二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

アルバム「郷土遊覧記番外編」より

2013年06月04日 | Blog & Photo
郷土遊覧記というシリーズは、よくいわれる「お散歩写真」である。
ただこの表現があまり好きではないので、普通は「街撮り」な~んていっている。
先日も仕事で出かけたが、用件はさっさとすまして、1時間半ばかり、J町周辺をカメラ散歩した。

トップの一枚と、つぎの数枚が、この日の収穫・・・かなあ?
「え? パートカラーじゃないの」
友人に見せたらそういうリアクション。
見た瞬間、眼の端をなにかがピピッと流れた。こういう幾何学的な写真はめったに撮らない。このドアの向こうにどんな世界があるのかと妄想をたくましくするってのは、悪い趣味だろうか(笑)。
ラストシーンにふさわしい一枚だと、わたしはおもったのだけれど・・・。



この麗しい女性は電話に夢中。わたしがカメラを向けても、まったく気にとめなかった。
日本人かと間違えそうだが、そうではない。
近隣に韓国人パブや飲み食い処があつまっている、前橋市内ではちょっと異色な界隈(^^)/ 40歳だったころ、この近くの「黒い部屋」というスナックに通っていた。
そこのオーナーご夫妻も、韓国人だった。

街は生きて呼吸している。
そのあるがままの雰囲気を、そっと気づかれぬようにレンズですくいとる。
用心してかからないと、シャボン玉のように、すぐに毀れてしまう。
 




はなれたり、寄り添ったり。
こういうとき、わたしの心はとてもいい「ゆらぎ」の中にある。
街のそこここに隠れている、小さな、ちいさな「わんだーらんど」。
このままどこまでも、遠くへ歩きつづけたいという誘惑とたたかいながら、ときおり腕時計に眼をやって、時間を気にする。

カーボーイスタイルの日除け帽をかぶっているけれど、歩きつづけていると肌が汗ばんでくる。その肌を6月の風がなぶっていく。
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