伊豆沼

2011年09月21日 | 日本の湖沼百選

 

 

 

伊豆沼は、宮城県の栗原市と登米市にまたがる沼。
四季を通じて渡り鳥が豊富で、日本最大級の渡り鳥
の越冬地であり、マガン(国の天然記念物)、ヒシ
クイ(国の天然記念物)、マガモ、オナガガモ、カ
ルガモ、コガモ、キンクロハジロ、オオハクチョウ、
コハクチョウなどが越冬する。これらを観察するた
めに県内外からのバードウオッチングの愛好者でに
ぎわう。これらの水鳥の生息地として保護するため、
1967年に「伊豆沼・内沼の鳥類およびその生息地」
として国の天然記念物に指定されている。その後
1982年に国指定鳥獣保護区(集団渡来地)に
指定されており(面積1,455ha、うち特別保護地区
907ha)、1985年に国際的に重要な湿地を保全する
「ラムサール条約」にも登録された(日本で2
番目
の登録地)。


1966年 鳥獣保護法に基づく宮城県設鳥獣保護区に
    設定
1967年 文化財保護法に基づく天然記念物に指定
1973年 県自然環境保全地域に指定
1982年 県設鳥獣保護区から国設(現・国指定)鳥
    獣保護区に設定
1985年 隣接する内沼と共にラムサール条約に登録
1996年 日本の音風景100選に認定

【水質汚濁】 

水質は日本国内でも最悪レベルにあり、決して良い
とは言えない。主な原因として、家庭排水の流入、
水鳥のフンやエサによる水質汚濁などが上げられる。
環境省が2005年12月に発表した2004年度公共用水域
水質測定結果では、化学的酸素要求量 (COD) の年
間平均値が佐鳴湖(静岡県浜松市)に次ぐ全国ワー
スト2位となった。ちなみに、隣接する長沼も全国
ワースト5位となっている。その後、環境省が2009
年11月に発表した2008年度の同結果ではワースト1
位となった。

 

【エピソード】

夏真っ盛りの8月、伊豆沼・内沼では、ハスの花が
沼一面に咲く。ハスの花は淡いピンク色で、大きな
花が見事。はすまつりでは、地元の漁師が漁船を出
して、ハスの花を始めとする水面の植物を楽しむ。 

【脚注及びリンク】
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1.「
宮城県伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター

2.「
ラムサール条約湿地・伊豆沼・内沼を温泉排水
  から守る会

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