【質問】
セコムは、現在の専用ツールは、規則第６条１項３号の「安全かつ確実に利用者に渡すことができる方法」であると断言できますか？
現在の専用ツールが、規則第６条１項３号に違背している（違法性がある）との認識はありませんか？
【回答】
弊社は、電子署名法に基づく特定認証業務の認定を受けて、サービスを提供させていただいております。ご指摘の認識はございません。
セコムは、「認定を受けてサービスを提供しているので違法性はない。」との認識のようだが、セコムが認定を受けた「安全かつ確実に利用者に渡すことができる方法」とは、CP「4.1.2 加入者鍵ペア生成と電子証明書発行処理」に規定されている、「証明書ダウンロードツールに、識別番号とPIN コードを入力し、秘密鍵及び加入者証明書をダウンロードする。」方法であって、密かにユーザーアカウントを作成するウイルスのような「電子証明書ダウンロードツール/電子申請ツール」を利用する方法ではない。
よって、現在のセコムの専用ツールは、規則第６条１項３号に違反している疑いがある。
セコムの専用ツールの問題
http://nnn2005.web.fc2.com/03004.html
【参考】
電子署名及び認証業務に関する法律施行規則 第６条１項３号
利用者が電子署名を行うために用いる符号（以下「利用者署名符号」という。）を認証事業者が作成する場合においては、当該利用者署名符号を安全かつ確実に利用者に渡すことができる方法により交付し、又は送付し、かつ、当該利用者署名符号及びその複製を直ちに消去すること。
CPS（P27） 4.3 電子証明書発行
セコムトラストシステムズは、申請された加入者証明書をCP「4.1.2 加入者鍵ペア生成と電子証明書発行処理」に規定された手続きにより発行をする。
CP（P39） 4.1.2 加入者鍵ペア生成と電子証明書発行処理
加入者の鍵ペア生成と加入者証明書の発行処理はセコムトラストシステムズにおいて行われる。発行処理が完了した後、秘密鍵及び加入者証明書、PIN コード、パスワード及び識別番号は「表4.1-4 証明書の受渡し方法」に示す方法によって送付される。
司法書士電子証明書（ダウンロード２）の場合は証明書ダウンロードツールに、識別番号とPIN コードを入力し、秘密鍵及び加入者証明書をダウンロードする。
加入者利用規定 第４条（電子証明書新規申請の手続き）４．電子証明書取得
セコムは加入者本人の真偽の確認をはじめとする審査結果が問題ない場合、利用申込者情報を登録し、鍵ペア及び電子証明書の生成を行います。
鍵ペア及び電子証明書のダウンロード用の電子証明書ダウンロードツールを司法書士電子証明書お申込ホームページに公開し、加入者に提供します。電子証明書ダウンロードツールにて鍵ペア及び電子証明書をダウンロードするための識別番号とPIN コード、及び加入者の秘密鍵を使用するための加入者用PIN コードは利用申込書記載の住所に、本人限定受取郵便の「基本型」にて加入者に郵送します。
CPS（P16） 2.4.2(3) 包括的合意
セコムトラストシステムズは、本サービスの提供にあたり、自らのポリシ及び保証並びに加入者または利用者の義務等をCP、本CPS、加入者利用規定及び利用者利用規定によって包括的に定め、これ以外の口頭であると書面であるとを問わず、いかなる合意も効力を有しないものとする。
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