クラブツーリズムのハイキングに行ってきました。
姫街道を歩くもので和田辻から三ヶ日駅までの姫街道を歩くのでしたが、本坂峠を越える時は険しい道となって、カミさんは峠を越えるのに難儀していました。
浜名湖の北側の尉ヶ峰へ西気賀と知波田から登った事が有ります。その時、登山道と姫街道がクロスしており、何時か姫街道を歩いてみたいと思っていました。
それに今回の本坂峠は坊ヶ峰に登った時にクロスしました。
08年01月に天浜線で三ケ日駅まで行き、そこからはタクシーで旧トンネルに向かい、坊ヶ峰に登ってから南へ豊橋自然歩道を歩いて新所原駅まで歩きました。
和田辻東 ― 長楽一里塚 ― 嵩山宿 ― 嵩山の一里塚 ― 弘法水 ―
本坂峠 ― 椿のトンネル ― 鏡岩 ― 本坂関所跡 ― 本坂一里塚 ―
三ケ日宿 ― 三ヶ日駅
バスのステッカーです。
バスの車体にはクラブツーリズムと描かれていますが、名阪近鉄バスの車両だそうです。
でも、クラブツーリズムの旅行の毎に使われるのでしょう。
この日の乗客は24名ですが、平日と言う事も有り、高齢の人ばかりでした。
今回、歩いた姫街道の地図です。
嵩山宿の道脇に設置して有りました。
お昼の弁当です。
姫街道で歩き出す前に浜北の万葉の森公園に寄りましたが、時間つぶしのような感じがしました。
添乗員からは、何処で食べても構わないが、車内で食べてしまえば、荷にならないからと車中で食べることを勧められました。
公園に寄った後、姫街道に向かう車内で弁当を食べました。
和田辻東のバス停にバスが停まり、そこから歩き始めました。
国道362号線沿いに設置されている一里塚の石碑。
設置されてから歳月が浅いようです。
道の横には梅や菜の花が咲いています。
花を眺めると、春が来ていると言う感じがします。
別のところでは沈丁花が芳香を放っていました。
嵩山宿(スセジュク)の街中に入ってきました。
曲がった街道で昔の道の雰囲気が有ります。愛知静岡県境の山並みが見えます。
これから、あの山を越えて進みます。
姫街道の石柱が設置されていますが、この辺りから上り坂に差し掛かります。
旧街道らしい雰囲気の道です。
石畳が整備して有ります。
この辺りでウグイスが「ホーホケキョ」と鳴いてくれました。
今年初めて聞いたウグイスの初鳴きです。
初鳴きにしては、上手に鳴いていました。
そんなウグイスの鳴き声が気持ちを和らげてくれました。
前を行く人。後ろに続く人。
その人たちは聞けたのでしょうか。
私たちが、鳴き声を耳に出来たのはラッキーだったかもしれません。
こうして自然と向き合えるのも、ウオーキングのよさの1つです。
ここから、いよいよ急な坂道に差し掛かりました。
嵩山の一里塚。
塚として土が盛られているので無く、標柱が有るのみでした。
階段になった道ですが、登るのがキツそうです。
道の両側に木が茂りだし、道幅が狭まっています。
山の登山道。そのものと言った感じがします。
弘法水。
説明板には弘法がこの地を訪れた時にこの水で喉を潤したと描かれています。
ようやく本坂峠に着きました。
本坂峠で一休みです。
峠から下りてきて林道に出ましたが、進む方向がわからず右に下りていきかけたのですが、左に向かうよう標識が有りました。標識の向きが判り難い向きとなっていました。
前を歩いていた女性二人。
そして清須市からのおばあちゃんと一緒に歩き出しました。
おばあちゃんは、人懐こい人で色々話をしてくれました。
ご主人は4年前に亡くなったのですが、それまでは車椅子を押して出かけたりしたこと等を話してくれました。
椿のトンネルの中を下って行きます。
椿の樹丈が高く花が見えません。
椿原生林の説明板と落ちた椿。
地面に椿が無かったら、椿のトンネルとは判りません。
それでも、手近な椿をキャッチ。
坂道を下ってくると8人のグループがカメラを構えていました。
みんなで同じ被写体を狙い、その結果を批評するのでしょう。
私たちの後に何人くらい来るのかと聞かれました。
鏡岩です。
かつては、この岩は光っていて旅の女性が身づくろいをしたので、鏡岩と呼ばれるようになったのだそうです。
ミカン畑に出てきました。
前面にミカン畑が広がります。
想像ですが、三ケ日はミカンが有名な所ですが、もともとは水利が悪く、米や麦の耕作に適していない土地だったのだと思います。
傾斜地で日当たりが良く、ミカンの生育には好適地でミカン農業が盛んになったのではと思います。
国道362号線の下り坂を歩きます。
この国道で本坂トンネルの部分が有料道路となっていましたが、2008年に無料開放となっています。
前を行く女性二人は余り、地図を見ません。
ず~と国道を歩くのでなく国道から離れたりしましたので、私がコースを教えました。
本坂の一里塚を見落としましたので、引き返し、カメラに収めました。
盛り土が残っており一里塚らしい雰囲気が有ります。
民家の入口の両側に有った無人販売のミカン。
1袋100円と安いのですが、選果してないので大きさがマチマチです。
ここでは1袋買い求めました。
本坂の関所跡と説明板。
街道脇に有った柑橘類。
温州ミカンは収穫されてなくなっていましたが、ハッサクなのか甘夏なのか柑橘類。
それに手前はキンカンです。
三ケ日宿に入ってきました。
三ケ日の町中の魚屋さん。
ここのコロッケが浜名湖コロッケ大会で人気投票の1位になったとありました。
2コ買い求め、ついでにカメラに収めさせてもらいました。
魚屋さんの隣は青果物の店でミカンを扱っています。
三ヶ日駅に着きました。
16時30分の出発となっていましたが、15時55分の到着でした。
別に急いだのではありませんでしたが、先頭グループに近い到着順でした。
出発時間に余裕が有りましたので駅の中へ・・・。
天浜線は単線です。
この駅で列車の行き違いが行われます。
天浜線はほとんどの駅が無人駅です。
この三ヶ日駅には委託なのか駅員が居ましたが、16時で上がりました。
天浜線では新所原駅は「ウナギ屋」であったり知波田駅は「歯科医院」だったりと色々とユニークな駅になっています。この三ケ日駅は食事とカフェとなっています。「ハンバーガー」を食べさせる駅でした。
今回歩いた歩数です。
約2万歩歩きました。
歩いたご褒美に、先ほどの魚兼で買ったコロッケでビールを戴きました。
パックに書いてありますようにコロッケ自体に味が有って、ソースをかけなくても食べれる味でした。
アツアツで美味しかったです。
左は愛知県の表示板で右は静岡県の表示板です。
県境を境として、表示板のスタイルが異なります。
姫街道と言う1本のルートであり、両県が協調して同じ表示方式にして欲しいものです。
それに石畳として整備されていても、その上に砂利が散乱していました。
木が生え出して道幅が狭くなったところも有りました。
しっかりと維持管理をして欲しいですし、沿線に公衆トイレの整備が必要でした。
最後に
山に登りますが、カミさんは一緒には登りません。心臓が苦しくなると言っています。それでも、今回はウオーキングと言う事で一緒しました。バスから和田辻東で下車し、三ヶ日駅で待っていますので、歩くより仕方がなかったのです。特に峠に達するあたりが一番キツかったですが、越える事が出来ました。良く歩いたと思います。
姫街道は、東海道の今切れ口を渡るのを避けて、女性が多く通行し、呼ばれるようになりました。今回は三ケ日まででしたが、まだ、ここから東へ延びています。
何時かは今回の先を歩いてみたいと思いました。
オマケ
08年1月10日に青春18切符を使って坊ヶ峰に向かいました。
その時の模様です。
天浜線で新所原駅から三日駅に向かいました。車内はお年寄りが多かったです。
1両だけの列車ですが、三ヶ日駅に着きました。
三ケ日駅からタクシーを使い坊ヶ峰の登山口に向かいました。
今は新しいトンネルとなっていますが、高い位置に旧トンネルが有り、そこから山に登り始めたのです。
静岡、愛知の県境で道の脇にはロードサインのプレートが設置して有りました。
上は坊ヶ峰の表示と豊橋自然歩道の案内板です。
下は湖西連峰ハイキングコースの案内です。
隣県同士ですが、続いたルートでも表示の仕方が異なります。
利用者としては統一を望むところです。
ロングコースを縦走しましたが、南の方へ来ると太平洋が望め、快適に歩けたコースでした。