先週末は、久しぶりに近所の子供達と遭遇しました。
それは夕暮れ時の出来事だったのですが、普段とは違い、普通の服を着て歩いていたのを発見した子供達。
最初は、薄暗さもあり半信半疑の顔をしていたのですが、立ち止まって手を振ると皆目を輝かせて走ってきました。
「あ!自転車マンや!!わー」 っと。
嬉しいですね。
あっという間に6人程の子供に取り囲まれました。
子供 「久しぶりー!なー、自転車でなんかしてや。自転車は?」
自転車マン 「あ、今日は無いよ。また今度な!」
いつもなら喜んで自転車を用意させていただくのですが、トレーニングの疲れと夕暮れ時の気だるさで、ちょっとサボってしまった自転車マン。
今日は落ち着いた大人の雰囲気をかもし出しています。(自己判断)
が、さすが子供達。いっせいに注文を出してきます。
「なーブリッジできる?ここでしてやー。」
「腕相撲しよー!」
「おんぶしてヤー。」
「おい!あそこまでいけー!」
「はよブリッジしてやー。」
「おい!早く歩け!!」
「あ!ポケットにチョコレート入ってる。よこせ!!」
「おい!早くあるけー!」
「ブリッジしろって言ってんだろーおらー!怒」
・・・・
何故だ・・・
いつの間にこんな状態に・・・。
気が付けば、はっきりいて袋叩き状態。拷問に近いです。
亀のようにうずくまる私。
引っ張られ、叩かれ、よじ登られ。
しまいにゃ、男の大事な場所を握り潰そうとされました・・・。
たちけてオマワリさーん!と叫びたいのですが、
周りから見たら逆に私が子供をいじめていると思われそうです・・・
ち、ちきしょー!大人をナメヤガッテ!!
うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!
と、雄たけびを上げる私に奴らは一瞬ひるみました!
今だ!極悪怪獣達から逃げるチャンスだ自転車マン!!
体力の差を見せつけ逃走を図った自転車マン!
一度逃げ出したらこっちのもんです。
アディオスアミーゴ!
次は君達が成人したときにでも会おう
さすが自転車マン一瞬にして暗がりに消え去ったのです
。
が、甘かった・・・
普段は見せる事の無い奴らのチームワークは完璧でした。
近所の地形と裏道を熟知した奴ら。
あえなく崖っぷちに追い込まれ再び囚われの身に・・・
おかしい。自転車マンは奴らの尊敬を一身に集めるヒーローだったはず。
何故。
何故こんな仕打ちをされてしまったのでしょう
あ
自転車が無かった・・・
丸腰でした。
事に気がついたときには、既に体力レベルはレッドゾーン。
夜のおとずれと共に、それぞれの住家に帰っていく彼らの目には、哀れなものを見る薄笑いすら浮かんでいました。
敗北・・・冬の夜風が身に染みた自転車マンであったのです。
次は覚えてろよ。自転車で勝負だょ。覚えてろょ