人間であるが、羽毛田宮内庁長官の会見発言は、「独りよがり」の「偉大なる人物の代理人」であるかのように偉ぶりながら振る舞っている。」の意見には同調しますね。
天皇陛下の健康を留意した「内規」であろうと、「慣例」であろうと、運用上の内部ルールしかなく、それをもって、わざわざ会見をもち、「政治利用」の懸念発言する神経を疑いますね。
「慣例」、「内規」は、内々で処理する運用のテクニカルであり、内々に善処するのが、宮内庁長官の手腕なのに、わざわざ会見を開き、苦言を開陳し、政治問題として大きくするのは、皇室側は「ありがた迷惑」であり、「馬鹿丸出し」で、不適格な人物が顕在化したのでしょうね。

羽毛田宮内庁長官は、元厚生労働省の事務次官の経歴であり、人気ブログ「カナダde日本語」様が、『羽毛田信吾宮内庁長官はノーパンしゃぶしゃぶ狂だった!(笑)』で、「かの有名なノーパンしゃぶしゃぶリストに名前を連ねてるって言うじゃないの。まいったなぁ。こりゃあ(爆)。」と、

『阿修羅』【ノーパンしゃぶしゃぶ「楼蘭」 顧客名簿】羽毛田信吾の名もしっかり掲載されている【論談】

を紹介していますね。
マアー、真実はわかりませんが、下ネタで話題になるような人物を宮内庁に任命した自民党しかり、羽毛田宮内庁長官本人しかり、政治利用と批判できるような立場でないですね。

自民党は、民主党政権を、鳩山首相の偽装政治献金、小沢幹事長の西松虚偽記載、今度の天皇特例会見で厳しく追及すると拳を掲げても、鳩山元総務相も「母の愛」を受けており、二階前経産相の秘書は、西松虚偽記載で在宅起訴され、天皇特例会見では元総理も政府に要請しており、下ネタの話題になる人物を宮内庁長官に任用しており、追及すればするほど、返り血を浴びる格好ですね。



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