二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

サクラカラーSR・・・100年プリントがあったころ(オリンパスTRIP試写)

2017年01月09日 | Blog & Photo
(右にある手書き文字にひかれて撮影した。後になってサクラカラーSRが気になってきた)


オリンパスTRIP35の試写が終わったので、簡単なレポートを書いておこう。
発売は1968年だそうである。
この機種をめぐるいろいろなページを検索していたら「これは凄い。実用面から考えて
目測カメラでは史上最強の実力を持っています」というコメントがあった。
わたしの感想も、これに近いものである。


(前所有者は左利きだったのか、ハンドストラップが左についていた。それを取り去って、新しいものを右に付け替えた。108円ダイソー仕様タハハ)

なぜかというとピントを合わせる必要のないカメラだから!


ここにあるレッドマークに指標を合わせておくと、2mあたりから、パンフォーカスとなるのである。
レンズシャッター機種、最高速1/250までだから、ISO100のフィルムの場合、晴天ならばF11~22くらいに絞られてしまう。被写界深度が画面全体をカバーしてくれる。最短撮影距離が1mまでなので、これで十分だろう。
したがって、速写性能がすごい´Д゜
逆に1/30以下はロックがかかって撮影できない。警告の赤いベロがファインダー内に表示される。
レンズシャッター機のため、作動音も小さいから、キャンディッド・フォト向けの機種となる。



この一枚を撮ったとき、そのことを確信した(笑)。
つぎに掲げるのは、同時に持ち歩いたニコンF3/T&50ミリレンズとどのくらい画角、遠近感が違うか比較したもの。

A-1


B-1

A-2


B-2



近距離の撮影でも、先鋭な像を結ぶ。4枚玉、テッサータイプのレンズは、ほとんどすべて優秀である。薄型にできるメリットは大きい。
初心者向けで、しかもベテラン向け。オリンパスはおもしろいカメラを世に送り出したメーカーであったと、再認識した。
いまとなってみると、セレン受光窓がレトロ感たっぷりのデザインを主張している。

つけくわえるなら、レンズのボケ味をうんぬんするカメラではない。だれにでも、「押すだけ簡単に写る」カメラ。
ファインダーをのぞくと、白いフレーミングの枠が浮かんでいるが、かなりアバウトだと考えておくべきだろう。なにしろピントを合わせなくていいのだから(笑)。


さて、トップの一枚。
サクラカラーSRは、1980年代半ばころ、大ヒットしたネガカラー。わたしも使った記憶がある。
最近やたらと懐古趣味にはしっているのは、まんざら年齢のせいばかりとはいえないだろう。「もの」(商品)は、時代背景があって成立する。それを味わうのは、貴族趣味とはいわないまでも、なかなか高尚な趣味だと思うけれど、どんなもんだろうか?


1)動画:サクラカラー
https://www.youtube.com/watch?v=KTRS7WzqozU
2)サクラカラーSR・画像
https://www.google.co.jp/search?q=%E3%82%B5%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%BCSR&espv=2&biw=1024&bih=506&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ved=0ahUKEwie4_KhyrTRAhUEKZQKHd-NDrIQsAQIGQ
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