二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

2013年ベストセレクション第7回「ネコの散歩道」

2013年12月21日 | Blog & Photo
「ネコの散歩道」という、猫専用のアルバムを作成したのは、2011年8月31日のこと。
それまでも多少は猫を撮影していたけれど、専用アルバムをつくるほどの数はなかった。
きっかけはそれまでいた猫が死んで、1年ほどたち、つぎの猫、テンちゃんがやってきたからである。

撮りはじめると、猫は恰好のモデルだということに気がついた。
いつも肩肘はったような、シリアスな写真ばかりだと、少々疲れる。猫写真には、ネイチャーフォトや風景写真とは違った「癒し効果」がある。
わたしが若かったころは、ペット写真のブームなどなかったしね。
犬や猫を専門に撮影するプロが登場したのはいつごろからだろう。1990年代のはじめころからかもしれない。

日本では武田花さんあたりが草分けではないだろうか? 木村伊兵衛賞を受賞した「眠そうな町」シリーズと並行し、あちこち出かけて、猫写真を撮って猫の写真集をはじめて出したのは1980年。わたしは現代書館から刊行された「猫・陽のあたる場所」(1987年)をもっている。


TOPの写真の子猫はキャンディが産んだ4匹の中の2匹。
わたしが、傷みがひどいので捨てようと思って玄関先においておいたカメラバッグに突っ込んでやったら、気持ちよさそうにたちまち居眠り。


この愛くるしい猫も、今年春に生まれたキャンディの子。
わが家の猫ではないが、わが家の物置の奥で生まれたらしい。夏の終わりにはすべて姿を消したので、飼い主の甥に捨てられたのか、どこかにもらわれていったのだろう。


向こうがテンちゃん、黒の縞がキャンディ。オスとメスだが、あまり仲がよくない。テンちゃんはキャンディが好き。ところがキャンディはNOなのである(;´-`) 
キャンディは妹の家で十分餌をもらえないとみえて、年中わが家に餌をねだりにきている。


このクロがいるのは、わが家の玄関先。わずか2、3日いただけで、どこかへ姿を消した。迷い猫だろうか? 必死といってもいいようなすごい剣幕で餌をねだっている。


わたしのクルマのボディの上で、ご機嫌なテンちゃん。甘えると茶目っ気たっぷり。
年中ヒマを持てあましているから、わたしと遊びたくて仕方ない。
お休みの日にたまにお相手してやると、おおよろこびしている。そういう写真が「ネコの散歩道」の大半をしめている。


これは公園の一隅で見かけた猫。とても毛並みがいいから、野良ではなく、ご近所の飼い猫だろう。
「猫のように自由」(イタリア猫物語)という写真集のタイトルに感心したことがあった。生まれ変わるとしたら犬ではなく、猫がいいなあ。1年中クサリ(最近はリードなんていうらしいが)に繋がれている犬はあわれである。


これは前橋カメラ散歩の途中で見かけた猫2匹。営業しているのか、廃業してしまったのかハッキリしない店舗の入り口でくつろいでいた。近隣は飲み屋街。
きっと可愛がられ、おいしい餌をもらっているのだろう。毛並み、艶がすばらしく、すてきなモデルさんになってくれた。
盛大な赤カブリとなったが、そこがいいのかも・・・。


ネコ写真にはタイトルは不要だろう。家猫のオス、テンちゃんが中心だけれど、郷土遊覧記の遊覧中に見かけると、ときおりパチリと撮っている。
マイミクさんの中に、猫写真のファンは少なくない。
ワンちゃんのファンもいらっしゃるが、猫のほうが多い。犬は愛犬家ということばが定着しているけれど、猫マニアを、愛猫家とはいわない。そのうち定着するだろうか?

この「ネコの散歩道」以外にも、郷土遊覧記の他のアルバムに猫写真がばら撒かれてある。
猫はこれからも積極的に撮っていこう・・・と、新潮文庫の岩合光昭さんの写真集を見て、このごろ大分インスパイアされている。

しかし、こうして1年を振り返って、自分がアップしてきた一連のアルバムを見返すにつけ、反省材料がしきりに眼につく。
情熱と、工夫がまだまだ不足している。
世の中には当然ながらすぐれたフォトグラファーが大勢いる。
そういうレベルにすこしでも近づきたいと考えながら撮影しているのに、格差はいつまでたっても一向に縮まらない。
よくいわれるように「日暮れて道遠し」であることよ(´д`;;
嘆いていても仕方ないから、来年はいっそう精進していこうっと。
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