虫干し映画MEMO

映画と本の備忘録みたいなものです
映画も本もクラシックが多いです

ローズマリーの赤ちゃん (1968/米)

2004年05月24日 | 映画感想ら行
ROSEMARY'S BABY
監督:ロマン・ポランスキー
出演:ミア・ファロー ジョン・カサヴェテス ルース・ゴードン

ものすごく久しぶりに見て、記憶違いの多いのにびっくりした。
私、悪魔の赤ちゃんをはっきり見たと思ってた。
ああだったんだ!
それにローズマリーが赤ちゃんを見てからラストシーンまではホンのちょっとしかないと思ってたのに、あんなに長かったのか。
相変わらず怖かった。一番はやはり隣のおばさん。
最初に見た時はホンの中学生くらいだったし、予備知識なかったから「これは精神状態不安定な妊婦の妄想という終わり方もありか?」なんてドキドキしながら見ていた。あの病的なムードを発散させるミア・ファローの細さもたいしたものだと思う。寝巻き姿はともかくとして、ファッションがかわいいし、妊婦姿もかっこいい。
 今回は、覚えてなかったとこで苦笑したところもいっぱい。ジョン・カサヴェテスかっこいいのね。それに、悪魔の集団の中でも眼鏡かけてカメラのシャッター押しまくってるあの東洋人はやっぱり日本人ですか?

ロスト・イン・ラ・マンチャ (2001/米・英)

2004年05月19日 | 映画感想ら行
LOST IN LA MANCHA
監督:キース・フルトン ルイス・ぺぺ
出演:テリー・ギリアム ジョニー・デップ 

夜、BSでアラン・ドロンの「ブーメランのように」をつい見てしまい、例によって落ち込んでしまった。
気分を変えようとして見たのがこれ。テリー・ギリアムの製作中の映画が如何にしてポシャッてしまったか、を描くというなんともいえないものだが、実に面白かったのだ。
素のジョニー・デップも素敵なのだが、百面相ともいうべきテリー・ギリアムの表情の変化くらい、見ていてその状況を物語るものはない。
自分の頭の中で練ってきたものが現実に映像化された時の子どものようなうれしそうな顔。
準備の不備がわかった時の胸のアラシを押さえ込んで冷静でいようとする時の表情。
とんでもない不測事態に呆然とした顔…
スタッフの困り顔、出演者たちの機嫌悪そう、疲れた表情も思わず笑いを誘われる。これは映画制作に携わる人にとっては、笑ってられない悪夢のようなものだろうが、なんかとってもおかしい。
この「メイキング出来なかった映像」が、一つのドン・キホーテ物語であるともいえるのだろう。自分の作り上げてきた世界が目の前で崩壊していくのだ。

ドン・キホーテが作りたいというのはすごくよくわかる。
だって、人間の理想に向かって突き進む崇高さと、滑稽さ・愚かさを一人が体現しちゃってるんだものねえ!
テリー・ギリアムならずとも、イメージ作家なら自分の思い通りの映像でやってみたい素材だよね。
それを17世紀の精神のままに、現代の視点も入れて映像にするなんて、それもサンチョ・パンサがジョニーでしょう。やっぱり見たかった。

やっぱり先立つものが問題なのね。…ほんとお金さえあれば…

ロード・オブ・ザ・リング 特別編

2004年05月03日 | 映画感想ら行
5月2日ののBS2の放送。
吹替えで見始めたが、
裂け谷の会議のボロミアの口調のガラの悪さは
相変わらず切ない。
ただボロミアについては追加部分で少しは名誉回復してる。
でも、ガラドリエル役の吹替えは…
どなたが人選をしたのでしょう?
思わず英語音声に変えてしまいました。

もちろんカザド=ドュムの橋は英語音声でみました。
ああ、でもここで、というか映画全体でもほとんど発してない
「エレンディル!」の叫び、聞きたかったなあ。