虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

フライトプラン(2005/アメリカ)

2007年01月08日 | 映画感想は行
FLIGHTPLAN
監督: ロベルト・シュヴェンケ
出演: ジョディ・フォスター   カイル・プラット
   ピーター・サースガード    カーソン
   ショーン・ビーン    リッチ機長
   マーリーン・ローストン    ジュリア
   エリカ・クリステンセン   フィオナ
   ケイト・ビーハン    シテファニー

 夫を突然の事故で亡くした航空機設計士のカイルは、夫の遺体と、6歳の娘ジュリアと共に自分が設計にかかわった最新型のジャンボジェット機でベルリンからアメリカへ帰国しようとする。ところが、飛行中の機内でジュリアが忽然と姿を消し、さらには搭乗記録すらも存在しなかったことが判明する。

 しょっぱなから「不安」が濃く漂う画面で主人公はやつれてるし、「パニックルーム」の記憶も呼び覚まされてしまい、なんだかメアリー・H・クラークを連想しました。(クラークというのは子どもが手の届かないところに行って、自分が容疑者だったり、誰もまともに取り合ってくれないような内容の小説をよく書いた人です)ジョディ・フォスターは、こういう不安とか押し隠そうとしている恐怖をうまく見せられる人なのでしょう。
 サスペンスよりも、その「不安」のムードが強くて、散々予告編を見せられた映画なのでちょっと肩透かしを喰った気持ちもちょっぴり。だって、気体を熟知だったら、もうちょっとそれを駆使して渡り合う危機一髪シーンがあっても良かったように思うし…
 でも、ジョディは反撃に転じてからは強い。それにジョディ・フォスターだからでしょうか。その強さがなんとなく納得させられてしまいます。登場シーンからのやつれた顔に比べ、だんだん美しくきっぱりした顔になっていくのが面白かったですね。それに、娘の存在にしろ、アラブ人のことにしろ人が事実というより、自分の見たいものを真実として選択する、という面でもチクリとします。

 それにしても今のところ、劇場にぜんぜんいけません。ああ、「この予告編まただよ」というほど通ってみたい!