おっといけない。
またしてもブログの定期更新宣言はうやむやに、迷宮入りさせるところでありました。
先日チームは『Jプロツアー輪島ロードレース』に参加しました。
この輪島のレースは個人的にも思い入れのある大会です。
2008年、初開催となったこの大会に訪れた私はまだ現役の選手でした。
現地でレース前日のトレーニングを終え、この地の伝統工芸品として有名な『輪島塗』のお店に入った時のエピソードをこのブログで書いたのです。
『輪島塗のヘルメットがあったらかっこいいだろうな。』
という軽い気持ちからそんなことを記載したのですが、地元で輪島塗の職人をなさっている方からご連絡頂き、ついにはその話が現実になったのです。
▲photo:Hideaki TAKAGI(http://www.cyclowired.jp/)
蜻蛉(トンボ)の蒔絵(まきえ)があしらわれた漆塗ヘルメット。
トンボには、敵に背を向けず前に進む『勝ち虫』という別名があり、戦国武将が好んで使った絵という話を頂き、自分のような一選手が特別な道具を頂いたことに感謝し、誇らしい気持にもなりました。
photo:Hideaki TAKAGI(http://www.cyclowired.jp/)
引退レースとなった2010年の全日本選手権でも使用したこのヘルメット、今でも家宝として大切に保管し、たまにニヤニヤと眺めています。(あー転んで凹ませたりしなくてよかった)
そんな思い出のある輪島の地。
10回目を数える『輪島ロード』今回で最後の開催となりました。
風光明媚な土地で行われる素晴らしいレースであったので、参加チーム、関係者としては残念でなりません。
しかしながら『2007年におきた能登半島地震による震災復興の一環』として開催されたレースを、地元の人々の協力を得て10回も開催して頂いたことに、ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。
レースの勝敗を優先させなくてはいけない私たちですが、輪島に訪れる事でシーズン終盤の疲労が癒されるような気持ちもありました。
次はレースではなく、ゆっくり旅行やサイクリングで訪れてみたいですね。
▲輪島の朝市、利き酒なんかもできました。レース遠征でなければ・・・