虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

ヴィデオドローム(1982/カナダ)

2007年12月20日 | 映画感想は行
VIDEODROME
監督: デヴィッド・クローネンバーグ
出演: ジェームズ・ウッズ
   デボラ・ハリー
   ソーニャ・スミッツ
   レイ・カールソン
   ピーター・ドゥヴォルスキー

 カナダの地方TV局の社長が、暴力と残酷さにまみれたシーンの放送を衛星から捉える。そして次第にその映像の虜となっていく。

 83分で短いんで、つい昼休みに見ちゃったんですが。年末に掃除と仕事の合い間にクローネンバーグ見てしまった。いや、これはゆっくり夜見るべきでありました。
 DISCASのレンタルDVDは、予約したらそのまま忘れていて、何が来るかはあちら様のご都合なので、その時の気分で選んだり出来ません。

 これは、映像に捉われた人間の体が変化して…というホラーですが、テレビ・ビデオその他の小道具・装置類が半端にレトロ感がありました。なんか怖さも半端な感じでした。う~ん。15年前に見ていたらどう感じたのでしょうか?短さも一因だし、やはり犠牲になる恋人役の綺麗なデボラ・ハリーも性格がちょっとイっちゃっていて、あんまり同情できないのも原因でしょうか。暴力・セックスの刺激を求めてしまう人間の暗黒面とかもあんまり突っ込んでいませんし。
 製作年度は1982年で「デッドゾーン」の前なんですね。
 クリストファー・ウォーケンタイプのちょっと不気味だったり不思議だったりする美男を「クローネンバーグの映画に出てきそうな…」なんて形容しますが、このジェームズ・ウッズもまさにそのタイプ。「デッドゾーン」までの切なさは無いですが、やはり巻き込まれてしまった運命に自分の手で始末をつけようという悲壮な主人公でした。後味は悪くありません。