銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

店長さんの教え

2009年07月09日 | のほほん同志Aの日常
近い将来の「お客さま」になってもらうべく、
まずは親族や友人など身近な人から少しずつ、
「銀のステッキ旅行」の宣伝を始めてはいるのですが…。
「どういう旅行会社なの」 と聞かれて、まだまだうまく説明できない自分がいます。

「海外専門なの?」 
――いえ、国内も海外も両方やります。
「やっぱりハイキングのツアー?」
――いえ、基本は観光ツアーです。何せ「銀のステッキ旅行」ですから。
  でもご要望があればハイキング・ツアーの手配も承ります。
「またパンフレット送ってね」
――えーっと、いわゆるパンフレットはないんです。
  第3種旅行業は一般募集ができないので…。

あー、ダメだ。ぜんぜん伝わらない。
その証拠に、先方はみんな、よく分からないといった、何となく腑に落ちない声のまま。


ここでふたたび思い出すのが、お気に入りの美容院の店長さん。

小さな旅行会社を作ろうかと考え始めたころ、
「起業する人としない人との違いは何ですか?」と質問した私に
「起業するかしないか、の違いだけだと思いますよ」とにっこり。
背中をポーンと押してくれた人です。

一般的に美容院は、独立開業の多い業種だといわれます。
「もしスタッフが独立したいと言ったら、必ずアドバイスしていることがあるんです」
とのこと。それは何かというと…

「とにかく話せ、と言ってます。自分の思いを誰でもいい、いろんな人に話してみろ、と」

言葉にすることで、自分のなかでぼんやりしているイメージが具体的になるし、
いろんな視点や角度から質問され、ときにはダメ出しされたりすることで、
より練られた現実的なプランになっていくのだそう。

なるほど。
「銀のステッキ旅行」で何をするのか、したいのか。
とにかく誰かに話していくなかでしか、伝える技術は身につかないってことか。

夜になってから、今日で何人目かの知人への電話。
「で、どういう旅行会社にしたいの」 と聞かれ、
「ゆったりした体にやさしい旅を、お客さんの顔の見える範囲でこぢんまりと、
企画から添乗にいたるまで、きちんと丁寧にやりたい」

そう答えたところ、思いがけず、「そう。わかった」とのお声。
思わず、「え、本当に分かりました?」と聞きなおした私に
「うん、今の話を聞いてあなたの思い、よく伝わったよ」

うーん。
伝えるべきは、国内とか海外とか、パンフレットとか、第3種とか
そういうことではなかったのかもしれません。

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