二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

「日本カメラ」2月号がおもしろい(^^♪

2016年01月22日 | 写真集、画集など
群馬県地方は二度の雪に見舞われ、道路や農地ではまだその後遺症がつづいている。
明日三度目の雪にやられたら支障が出ると思ってタイヤの安売り店へいったら、長蛇の列。二時間か二時間半待ちだというので、あきらめて会社に向かった。

すると見慣れない番号から着信。だれかと思ったら、事務所の上のフロアに入居している女の子、Kさん。群馬大学医学部の女子学生で、わたしのお客さん。ご両親から遠くはなれてアパート暮らしをしているので、困ったら相談に乗るからね・・・と常々いってあった。
なにかというと、タイヤがスリップして、クルマが駐車場から出せないという。

あいにくシャベルは自宅に置いてきてしまったので、近所の農家Nさんのところでシャベルを借り、三十分くらいかけて、彼女の軽自動車を公道に出してあげた。

二階建て、三階建ての北側道路には、まだたっぷりと雪が残っていて、凍っている場合が多く、運転には細心の注意を要する。明日また雪だったらどうするか?


昨日は、伊藤俊治さんと写真の思想についてややお堅い記事を書いておこうとかんがえて書きかけた直後、「日本カメラ」2月号を買った。
ところがこれが、近ごろになく、まことにおもしろいので、方針を変え、「日本カメラ」2月号と森山大道さんについて、感想を少々(^^♪

ニコンFXのフラッグシップD5と、DXのフラッグシップD500をめぐるメカ記事はむろん読んだ。それとフジのX-Pro2についてのレポートも、興味深く読んだが、しかし、いちばんおもしろかったのは、そういった記事ではなかった。
本号の目玉は、森山大道さんの特集である。

なんとなんと、綴じ込み付録は、森山さんの近作ポストカード(*・ ・*) まさかねえ!と思って、いささか興奮した。








そのうえ、教え子中藤毅彦さんによる4ページにわたるインタビュー。これも読み応えがあった。
いつもの森山節といえばいえるが、要旨はつぎのようになる。

・この数年、ニコンクールピックスのみで仕事をしている。
・森山さんにはスタッフがいるらしい(パソコンにうといため、レタッチをしてもらっているようだ)。
・若いころは28ミリ、35ミリ単焦点だったが、現在は高倍率ズーム機。ズーム全域を使っているらしい。
・写真家は絶対的な“いま”に生きている。
・写真は色っぽくなければダメ。
・量が質を決める
・仏像を撮るなら、女のハダカを撮れ。

現在、わが国には、巨星といってもいい写真家が二人いるがその一人が森山さんであることは論を待たない。
森山さんは、多くの後進を育てている。わたしが知っている中堅、若手だけでも10人くらいの名前がすぐに思い出せる。officeDAIDOは一般財団法人 森山大道財団法人と名のっているが、いずれ森山大道記念館に発展していくのだろうと、想像している。

おもしろいことはもう一つある。
なぜなら、ニコンはD5、D500を世界に対して発表したばかりo(゜∀゜)o
意気揚々たるものがあるのだが、肝心の“写真の神様”は、ニコンのクールピックスがお好きなのである。機材に対し、これほどドライに接している写真家を、わたしはほかに知らない。
ニコンのフラッグシップをコケにしているわけではない。
しか~し、おれはコンデジで十分、すべてはこれでこなしている・・・といっているのだから。大会社ニコンも、よろこんでいいのか、悲しんでいいのか、返答に窮するだろう。
こういう記事、写真が一冊の本に同居しているのだから、おもしろくないわけがない。

それにしても、森山さんは、カリスマというよりモンスターに近づいてきたのかも(^^♪
かつてモノクロの独特な粗粒子仕上げで「暗室の魔術師」と呼ばれた人が、こうも徹底してデジタルカメラに移行できるものだろうか、そのあたりが、優柔不断なわたしには、いまだ少し納得しきれていない。

それに関連し、身近な話題をもう一つ。
価格.Comのデジタルカメラ部門に大きな変動があった。
「日本カメラ」2月号が刊行された翌日から、売り上げの第2位にニコンCOOLPIX S9900が躍り出たのだ。
さらに付け加えるなら、わたしの「二草庵摘録」に置いた記事「巨匠森山さんのカメラスタイル」が、アクセス件数トップに急上昇。
ネットとはこういう動きをするものなのだろう。
あなたも買いますか、「日本カメラ」2月号。ちょっとニヤリ・・・十分に愉しめますぞ...?^^); 



※ポストカード7枚のうち、わたしの好みで3枚を無断でスキャン(^^;) お赦し下さいませ、森山さん。

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