私の怒涛の添乗習慣、幕開けは「ラヒホ旅行」でした
今や、月に1回(先月から2回！)のラヒホ旅行は、私の添乗サイクルになくてはならないものになっています
今日の参加者は7名様
初参加の方も一組様
大切な人を亡くされてから、家から出ることがほとんどなくなった高齢のお母様を心配され、娘さんが思い切って参加を決められたのです
普段母は知らない人とあまり話さないのだけれど…
と申し込み時におっしゃっておられたのですが、今朝ご自宅にお迎えにあがると
母は今日の日を楽しみにしていて、今日も張り切りすぎているみたいで…！
とても95歳とは思えない生き生きとしたお顔のお母様が迎えてくれました
車に乗るやいなや、景色を眺めながらのお話も弾みます
やれやれ、といった娘さんの表情の奥には、嬉しさがにじんでいました
行き先は武田尾温泉と西谷地区
色づき始めた渓谷の紅葉が鮮やかで、
午後からポツポツ降りだした雨が、田舎の風景をしっとりと濡らして趣深く、
ここが宝塚の街中から30分の場所にあるとは思えない自然美を堪能しました
そして帰り道ー
順番にご自宅に寄り、ひとり、またひとりとお別れです
ある福祉施設で降りたひとりのお客様
建物の中まで車椅子を押して
「ここでさよならですね。また会いましょうね」とご挨拶すると
じっと顔を下向けて、ぱっと向こうを向いて…
よく見るとその方の目が真っ赤に滲んでいました
それがバレないように、一生懸命笑顔を作るお客様
「またね」「またね！」
そう何度も言ってお別れしました
せっかく建物の中まで入ったのに、
車が出るまで建物の外に出て、ずっと見送ってくれたお客様
たった半日の、わずか武田尾まで行くだけの小さな旅行
…だと思っているのは私だけで
張り切りすぎるぐらい今日の日を楽しみにしておられたお客様や、
別れるのが寂しくてこらえきれなかったお客様にとっては、
大きな大きな大切な旅行でした
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