週末は久しぶりに家族と過ごすことができました。
過ごした、と言っても私の性格の問題でしょうか。ゆったりした時間と言うには程遠く、実際には色々な家族行事だけでなく、なぜか私の落ち着きの無い行動に付き合わせてしまうことで、バタバタとしたスケジュールで時間が過ぎてゆきました。
朝は起きた途端に近所をジョギング。
沖縄でのキャンプでも時間を見つけて運動していたのですが、同時に食欲も止め処なく湧き上がり、筋肉にも張りが出たせいか体重は増加を続けていることに多少のピンチを感じ、起床した瞬間なぜか「ちょっと走ってくる。」と口走っただけでなく、一緒に行く?と言った言葉に付き合ってくれた奥様と息子。
初の経験でちょっと驚きましたが、私にとっては夢のような出来事です。
彼らと一緒に走る朝のご近所は新鮮で、ジョギング半分、散歩半分を楽しみ程よい運動の疲労感により1日の気分がスッキリしたものになりました。
1時間以上も走ったり歩いたりしたのに、間髪入れず息子と公園へ。
日中はずーっと公園で過ごしていたのですが、私の悪い癖で広い場所に行くとロード選手として有効なエクササイズが無いか試し始めてしまうのです。
変なステップを踏みながら行ったり来たりしてみたり、変な格好でジャンプしてみたり、思いっきり声を上げながら両手でサッカーボールを空に放り投げることを繰り返したり。
家族連れが多く訪れる公園で、不審な動きを繰り返すワタクシ。
帰ってきた不審者マン。
が、もう逆ギレ状態で22インチの子供用マウンテンバイクでウィリー走行で公園内を暴走していたら、1人のお父さま(お子様は3才のランニングバイク乗り)が私の前に立ちはだかり「どどどーやったらできるんですか!!そんなうまく乗る人は初めて見ました。」と質問されました。
後輪を軸にした身体とバイクでバランスよくV時を描く事。ペダリングとブレーキを利用する事で前後バランスを取り、ハンドルを左右に切ることや膝の開きなどで左右のバランスを取ること。風が吹いているとどんなうまい人でもウィリーを続けることは難しいこと。
等を話させていただき、プチ講習会。
とはいえ、聞いてできるものではありません。
私も子供の頃はウィリーができることに強く憧れ、誰に教えてもらうわけでなく雑誌などの少ない情報(今みたいにネットで実際の映像を見られる環境もなく)や想像だけでひたすら練習し続けだんだんとできるようになったことをお話しさせて頂きました。
そんな話をしながら、自分自身でも昔を思い出し、自転車に乗ることが周囲の友達より得意になったこと、いつしか志したサイクルロードレースで夢のいくつかを叶えることができたのは、何を隠そう「諦めずに続けていたから」に他ならないのだろうな。
と再確認させられました。
私は、自分の息子や大切な人に対し「ロードレースは素晴らしい、皆にもやってほしい」とは実は思っていません。
危険や苦労を伴うものだからです。
では何故自分がやっていたかと言うと、私がその競技に憧れを覚え、危険や苦労にすら魅了されてしまったからなのだと思います。
実は多くのスポーツは安全、健全なだけではありません。野蛮な要素も含まれています。がしかし人は、特に男性はそんな部分にも本能的に高揚した気持ちすら抱き向かってしまうのでしょうね。
今回、家族でお祝いを兼ねた外食をしたのですがお店が当人にこんな文字を書いたプレートを出してくれました。
Things will turn of fine
物事はうまい方に向かうよ。
といったポジティブな言葉でしょうか。
実際はうまくいかないことがあっても、そう思い続けることが、気持ちを豊かにしてくれるのでしょうね。
スポーツの話だけでなく、子どもたちには好きになれるものに巡り合ってほしい、それを諦めずに続けて良い方向に向かってほしい、そう切に願います。
が、そろそろあれですね。
わたくし自転車だけでなく気品漂う高級自動車に乗ることも考えた方が良さそうとも思えてきました。
奥様の一言。
「あなたは43歳児」
・・・言い返す言葉が見つかりませぬ。
追記:男なんてみんなそんなもんですよね?違う?
未来に続く。
野寺さんは強いアスリートですが、考え方が非常に柔軟なのがとても素晴らしいですね。
>子どもたちには好きになれるものに巡り合ってほしい、それを諦めずに続けて良い方向に向かってほしい、そう切に願います
全く同感です。世界には楽しいことがたくさんありますからね!
自分ではダンディズムあふれ寡黙で渋くエレガントな大人と自負・・・。むなしくなってきました。
次は諦めずにダンディーオヤジめざし励んでゆきたいと思います。