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Hidenori Nodera 野寺秀徳『輝く路の上で』

SHIMANO Racing野寺監督のブログ

最後の輪島ロード

2017-10-10 18:01:01 | 日記

おっといけない。

またしてもブログの定期更新宣言はうやむやに、迷宮入りさせるところでありました。

先日チームは『Jプロツアー輪島ロードレース』に参加しました。

この輪島のレースは個人的にも思い入れのある大会です。

2008年、初開催となったこの大会に訪れた私はまだ現役の選手でした。

現地でレース前日のトレーニングを終え、この地の伝統工芸品として有名な『輪島塗』のお店に入った時のエピソードをこのブログで書いたのです。

輪島塗りと宇宙人

『輪島塗のヘルメットがあったらかっこいいだろうな。』

という軽い気持ちからそんなことを記載したのですが、地元で輪島塗の職人をなさっている方からご連絡頂き、ついにはその話が現実になったのです。

スペシャルヘルメット!


▲photo:Hideaki TAKAGI(http://www.cyclowired.jp/)

蜻蛉(トンボ)の蒔絵(まきえ)があしらわれた漆塗ヘルメット。

トンボには、敵に背を向けず前に進む『勝ち虫』という別名があり、戦国武将が好んで使った絵という話を頂き、自分のような一選手が特別な道具を頂いたことに感謝し、誇らしい気持にもなりました。


photo:Hideaki TAKAGI(http://www.cyclowired.jp/)

引退レースとなった2010年の全日本選手権でも使用したこのヘルメット、今でも家宝として大切に保管し、たまにニヤニヤと眺めています。(あー転んで凹ませたりしなくてよかった)

そんな思い出のある輪島の地。

10回目を数える『輪島ロード』今回で最後の開催となりました。

風光明媚な土地で行われる素晴らしいレースであったので、参加チーム、関係者としては残念でなりません。

しかしながら『2007年におきた能登半島地震による震災復興の一環』として開催されたレースを、地元の人々の協力を得て10回も開催して頂いたことに、ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。

レースの勝敗を優先させなくてはいけない私たちですが、輪島に訪れる事でシーズン終盤の疲労が癒されるような気持ちもありました。

次はレースではなく、ゆっくり旅行やサイクリングで訪れてみたいですね。


▲輪島の朝市、利き酒なんかもできました。レース遠征でなければ・・・

コメント (2)
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