虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

あらしのよるに(2005/日本)

2007年02月27日 | 映画感想あ行
監督: 杉井ギサブロー
声の出演: 中村獅童 ガブ
     成宮寛貴 メイ

 オオカミとヤギの間に芽生える友情を描いたきむらゆういち作のベストセラー絵本を豪華な声優陣でアニメ映画化。ある嵐の夜、仲間とはぐれ壊れた山小屋に避難したヤギのメイは、闇の中で同じようにあらしを避けて小屋に逃げ込んできたガブという名の友達ができた。そして約束した再会時にあらわれたのは…

 私は少々心が乾き気味の人間かも知れないので念のためおことわりを。この原作は、実は病院の待合室で、呼ばれるのを待っている間に読んでしまったのですが、そのときも環境が環境ですし、さらっと読んでしまって余り涙にくれたりはしませんでした。

 中学1年生の女の子に聞いた感想が実に私の感じたものとピタリだったのでそちらのほうをご紹介します。

「学校で、先生が読み聞かせをしたのね。それで感想書かされたの。
 ウチは『まるで、周囲から反対されてる恋人みたい』って書いたら、そこ赤線引いてあったの(注目という意味らしい)
 あれは、友達より恋人のほうがいいと思う。駆け落ちまでしちゃうし」

 私も、食べる、食べられる宿命の種族を超えるような、魂が響きあうような共感とか、そういうものを納得させてくれるような導入部があれば、というのと、

 雪山でのわかれで終わったほうが悲しいけれど美しい物語として成立したような感じがするけど、アニメの対象年齢が低いようなので、どうしてもハッピーエンドにならざるを得ないのでしょうか?