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Hidenori Nodera 野寺秀徳『輝く路の上で』

SHIMANO Racing野寺監督のブログ

丸腰自転車マン

2008-12-23 10:11:44 | 自転車マン

自転車マン。

先週末は、久しぶりに近所の子供達と遭遇しました。

それは夕暮れ時の出来事だったのですが、普段とは違い、普通の服を着て歩いていたのを発見した子供達。

最初は、薄暗さもあり半信半疑の顔をしていたのですが、立ち止まって手を振ると皆目を輝かせて走ってきました。

「あ!自転車マンや!!わー」 っと。

嬉しいですね。

あっという間に6人程の子供に取り囲まれました。

子供     「久しぶりー!なー、自転車でなんかしてや。自転車は?」

自転車マン 「あ、今日は無いよ。また今度な!」



いつもなら喜んで自転車を用意させていただくのですが、トレーニングの疲れと夕暮れ時の気だるさで、ちょっとサボってしまった自転車マン。

今日は落ち着いた大人の雰囲気をかもし出しています。(自己判断)


が、さすが子供達。いっせいに注文を出してきます。

「なーブリッジできる?ここでしてやー。」

「腕相撲しよー!」

「おんぶしてヤー。」

「おい!あそこまでいけー!」

「はよブリッジしてやー。」

「おい!早く歩け!!」

「あ!ポケットにチョコレート入ってる。よこせ!!」

「おい!早くあるけー!」

「ブリッジしろって言ってんだろーおらー!怒」



・・・・

何故だ・・・

いつの間にこんな状態に・・・。

気が付けば、はっきりいて袋叩き状態。拷問に近いです。

亀のようにうずくまる私。

引っ張られ、叩かれ、よじ登られ。

しまいにゃ、男の大事な場所を握り潰そうとされました・・・

たちけてオマワリさーん!と叫びたいのですが、

周りから見たら逆に私が子供をいじめていると思われそうです・・・

ち、ちきしょー!大人をナメヤガッテ!!


うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!

と、雄たけびを上げる私に奴らは一瞬ひるみました!

今だ!極悪怪獣達から逃げるチャンスだ自転車マン!!

体力の差を見せつけ逃走を図った自転車マン!

一度逃げ出したらこっちのもんです。

アディオスアミーゴ!

次は君達が成人したときにでも会おう


さすが自転車マン一瞬にして暗がりに消え去ったのです


が、甘かった・・・

普段は見せる事の無い奴らのチームワークは完璧でした。

近所の地形と裏道を熟知した奴ら。

あえなく崖っぷちに追い込まれ再び囚われの身に・・・





おかしい。自転車マンは奴らの尊敬を一身に集めるヒーローだったはず。

何故。

何故こんな仕打ちをされてしまったのでしょう

自転車が無かった・・・

丸腰でした

事に気がついたときには、既に体力レベルはレッドゾーン。

夜のおとずれと共に、それぞれの住家に帰っていく彼らの目には、哀れなものを見る薄笑いすら浮かんでいました。

敗北・・・冬の夜風が身に染みた自転車マンであったのです。

次は覚えてろよ。自転車で勝負だょ。覚えてろょ

コメント (3)
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