二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

いまそこにある光をつかまえろ!

2013年06月09日 | Blog & Photo
写真の基本はアベイラブルライト。
冒頭の一枚をよく見てほしい。「カメラが好き、写真が好き」という人の多くは、こんな光と出会ったら、きっと有頂天になるだろう。
まあ、少なくともわたしはなった(´∀`*)゜ワォ~
こういう光景に遭遇したそのあと何分間かは、しあわせでいられる。

ストロボ光は、年に数回、日中シンクロとして使うだけ。自然光を見極め、それをどんな料理にしあげるのか?
観光客はほぼ全員コンデジか、スマホか、古めかしい昔のコンパクトカメラをもって、温泉街にやってくる。わたしは「ライトトーンの出番だ!」と考えて、2枚露出補正とフレーミングをかえて撮影した。
その間、怪訝な顔をして、観光客が数組通りすぎていった。わたしがなにを撮っているのか、見当がつかなかったのだろう。
こんな美しい光と出会えることは、そうめったにない。
PENデジのi-AUTOだと、ガチガチ=高コントラストになってしまうのは、わかっていた。
わたしが感じている光をすくい取ってくれるのは、ライトトーンである。
竹で編んだ養蚕用のカゴに、斜光線。そしていい位置に花々が彩を添えてくれた。ただし右半分ほどはシャドーに沈んでいる。

この極端な明暗の差を、両方とも生かすにはライトトーン以外はありえないだろうと、とっさに判断し、こういう一枚を手に入れた(^-^*)/ こういう写真を見ていると、“画像処理エンジン”の進歩とすごさを実感する。わたしの・・・ではなく、カメラのお手柄なのだけれど。



「おっ、カラーボールが手からはなれた瞬間をキャッチ!」



「石段の上にいたブルドッグと。顔の高さでご対面~(笑)。」



わたしが足湯につかっているあいだ、お留守番の機材や帽子やこの日のカメラバッグ。
ニコンF3には久しぶりに買ったベルビア50が、バッグにはお茶のペットボトル&レモンキャンディが入っている。



伊香保名所の石段街。十数年前までは自然石が使われていた。このちょっと脚のキレイな若い女性が中年になったころ、この日のことをどんなふうに覚えているのだろう?

うらぶれた街角。細い路地の奥には、いかにも・・・といった廃屋群が犇めき合っている。あまりに陰惨なものへはレンズを向けないようにして通りすぎる。





昔大正ロマン、いま昭和ロマン。時代は刻々と移ろっていく。建物も人もそこにある光も、永遠に過ぎさり、二度ともどってはこない。



いまそこにある光のなんという、なんという美しさだろう。
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