Kオジサンの新・山歩きの記

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加賀の白山 御 前 峰 (2,702.1m) 第2日

2023-08-03 23:57:41 | 弐水会

弐水会の白山登山。その二日目です。
二日目は早朝に起き出して御前峰を目指しました。東の空が明るくなる。そして1点のオレンジの光がだんだんと大きくなって行ました。出て来たばかりのの太陽。御前峰で数百人がご来光を迎えました。
白山比咩神社奥宮の宮司の音頭取りで万歳三唱が有りました。宮司は「日本の平和。そして世界の平和」と唱えたのです。それに合わせて一斉に万歳三唱をしました。
ご来光を迎えた後、お池めぐりをしてビジターセンター前に戻りました。室堂を8時30分に出発すると伝えて一旦解散。各自で朝食を取る様にしました。

室堂センター — 大倉尾根分岐 — カンクラ雪渓 — 地獄覗き — 大倉山避難小屋
 — 大倉山 — 猿ヶ馬場 — 大白川登山口



(04:10)
4時前に起床して御前峰へ向かいます。




登る人たちが列となっています。
辺りが白々としてきました。



(04:56)
御前峰でご来光を待ちます。
岩の上の白い着物姿の人は奥宮の宮司です。



(05:04)
雲のヴェールが掛かった空。
1点の光が差してきました。
その光が徐々に大きく成る。
日の出の瞬間でした。
東方の山々が赤く浮かび上がりました。
特徴ある尖った姿の山。瞬間的に槍ヶ岳が見えたのです。
残念ながら撮影できませんでした。



御前峰からお池めぐりを始めました。
ガスが掛かっています。



チングルマの綿毛です。



お池めぐり。
先に見える池は血の池です。



チングルマ?




お池めぐりの案内地図です。
御前峰から逆時計回りに歩きました。



(06:20)
残雪が有ります。
リーダーのKさん。雪の感触を味わっていました。



クルマユリが群生していました。



こちらはクロユリです。
クロユリも群生していました。



白山奥宮の横に下山してきました。



(07:00)
白山奥宮です。
参拝します。

この後、朝食の食券を配り、解散。
8時30分に奥宮前へ集合するように。
そして、出発する旨をミンナに告げました。




白山室堂ビジターセンター。
この建物の中にある食堂で朝食です。



(07:18)
遅い朝食です。
私たちだけの貸切り状態でした。



食券を出して朝食を受取りました。



(08:30)
奥宮前に集合。
そして御前荘の前から歩きだします。





歩きだして直ぐに有ったのが指標ポスト。
平瀬道大白川に向かって行きます。



ハクサンフウロの大群落です。




(08:56)
下山して行きます。
先に、これから進んで行く大倉山が見えます。



こちらは右側。
大きな斜面です。
マツムシソウが群落となっています。



マツムシソウをアップで。



(09:15)
右側が大きな崖となっています。
この辺り。
地獄覗きという場所ではなかろうか。



カワラナデシコです。
この花も固まって咲いていました。




(09:22)
先を歩く先頭集団です。






(09:50)
前方に見えてきた大倉山です。
アノ山を越えて下山して行きます。



白水湖が見える様になりました。



(10:38)
眺望が良い場所です。
下の方に白水湖が見えます。



振返ると白山の山頂方向が見えます。



時間の推移で通過した時に撮影した指標ポストの画像を載せました。
①(09:20)大白川5.7km 大倉山避難小屋1.7kmとなっています。
②(09:48)大白川5.km 大倉山避難小屋1.0kmとなっています。
③(10:31)大白川3.9km 大倉山避難小屋160mとなっています。
④(11:16)大白川3.0km 大倉山避難小屋1.0kmとなっています。1.0kmは避難小屋から下山してきて1.0km過ぎた場所です。
あの時、私たちも避難小屋で休憩しました。
何時頃、大倉山避難小屋を通過したのか記録が無いので判りませんが、11時前に小屋を通過したのではなかろうか。


アクシデント発生
どの辺りからだったのか、隊員のKさんが体調を崩しました。
足がフラ付いていました。


(12:19)
この辺りの電波状態が悪く携帯が繋がりませんでした。
先を進む本隊との連絡が繋がらない状態でした。

隊員のKさんが体調を崩しました。
ザックを背負って歩くのが辛そうでしたので、通りがかったスポーツウーマンタイプの女性にザックを背負って下山するのを依頼しました。
快諾してくれました。
彼女に依頼してから隊員のSサンが下から来てくれ、代わってザックを背負い下山してくれました。




(12:46)
下山するKさん。
指標ポストが大白川2.0km 大倉山避難小屋2.0kmとなっています。
2.0kmは小屋から下山してきて2.0km過ぎたと言う距離です。
まだ、この時点。
歩いていましたが、暫くして道に座り込んでしまいました。
暑い、暑いと言う言葉を発する。
足元がフラついていました。
過呼吸になっていました。
熱中症となっていたのです。




(13:51)
(この画像はOさんが、Kさんを手拭いで仰いでいる様子です。撮影した時間が13:51となっていますが、13時を過ぎた頃にはOさんが来ていてくれたのではなかろうか)

Kさんはフラフラの状態でした。本人は下山できると言っていました。
2.0km地点からどれ程下山してきた場所だろうか、そして登山道の横に座り込んでしまいました。
正確な時間は判りませんが13時30分頃前後では無かろうか。Kさんのこの状態を見て、一旦、通り過ぎたのですが、男性が座り込んでいるKさんの状態が気に掛かったと言って戻って来てくれたのがOさんです。

そしてシャツのボタンを外し、手拭いで仰いで体温を下げるのをやってくれるなど介抱してくれました。男性は救護の知識が有るように見えました。Oさんは尾張旭市から単独で来たと話していました。

下山後、救急隊員から確認したら13時48分に救助要請が有ったと話していました。
Kさんの状態は、暑い暑いと連発していました。それにハーハーと激しく息をする過呼吸状態でした。
アノ場面で、私はアタフタするばかりでした。手際よく処置してくれたOさんが居なかったら困っていました。
Oさんの救護に感謝します。





(13:57)
別の若い女性が通りかかりましたので救助要請を入れて貰いました。
救助ヘリの要請をしてくれた女性です。
あの場所は通信できない処でしたが、100メートル程行った所から通信出来て、連絡した旨を言いに来て、伝えてくれました。
下山して隊員から13時48分に救助要請が入ったと聞きました。

タマタマ、この場面に直面した若い彼女。
尽力して貰えて感謝です。




(15:21)
ヘリコプターが上空に飛来しました。


救助要請をしてくれた若い女性が話していましたが、ヘリが来るようですと言ってくれました。
近づいて来る爆音。
上空から私たちを探すだろう。
ヘリに向って、下から必死にアピールしました。
ヘリの機体を見た時、眼が潤んできました。
ホッとしたのです。





(15:27)
ヘリから降りてきて、救助に来てくれた隊員です。
彼は空から隊員が来てくれたのですが、地上班でも若い隊員も上がって来てくれました。



(15:36)
吊り下げられヘリに収容されるKさんです。



(15:49)
Kさんはヘリコプターに収容されて高山へ向かいました。
そして、介抱で世話になったOさんは先に下山して行きました。
私もKさんが救助された場所を後にして、歩き出しました。




(15:54)
5分ほど歩きました。
登山口まで1.0kmとなりました。
ですから、Kさんが座り込んだ後、救助された場所は1.1kmか1.2kmの場所でした。




(16:18)
登山口まで下山して来ました。
小屋が有りました。



登山口に来ていた救急車です。
ピンボケでしたが、車体に高山市消防本部と描かれています。




(16:42)
バスの車窓から見た白山の大白川登山口です。
これから帰ります。
バスが帰路に着きました。




最後に
この二日間、天候に恵まれ花を愛でることが出来ました。二日目はご来光を拝し、その後にお池めぐりもできました。
順調に行ってくることが出来たのです。
それが、二日目に下山する時、アクシデントが発生しました。
熱中症に陥ったKさん。
救急要請をしたかったのですが、電波が届かない場所で発生したのです。
通りがかりの若い女性に救急要請をして貰いました。
そして、通りがかった男性に介抱の手を差し伸べて貰いました。男性はKさんの状態が気になったと、一旦通過してから戻って来てくれたのです。
徐々に進行していくKさんの熱中症。どのタイミングで救急要請をするか判断に迷いました。
結果的には無事に収容して貰えて良かったです。
通りがかったスポーツウーマン的な女性。救急要請してくれた若い女性。そして介抱してくれたOさん。
お世話になりました。
感謝します。
日没時間が遅い夏季の出来事でした。スポーツウーマンタイプの女性にKさんのザックを背負って降りて貰ったり、タマタマ通りがかった若い女の子に救助要請して貰えました。また、介護知識が有るようなOさんに介抱を受けたなどとラッキーな事が重なりました。
無事に済んで良かったです。


二日目も花を愛でることが出来ました。
良い二日間の白山登山でしたが、下山の段階でアクシデントが発生したのが残念でした。
今回はバスを使っての山行でした。
往路は石川県側から入山し、別当出会いから登り始めました。復路は岐阜県側に下山してきて大白川登山口に降りてきました。このようなコースを辿れたのはバスを使ったからです。
中型バスでしたので市ノ瀬からのシャトルバスに乗らなくても済みました。シャトルバスの料金が800円でした。それを払わなくて済んだのです。



 

コメント (4)
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