二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

レンズとフィルム ~ニコンの35mmレンズが欲しい

2012年05月18日 | Blog & Photo
デジタルカメラにちょっと飽きてしまって、銀塩フィルムカメラに復帰したので、気分や目先が微妙に変化してきている。すでにdenimさんという頼もしいマイミクさんがいらっしゃるけれど、新たにお友達になっていただいたガスパールさんや、そのマイミクさんが、フィルムで撮ったすばらしいアルバムをアップしておられるので、そこからインスパイアされ、フィルムを積極的に愉しんでいこう・・・という思いが、紅葉、いや高揚しているのだ(笑)。長い間フィルムからはなれていたから、時差のようなものがあって、わたしが知らないあいだの出来事に対し、好奇心がむくむくと頭をもたげている。トップの写真、ローライの脇に置いたのが、最近使いはじめたブローニーフィルム。フジのPRO400をメインとしていたが、他のフィルムへも、むろん関心があったので、プロのあいだですごく評価の高いコダックPORTRA160と、その上にあるのは、“元祖”セピア=イルフォードのXP-2を買ってきた。デジタルと違い、フィルム写真はフィルムを変えると、写真が変わる。 . . . 本文を読む
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暑かった館林カメラ散歩

2012年05月17日 | Blog & Photo
神さまが希望をかなえて下さったのか、昨日の休日はお天気にめぐまれた。そのお天気を確認し、館林へ向かっていつもより少しはやめに家を出発。高速道を使用しなければ、えっちらおっちら2時間以上の道のり。 「鶴舞う形の群馬県」地元のカルタにこんなことばがあるように、群馬県は鶴がつばさを拡げて、大空を舞う姿に似ている。その頭のというか、眼にあたる部分が、館林市。このあいだつつじが丘公園へ出かけた折りに、通過しながら町のたたずまいはチェックしてあった(^_^)/~ 松井田とか下仁田、玉村のような小さな町をのぞくと、これで県内の町をほとんどすべてカメラ散歩したことになる。 . . . 本文を読む
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人の影

2012年05月16日 | Blog & Photo
フィルムへ復帰してから、「フラグメント」「夜への階段」シリーズがペースダウンしている。だけど、これらは大げさにいえば三毛ネコさんのライフワークなので、いまここで中断するわけにはいかない。 アルバム名は変更するかもしれないが、この路線は、まだ当分のあいだ継続していく。日常の中の、なんてことのない一こま。群馬のいなか暮らしなので、人が少なく、撮影のチャンスはそう多くはない。だけれど、どーゆーわけか、クルマに乗っていると、やたら人の姿が眼に飛び込んでくる。昨夜仕事帰り、前橋/蔦屋書店の写真集コーナーに、北井一夫さんの「80年代フナバシストーリー」という写真集がならんでいたので、立ち読み(立ち見)してきた . . . 本文を読む
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今日のお天気、明日のお天気

2012年05月15日 | Blog & Photo
このところ、春特有の不安定なお天気がつづいている。今日も小雨が降ったりやんだり。雨蛙が「おいらたちのシーズンだよ~ん♪」とばかり、ゲロゲロ、コロコロ鳴いている。あ、もうそんな時季になったのだ。光陰矢のごとし・・・一日が、矢のように飛びすさって、たちまち“過去”へと組み込まれていく。「一日のしっぽをつかまえろ!」そういいきかせ、仕事のあいまのわずかな時間を逃さず、シャッターを押すようにしているが、お天気によっては、そうはいかないことがしばしば。写真を撮るのは「いまを愉しむ」一つの方法であろう。この日、このとき、この空間を・・・。トップの写真は、5月6日(日)、茨城県で竜巻被害が出た午後の空。 . . . 本文を読む
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撮ってから選ぶか撮るまえに選ぶか

2012年05月14日 | Blog & Photo
このところ、フィルムに回帰して、あらためて気がついたことがある。 “撮ってから選ぶか撮るまえに選ぶか”デジタルカメラとフィルムカメラでは、そこが大きくことなる。このあいだカインズホームへいったら、16GBのSDカードを、980円で売っていたので、1枚だけ買ってきた。8GBのカードも1枚。SDカードは、こわれることがあるし、紛失する場合がある。16GBだと、ダメージが倍となる。だから、大きければいい・・・とはいえず、撮影するデータ容量に見合ったサイズがある・・・とわたしは考えている。安いので書き込みのスピードは遅いのだが、連写はしないので、わたしにはなんら支障がない。それにしても、16GBが980円とは、このあいだまでの価格の半分^^; . . . 本文を読む
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精密機械ローライ

2012年05月13日 | Blog & Photo
ローライフレックスが活動をはじめたけれど、ブローニーフィルムはキタムラ経由で外注になるため、ネガ・ポジともに、一週間はかかる。しかも、土日、祝日をのぞいて。待っている時間の、なんと、なんと長いことだろう。まだフィルム現像ができないので、「短期使用レポート」をまとめるわけにはいかない。このあいだ、桐生へいって撮影したものが、ようやく出来上がってきたばかり。その写真を見ると、逆光、反逆光では、かなりフレアっぽい。トップの写真がそれだが、レタッチで修正して、この程度。これも「フィルムの味」といってしまえば、それまでだが、ローライにはフード(サードパーティ製なのに、約7,000円)を買って、つけてある。こうしてならべるとヤシカには気の毒である。 ローライはじつは現行機種で、2.8FXがあり、これはアマゾンでその価格を調べたら、なんと、585,900円! . . . 本文を読む
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リフレインが叫んでる

2012年05月12日 | Blog & Photo
さて、なぜこんな歌をひっぱり出したかというと、――ここから、本題に入る(~o~)21世紀に入ったころ、デジカメはまだ非力でとてもフィルムやフィルムカメラと対等にはあつかえない「デジタル画像」であったが、大きなカーブを迎えつつあったのある。俗にいう過渡期であった。そのころ、わたしはデジタルと銀塩フィルムの「両刀遣い」だったから、フィルムスキャンして、写真をパソコンに取り込んでいた。トップに掲げた写真を眺めながら、“ひき返してみるわ ひとつ前のカーブまで“ どうしても、このフレーズを思い浮かべてしまう――つまり、そういう世代であり、年代であるということなのである(笑)。こういう写真の味は、格別なものがある。いまどきのレンズはよく写り過ぎて、味がないとよくいわれるけれど、わたしも、そう考えている。 . . . 本文を読む
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好きです二眼レフ

2012年05月10日 | Blog & Photo
二眼レフを使ってみたいという欲望が、どんなところに由来しているのか、よくわからないまま、ことし3月から、ヤシカマット124Gでの撮影を愉しんできた。6×6判の二眼レフで撮影された写真集は、きっとかなりの数にのぼるだろう。「太陽の鉛筆」東松照明「少年の港」藤原新也BERLIN」橋口譲二ローライで撮影されたこれらの写真集は、どれもため息しか出ないような、歴史に名をとどめる名作ばかりで、そのうち何点かは、わたしの記憶に、いつでも取り出せる鮮明な像をむすんでいる。そして、初期の川内倫子さんの作品群がある。そういった写真に影響され、そういった写真をまねたいわけではないけれど、銀塩フィルムが存亡の危機にたたされているいま、じつに7、8年ぶりに銀塩フィルム写真に復帰して、まず気になったのが二眼レフであった。 . . . 本文を読む
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角のたばこ屋までの旅

2012年05月09日 | Blog & Photo
こんなタイトルで、以前も日記を書いた。その続編・・・みたいなことを、書きたくなった。これ、元々はだれの表現なんだろう? 小説家吉行淳之介さんにこういうタイトルのエッセイ集があるし、写真家須田一政さんに、同題の写真展があり、写真集がある。(正確には「角の煙草屋までの旅」)横町曲がれば、ワンダーランドといったのは、たしか大西みつぐさんだった。「角のたばこ屋までの旅」でも、「横町曲がれば、ワンダーランド」でもいいけれど、いつのころからか、こういった写真は、散歩写真とカテゴリーされるようになった。じつはわたしは散歩写真といういい方には少し抵抗があるのだけれど、まあ、大勢に従っておこう・・・というほどの気分である。トップに掲げたのは、養魚場で見かけたネット。 . . . 本文を読む
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とるに足らない写真がおもしろい ~川内倫子小論

2012年05月08日 | Blog & Photo
40年も写真とかかわっていると、大抵の写真に飽きてしまっている。雑誌のコンテスト欄もよく見るけれど、金賞をとるような写真には「おー!」と、歓声をあげてしまう作品が、たまにある。プロが撮ってグラビアに発表しているようなコンセプチュアルなものは、「好き」と「嫌い」がはっきり分かれる。あるいは「なんだろう、これ?」と思いつつ、通過してしまう。とるに足らない写真とは、「撮るに足らない写真」でもある。意味があるようでない、ないようである。そのあわいに、何げなく、ふわっと、あるいはクッキリと浮かび上がる写真。このあいだ、川内倫子さんの写真集「うたたね」を買ってきた。1ヶ月ばかりまえに「花火」を買っているので、川内さんの写真集は、これが二冊目。 . . . 本文を読む
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