靴下にはそっとオレンジを忍ばせて

南米出身の夫とアラスカで二男三女を育てる日々、書き留めておきたいこと。

クラフトフェアー

2010-10-17 20:10:46 | 出来事や雑感や (子育て)
金曜日はin-service day、公立学校休みの日。4つに分けられた学期の末日、先生が成績表などをそろえるために生徒は休み。

そのin-service dayにPTA主催のアートクラフトフェアーが学校であった。クラフトや食べ物などが売られ、売り上げはPTAや各クラスの行事、プロジェクトの費用に用いられる。

長男と私は食べ物販売担当。長男のクラスのフィールドトリップの資金集め。ピザ、ビーフジャーキー、ポップコーン、クッキー、水。長男レジ、私は手袋はめて食物渡し。


様々なブースが並ぶ。


豆バッグ投げ、釣りなどのゲームもできたり。賞品に飴をもらって喜ぶ子供達。同級生の親手作りクラフトやアートの数々も。ぬいぐるみ、ヘアバンド、アクセサリー、写真、スカーフ、服。

ガラス細工ブース。長女の同級生の母親制作。

元建築家の彼女は自宅に窯を持ち、本格的ガラス細工。キラキラと眩しい。長女、別のブースで売られていた友人の作ったヘアスカーフをつけて。

毎日のように顔を合わせている人々の、普段は知らない面を見て歩く。新鮮だった。

「平和のためのペニー(Pennies for peace)」運動

2010-10-15 22:23:33 | 出来事や雑感や (子育て)
今年度初め(8月終わり)から、子供達の小学校が「平和のためのペニー(Penney for Peace)」運動に参加している。ペニーは日本での約一円に相当。ペニーを持ち寄り、パキスタンとアフガニスタンに学校を作るために役立てようという運動だ。

Greg Mortenson氏が1994年に始めたこの運動、彼が世界で2番目に高いk2登頂に失敗したとき、パキスタンの村で温かいもてなしを受けたことに感動し、村に学校を作ると約束したことから始まった。その時の様子が、「三杯のお茶:一人の男の平和推進ミッション、1校ずつ(Cups of Tea: One Man’s Mission to Promote Peace, One School At A Time)」という本に記され、ニューヨークタイムズのベストセラーとなっている。子供達の小学校ではその本の子供向け版を読むことが授業に取り入れられている。

本のタイトルはチベット語系バルティ(Balti)語族の諺、「一度バルティと共に茶を飲むならあなたは見知らぬ人だ、二度共に飲むならあなたは誉れある客だ、三度共に茶を飲んだのならあなたは家族だ。("The first time you share tea with a Balti, you are a stranger. The second time you take tea, you are an honored guest. The third time you share a cup of tea, you become family..."」に基づいている。

Mortenson氏が創設したNPO中央アジア・インスティテュートは中央アジアの文化を知るためのカリキュラムも提供している。「パキスタンの首都はイスラマバードよ」、「今日はクラスでパキスタンのクッキーとお茶を試したの」と子供達楽しそうに話す。

「爆弾でなく、学校を」をスローガンに進められるこの運動、Mortenson氏は『「テロと戦う」のは「恐れ」に基づいている、「平和を推進する」のは「希望」に基づいている。(If you just fight terrorism, it's based in fear. If you promote peace, it's based in hope.)』と言う。

「三杯の茶」は現在米国軍上級指揮官(senior American military commanders)にとっての必須図書となっているそうだ。


子供たちの小学校、9月の中旬時点で16,244枚のペニーが集まった。そしてまだまだ増え続けている。「一枚のペニー、パキスタンでは鉛筆が買えるんだよ」と、引き出しや財布に使われず残ったペニーを見つけては、子供達嬉しそうに学校へ持っていっている。

行楽弁当

2010-10-14 00:01:35 | 
運動会に、紅葉狩に、どこかに出かけたくなるような、昨日は行楽弁当作り。

作って持ち寄ったり、集まってから作ったり。

子供達見守るなか、友人かぼちゃコロッケ作り。


ふたをあけるとこんな人々と目が合う。すまし顔に笑い顔に。

のりと小豆と枝豆と蒲鉾で。

おにぎり顔に手を振る1歳次男。(笑)

母作るのを見ながら、子供もセッセと遊ぶ。


できた~!

サーモンケーキ、カボチャコロッケ、唐揚げ、春雨サラダ、コーンハムキュウリトマトマヨ和え、海老と枝豆甘酢味噌和え、切干大根ヒヨコ豆入り煮物、玉子焼き、蒲鉾、イチゴにブルーベリー。嬉しい品数。

大量に作った一品一品、器に詰め、それぞれ家族での夕飯に。外でピクニックもいいねえ、と言い合いながら。

帰宅した家族、「うわ~!」と叫びながら、暖かい屋内で一気にいただきました。


こんなお弁当、何年ぶりだろう。ワイワイと楽しく美味しい時間に感謝!

(よかったらこちらもどうぞ。複数人でぽつりぽつりと続ける美味しいブログです。「カイ」で書いてます。http://ryoshiken.blogspot.com/2010/10/by.html)

劇、本番間近

2010-10-12 00:01:33 | 出来事や雑感や (子育て)
約一ヶ月間、長男長女ほとんど毎日夜8時頃まで練習してきた劇、いよいよあと一週間で本番。学校一日中、部活、宿題、ピアノと合わせた過密スケジュールに、金曜日には長女体調を崩し学校を休むことに。昼「今から学校行きたい!」というのを止めたものの、夜はまた張り切って劇の練習へ。本人達のたっての希望で参加することになった劇、楽しくてしょうがないという様子。親はちょっとハラハラ、終わったらゆっくりしようね、という気持ち。

昨日はいよいよ本番ステージでの練習。朝ダウンタウンの劇場に舞台装置や衣装などを運び込み、夜再び集合。劇場のマネージャーからの励まし、注意事項。3つの劇場が入っている建物、楽屋、舞台裏通路は迷路のように入り組んでいる。迷ったり探検してしまったりで、他の劇のじゃまをしてしまわないよう、あちらこちらに設置してある装置などで怪我をしてしまわないよう、マネージャーからも監督からも厳重注意。「他の劇を邪魔するようなことがあったら、二度と舞台裏には戻れない」という言葉に真剣な顔で生唾飲み込む子供達。

アンカレッジ市雇用のNPOが運営するパフォーミングアートセンター(The Alaska Center for the Performing Arts )、1988年建設のビルに3つの劇場。その中で小さめの350人収容のSydeney Laurence劇場が今回11人の子供達演じる「The Just so Sotries」の発表の場。

楽屋、衣裳メーキャップ部屋、舞台裏、舞台装置、観客席、監督に連れられみて歩く。質問絶えず、11人興奮しっぱなし。

ここでこれから毎日4時半から9時までの練習、そして6回の本番。

学校の担任の先生には「来週の平日本番には2日学校休むことになる、宿題、劇終わるまで出せないこともあるかも」と伝える。長男の担任はこの劇のオーディションをクラスで告知しており、フィールドトリップとしてこの劇団の劇を観劇する学校も多く、学校側もかなり理解があるようだ。担任、「何でもスムーズにいくよう手伝うから頑張れ~」、と温かい言葉を送ってくれる。


あともう少し!


劇場裏口。セキュリティーに身分証明して舞台裏へ。

週末の風景

2010-10-12 00:00:07 | 出来事や雑感や (子育て)
山の上には雪。町にもいつ積もってもおかしくないなあ、という寒さ。冬タイヤに変えないとね、と夫と話す。

冬支度の一つ、落ち葉掻き。

毎年大きなゴミ袋15個以上。

犬も一緒におでかけ。、

「ほらあそこにあなたのお友達!」と前の車の荷台の犬を指差す次男。

長男のクラスプロジェクト練習(これも劇)が山の上の友人宅で。ターナゲンアーム一望。

こんな眺めや、


こんな眺め。


山の上で海を眺めて深呼吸。リフレッシュ~。


さて、こちら今日から月曜日。

季節の変わり目、温かくお過ごしください。

心穏やかに心躍る一週間を!

本屋で合唱

2010-10-11 00:00:53 | 出来事や雑感や (子育て)
アンカレッジ市には大手本屋が3つある。昨日はその1つで合唱部の発表。長女参加。

数曲、いずれもポップな感じ。手話とともに歌ったり。

「可能性」:とてつもないたくさんの可能性があって、何だって選んでいける。
「一緒」:一緒に創っていこう。
「小さな声」:1つの小さな声が世界を変えていける。
「セレブレーション(小学校歌)」:あなたと私は違う。好みも、やり方も違う。それでいい、それでも大好き。あなたと私を祝おう。

といった題名、内容の歌。髪や肌や瞳の色の様々な子供達、先生の指揮に合わせ一生懸命歌う。ピュアで素朴な声、シンプルに希望を感じる。リズムにのった言葉の数々、一人一人の内にどれほど残っていくのか。

隣の同級生の母親の「何だかインスパイアリングね」という言葉を聞きながら、未来を想った。

本屋のカフェで。

スリンキーの発明

2010-10-08 00:45:39 | 出来事や雑感や (子育て)
「ピアノレッスンの待合室の階段、最高!家のは一つ一つの段が高すぎてうまくいかないんだよね。」

子供達「スリンキー」を手にピアノレッスンへ。


ボヨンボヨンと伸ばしてみたり。


「スリンキー」、私も遊んだなあ、産毛が挟まって痛かったなあ、と思い出す。日本、アラスカ、世界中、いつの時代でもこれほど愛されるロングセラー玩具。


40年代アメリカ、船のバネの開発をしていたエンジニアが偶然バネを床に落としたときに跳ねたのを見、長さや大きさを調整したら「歩かせる」ことができるかも、と発明されたそうだ。1945年発売。昨夜長男と「Wikipedia」で読む。

「発明って偶然から始まること多いよねえ。」と長男。目撃する側が用意できてないと偶然も発明には結びつかないね、きっとひらめきの元は周りにゴロゴロと転がっていて自分が用意できてるかどうかが大きいのかもね、などとちょっとワクワクとパジャマで話し合った夜だった。

ベービーシャワー

2010-10-07 00:00:35 | 出来事や雑感や (行事)
こちらで出産前後の母親を祝う集まりを「ベービーシャワー」という。母親(になる人物)が「ギフト」を「シャワー」のように浴びるというのが名前の由来。元々は母としての知恵や知識を分かち合う場から始まったそうだ。出産前後の母を祝う行事、というのは世界中様々な地域で伝統的にみられるようだけれど、そういった伝統がなかったヨーロッパやアフリカなどの地域にも「ベービーシャワー」として広まりつつあるらしい。

昨日は友人のベービーシャワー。生後2ヶ月の息子さんを連れて。


持ち寄られた料理に舌鼓。



「ベービーシャワー」につきものなのがゲーム。離乳食の材料当て、哺乳瓶母達早飲競争、妊娠腹の寸法当て、膝にボールを挟んで離れたところにある瓶に落とす競争、などなど妊娠出産育児に関わる様々なゲーム。

昨日は、「オムツにぬられたチョコの銘柄当てゲーム」。

色や形状を丁寧に観察し、匂いや味などもヒントに、5種類の銘柄を当てていく。


香り高きおむつの数々。

傍で見ていた子供達、オムツに顔をうずめる母達に恐れおののく。

「一つ本物混ざってるからね~」と用意した友人。(笑)


子供達も遊ぶ。こんなトンネルや、

外で走り回ったり。



そして、ケーキ。友人の一人が前日手作り。見た目麗しく味素晴らしく。

カードとプレゼントを手渡し、終了。


妊娠出産育児を祝い、赤ちゃんの成長を願い。賑やかに嬉しいひとときだった。

今日の引用

2010-10-06 00:00:37 | 引用
指導者が一番よいのは

指導者が存在するとは誰もほとんど思わず

仕事が終わり 目的が達成されたとき 

彼らが「自分達自身でしたんだ」と言うときだ。

A leader is best when people barely know he exists, when his work is done, his aim fulfilled, they will say: we did it ourselves.

                                老子(紀元前5世紀頃)

ガレージセール再び

2010-10-05 00:00:51 | 出来事や雑感や (子育て)
夏の初めに催したガレージセール、再び冬の初めにも。まだ使えるけれど必要ないものを8家族で持ち寄って。こちらでは、雪溶けから雪積まで、ガレージやドライブウェイに店を広げる家があちらこちらに。

新聞広告、ネット広告、近所周辺に看板、準備万端開店。


持ち寄られられた品々、服、靴、玩具、電子機器(DS、Ipod、デジタルビデオ等)、スポーツ用品、アウトドア用品、雑貨類、自転車、トランポリン、ベッド、本などなど。

ボートも売れる。

買い手、トラックの荷台に押し込み先端をかなり突き出させたまま、湖に直行。釣りにいくと嬉しそうに。

豚汁、カレー、餅、エッグサンドイッチにお汁粉、などの差し入れで暖をとりながら。夏の初めに比べるとやはり買いに来る人は少なく、常に店員の方が多い状態。(笑) モグモグといただきながら話に花。


子供達はチョコチップクッキーを作り、


開店してみたり、


アクセサリーや玩具を並べて開店してみたり。

それでも子供達、手放すより手に入れた(あまりに欲しそうだったからといただいたり、こずかいで購入したり)ものの方が多かった。(笑)

自分より随分年下の子に小さくなったコスチュームを購入し、無理矢理着込む次女。肘丈膝丈。彼女は夜寝る寸前までこのままだった・・・。


売れ残りは友人間で分け合ったり、寄付したり、次回のガレージセールにとっておいたり。

わいわいとお祭り気分で日が暮れる。


さて、今日からこちら月曜日。

心穏やかに心躍る一週間を!

最近の一言二言

2010-10-04 00:00:17 | 思うに
仕組みにフィットできず 外れてしまう者に

生きるために最低限の環境を提供するのは

その仕組みのなかで富を享受する者の 責任なのかもしれない


たまたま今回生まれ出た仕組みのなかで

うまく泳いでいける 

環境や 考え方に恵まれただけのこと


仕組みをはずしたところに 残るものは 

誕生日会いろいろ

2010-10-03 23:59:15 | 誕生日
友人の息子さんが2歳に。近所のジムでの誕生日会に呼んでいただいた。上3人まで大喜びで小ちゃな子達に混じって。

まずは輪になって歌。そしてマットや鉄棒で自由に遊んだり、

こんな敷物に並び、


徐々に膨らむのを感じた後、ジャンプしたり。


ボールやシャボン玉も。次男ボールも欲しいけど、シャボン玉も欲しいし。


円形のシートの中央にこの日の主役をのせて回ったり、空気を包み込んで中に潜ってみたり。


ケーキをいただいて、プレゼントの山を開ける。


2歳の息子さん、堂々と頼もしく主役をこなす。これからの成長が楽しみ。お誕生日おめでとう!


こちらでは、誕生日会のできる施設がいくつかある。こういったジム、スケート場、プール、ゲーム場、アートスタジオ、レストラン、博物館、科学館などなど。場所だけ貸し出しのところから、何らかのアトラクションをしてくれたり、スナックを提供してくれるところも。ピエロ、メリーゴーランド、科学実験ショーなどの自宅出張サービスなどもある。だいたい2時間程、最後に小物やスナックの入ったお土産バッグをもらって帰る。年齢が上になると泊まりも多く、ホテルの部屋を貸しきって、ということも。