二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

チョウたちの9月

2020年09月28日 | Blog & Photo
昔からのミク友さんならご存じだと思うけれど、わたしはチョウ屋だったことがあった。本当のところは虫屋といいたいところだけれど、そこまで風呂敷を拡げると、クレームがつくだろう。先が見えないくらい、恐ろしく広くそして深い世界なのだ。
7年間ほど、昆虫の撮影ばかりしていた。現在でもそのなごりが、少し残っている。「片隅の小さな世界」シリーズがそれ(^^♪


9月27日の群馬は、雨から曇り、そして晴れへと、天候が恢復し、気温もみるみる上昇↑。
これなら夏の昆虫たち、チョウたちの最後の宴が見られるかも・・・とかんがえて、近隣を一回りしてくることに決めた。

チョウたちの9月。
ほぼ期待した通りの収穫があった(ˊᗜˋ*)





まず大好きなアオスジアゲハ。
ブーメラン型の翅に刻印された青い透かし模様。これを見ただけで胸が高鳴るのです。希少種とはいえないけれど、ナミアゲハとは違い、そうそうお逢いできないチョウですからね♪
ヤブヤブガラシへお食事にやってきたところを、夢中で撮影してしまった。





そしてヒメアカタテハ。
兄貴分のアカタテハは山麓、あるいは山を少々登らないと見られない。ヒメアカは、平地にふつうにいる。大きさはヒメがついたとて、ほとんど変わらない。
翅は表、裏とも手の込んだ、迷彩服みたいな複雑な模様。



さらにウラナミシジミ。こいつはなぜか、群馬では9月にだけ見られる、期間限定のシジミチョウ。ベージュの縞模様と、糸状のテールが何とも可愛いですよねぇ(*^∀^)



どこにでもいるキタテハ。あっちにも、こっちにも。
しまいには撮影するのがバカバカしくなる。それほど数が多いということだ(。-д-。)
キタテハは越冬型も多いので、キチョウとともに、真冬でも見られるチョウ。



love loveモンシロチョウを発見!
お盛んですねぇ、あっというまにふえて、主にキャベツなどを食害する。冬季にはいなくなるが、もうひと世代はいくだろう。驚かすとつながったまま、こうしてゆらゆら飛翔していく。



この子はだれだろう。パッと見た瞬間は「アオドウガネ」かな・・・であった。
だとしたら、かなりめずらしい甲虫。体長16-26㎜だそうだが、この個体は24~25㎜はあった。農作物を食害するため、農家にとっては敵である。
ご覧のようにずんぐりむっくりしているので、カナブンの仲間とは区別しやすい。畑の一隅で3頭見かけた。



おまけは数日前、コスモスの白花へやってきたアゲハチョウ。つかまえて調べてはいないので、キアゲハか、ナミアゲハかはよくわからない。
アゲハの仲間はどれも、とても美しく、大きい(*・ω・)
シジミチョウを狙っていたところへアゲハややってくると、その大きく立派な姿態に「おっ、でかい」と一瞬驚かされる。


わずかなあいだに30度近くまで気温上昇。虫たちにとっては、楽園が再来したような一日であった。半径2-3キロを、わたしも昔に反ってクルマを飛ばして、彼らの姿を追いかけてみた。
機材はすべてオリンパスEM-5&12~50mmマクロズーム。近頃は面倒なので、出先でレンズ交換はしなくなったなあ(ノω`*)
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